クラミジアってどんな病気?
精液中に含まれるクラミジア・トラコマティスという病原体が子宮の入り口付近に感染し、炎症を起こす病気です。
潜伏期間は1~3週間。
2001年~2003年で感染者は約1.7倍(感染症情報センターの年別報告集計参照)になっていて、今や20代女性の5人に1人が感染しているといわれています。
クラミジアの症状について
自覚症状は殆どありません。
クラミジアと診断された人の7割は、がん検診や妊婦検診を受けたついでに見つかっています。症状はおりものが少し増える程度です。
おりものの変化に気づくコツは、自分のサイクル(月経が終わった後はおりものの量が最も少なく、排卵の時期には増えるなど)を把握しておくことです。いつもベタベタしていておりものシートが手放せない人は要注意です。
又、軽い下腹部痛のようなものが続く場合、婦人科ではクラミジアを疑います。
クラミジアを放っておくと…?
放置すると、子宮や卵管を通って炎症がお腹全体に広がっていきます。
子宮内膜炎になると流産の原因になります。
炎症の影響で卵管が狭くなると子宮外妊娠になり、卵管閉塞を起こすと不妊の原因にもなります。
急性腹膜炎になると激痛を起こし、救急車で運ばれて緊急手術が必要になるケースもあります。又、産道感染により新生児が結膜炎・肺炎を発症することがあります。
クラミジアに感染していると、他の性行為感染症やヒトパピローマウイルス(HPV)の感染率が飛躍的に高くなるのでまだ一度も検査を受けたことがない人は受けておいたほうがいいでしょう。
クラミジアの治療法や再発について
抗生物質を1~2週間服用すればだいたい治ります。
薬の効き目には個人差があるので、飲み終えてから2週間後に再検査を受け、完治したかどうか確認が必要です。
まだ病原菌が残っているようならさらに薬を追加します。
又、ピンポン感染を起こさないように必ずパートナーも一緒に治療を受けることが大切です。
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