■精密検査 コルポ診と子宮頚部組織診 2005/04/04
まだ肌寒いこの日、なんともいえない威圧的な空気を感じながら国立がんセンターを訪れました。
大学病院同様、初診患者は朝早く(7:30位)から整理券を受け取り予約患者の合間に番号順に初診を受けることになります。次回からは予約できますが初診は後回し・・・という印象でした。
国立がんセンターでは他医院からの紹介状がなければ受診できません。
となるとこの開院前の薄暗いロビーで待つ人々はどこか別の病院で癌検査(がん検査)に引っかかり精密検査を受けにきたり、あるいは別の病院でお手上げ!となって紹介状を手に転院してきた人たちということになります。
私は20代の健康そのものに見える女性でしたので違和感があったことも事実ですが、みんな自分のことでそれどころではない状況の人たちです。
開院し照明も明るくなり予約患者やお見舞いの人などが行き交い出すとロビーも清潔感漂う雰囲気になりました。30分程経つと私の名前が呼ばれ、「2階の婦人科受付に行くように」とビニール製の手提げ袋を渡されエスカレーターで2階へ移動しました。
婦人科受付に向かう廊下で別科の待合室を通るのですが高齢の方が多く、「お若いのに気の毒にねぇ・・・」そんな風な目で見られているような気がしました(多分気のせいですが)。
婦人科受付でビニール製の手提げ袋を渡すと、受付の女性から「予約患者さんの合間に入ることになりますので14時か・・・本日は診察を受けられないこともあります。」と説明を受け時計を目にするとまだ10時・・・それでも待つしかないのだよなぁと気長に待つことになりました。
14時近くに名前を呼ばれ、ある医師の診察室に入りました。
「こんにちわ」と挨拶するもその医師はカルテに向かって記入を続けていたので私は更に声を上げて「こんにちわ!」と繰り返したところで初めて私の顔を見て「お掛けください。」とおっしゃいました。
受付で提出していた紹介状に目を通され、「今回はコルポ診と組織診を行います。酢酸を塗り病巣を見やすくし、コルポ鏡で病変を拡大し(コルポ診)、怪しい肉片を米粒程度採取します(組織診)。ほんのちょっと痛みがあることもありますがすぐに終わります。」と説明を受け、私は診察台に上がりました。
器具を入れているな、という違和感と摂取したときの痛みはほんのちょっと(手の甲をちょっと摘んだくらい)ありましたが「痛い!」ということはありませんでした。子宮頚部が痛みを感じにくい場所でよかった・・・(子宮体部の検査では飛び上がる程痛い、と聞きますよね)。
採取は怪しい部分が数箇所あればその数箇所から摂取します。
私の場合は7箇所から1mm〜3mm、5mm〜7mmの肉片を採取したそうです。
「組織を摂取したので出血していますからガーゼが入っています。帰る前にトイレでガーゼの端が出ているか手で確認してお小水をしてみてください。たまにガーゼが尿道を圧迫してお小水が出にくいことがありますので、その場合は婦人科受付にお声を掛けてください。今日はシャワーにして寝る前にガーゼは取り出してください。検査結果は1週間後に出ますので1階受付で次回予約をして帰ってください。私でもいいですし、別の先生でも構いません。」とまたカルテに何かを記入しながらおっしゃいました。
そして、「今見た感じでは、癌(がん)になってはいないと思います。」と言われ、それまで緊張していた私は少し安心しました。診察室に入り、出るまでの時間は30分位でした。
先程言われたことをトイレで確認して、会計で約7,000円を支払い次回の予約をして帰宅しました。
■高度異形成の告知 2005/04/10
12時の予約時間に来院しましたが、婦人科というのは診察以外に診察台に上がる準備と下りて着替えるのに5分前後掛かるせいでしょうか、予約時間とは予約順番という役割は持つものの時間は2時間程遅れ、14時にようやく前回と同じ医師の診察室に入室しました。
ぼーっと待っていた頭が急に緊張を感じます。結果はどうなんだろう・・・
そして私は今日、高度異形成であることを告知されました。
「前回の検査結果ですが・・・」と医師は子宮頚部異形成から癌へと進行する過程が載ったプリントを指しながら説明を始めました。

「軽度異形成と中等度異形成は可逆性であるので行ったり来たりしますが、高度異形成というのは軽度・中等度とは違い、軽くなることはありません。軽度は1〜2%、中等度は20%、高度異形成は40%が子宮頚癌(子宮頚がん)へと進行します。」その医師はプリントに数字を記入しながら丁寧に説明を続けました。
「高度異形成は癌(がん)の一歩手前ですが癌ではありません。2ヶ月に一度検査を受けて、1年経っても変わらないようであれば手術をお勧めします。円錐切除術といって子宮頚部を円錐状に切り取りますが将来の妊娠や出産に影響はありません。」
私は、「40%は癌(がん)へと進行して残り60%は高度異形成は無くなるのでしょうか?」と質問したところ、医師は「いえ、60%は異形成のままで癌(がん)に進行しないのです。」と答えました。
プリントを手に診察室を出ると、待合室にいる女性達の注目を浴びます。「この人癌(がん)と告知されたのかしら・・・?」そんな風に見られるのがイヤで(多分誰もそんなこと思っていないでしょうが)、私は平気な顔をして婦人科を後にしました。
こうして2ヶ月後に1度、国立がんセンターで精密検査を受ける生活が始まりました。
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