子宮頸がんの前がん病変である【子宮頸部異形成】に関する情報交流サイト

【よくある質問】HPV(ヒトパピローマウイルス)について

ヒトパピローマウイルス(HPV)について教えてください。

子宮頸がんの要因になるウイルス

詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~ヒトパピローマウイルス(HPV)について』に記載しています。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)って、遊んでいる人が感染するんですか?

一生に一度は感染するありふれたウイルス

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、一度でも性交渉経験があれば感染する可能性があります。自分は性交渉経験が1人しかいなくても、その相手やその相手の過去の相手、更にその相手の相手・・・と辿っていくと誰かしらHPV感染している可能性がある場合があります。従って、HPV感染している本人が必ずしも複数の性交渉経験があるということでは無いようです。詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~ヒトパピローマウイルス(HPV)について』に記載しています。
 

HPV検査と、HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)の違いは何ですか?

より詳しいのはHPV遺伝子検査

HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)は感染しているヒトパピローマウイルス(HPV)のDNA型を調べる検査です。HPV検査はヒトパピローマウイルス(HPV)感染の有無(陽性・陰性)のみを調べる検査です。

【追記:2010/11/01】
前者は2万円前後と高額で、後者は5千円前後で受けられる病院が多いようです。詳しくは、『ヒトパピローマウイルス(HPV)について~異型成のあれこれ』に記載しています。

 

HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)で「未知の型」に感染していると言われました。「未知の型」って何ですか?危険なんでしょうか?

低リスク型HPVです

ヒトパピローマウイルス(HPV)の型は、2007年現在、約300種類発見されており、最終的には350種類程度になるとされています。「未知の型」はまだ発見・報告されていない型ですが子宮頸がん、異形成を引き起こす要因の高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)は既に出尽くしていて判明しているので未知の型はイボ(尖圭コンジローマ)を作るような低リスク型HPVになります。詳しくは『子宮頸部異形成のあれこれ~ヒトパピローマウイルス(HPV)について』に記載しています。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)の治療法や薬などはありますか?

ワクチンが有効です

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するためのワクチンがあります(日本では治験段階 ⇒2010年~日本でもHPVワクチン接種開始されました!)。詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPVワクチンについて』に記載しています。又、感染後のヒトパピローマウイルス(HPV)に対する治療法や薬は、2010年11月現在、ありません。(異形成の治療法はあります)
 

陰部にイボのようなものができています。ヒトパピローマウイルス(HPV)感染でしょうか?「がん」になってしまうのでしょうか?

いぼを作るタイプと癌化するタイプが別

低リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)は”尖圭コンジローマ”という治療可能なイボを作ります(詳しくは、『尖形(せんけい)コンジローマについて~受けておきたい婦人科検診』に記載しています)。
又、低リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんを引き起こす要因ではないとされています。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染(又は再感染)が怖くてHできません。管理人@sarryさんはそう思ったことはありませんか?

ありません

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性交渉経験女性の80%が一生のうち一度は感染すると言われている程、有触れたものです。ヒトパピローマウイルス(HPV)再感染について、管理人@sarryが思う事は、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPV感染予防について』に記載しています。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)は男性器のどこに存在しますか?

精液にまじることも

男性器周辺や精液に存在することもあります。詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPV感染予防について』『HPVと男性』に記載しています。
 

男性はヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しても何も起こらないのでしょうか?

陰茎がんや咽頭がんの可能性もある

ごく稀に陰茎癌(陰茎がん)を引き起こす可能性があるとされていますが、ヒトパピローマウイルス(HPV)が男性に及ぼす影響はまだよく分かっていません。詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPVと男性』に記載しています。
 

男性のヒトパピローマウイルス(HPV)感染の有無を検査できますか?

困難です

行っている病院もあるようですが、男性の場合、ヒトパピローマウイルス(HPV)の存在箇所が男性器周辺や肛門付近~前立腺内までと幅広い為、検査は困難なようです。詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPV感染予防について』『HPVと男性』に記載しています。
 

男性が感染しているヒトパピローマウイルス(HPV)を治療(排除)する方法はありますか?

体外へ自然排除するために免疫力を高めましょう

男女共に自己免疫力で自然排除することが可能です。
 

コンドームの使用で、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染は防げますか?

ある程度は防げますが100%ではありません

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、コンドームで覆われない箇所にも存在する為、コンドームの使用だけで防ぐことは難しいそうです。詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPV感染予防について』『HPVと男性』に記載しています。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染元は分かりますか?

困難ですし無意味です

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は有触れたものですし、潜伏期間についてもよく分かっておらず、感染元探しは困難です。

【追記:2010/11/01】
感染元を知りたくなる気持ちは管理人@sarryも経験者なので良く分かりますが、あなたの性交渉相手が一人しかいない場合を除いて、どちらが先にヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していたのかを知ることはほぼ不可能だと思います。お互いに感染していた可能性だってあると思います。

管理人@sarryの時もそうでしたが、パートナーと「どちらが先に感染していたか?」話し合った結果、分からないのだから「お互い感染していたことにしよう」ということで落ち着きました。考えても分からないし、検査で感染時期をはっきり断定することは出来ないのですから、どちらが先に感染していたか?考えても仕方の無い事です。

又、仮に感染元が判明したとしても、それで今いるヒトパピローマウイルス(HPV)が消滅するわけでもなければ、異型成や病巣が消滅するわけでも無いのです。過去のことをグルグルと考えて、後悔しても仕方ありません。現実を知り、きちんと受け止め、そして今後の事を考えて一つ一つ乗り越えていくしかありません。管理人@sarryはそう思うことで感染元について考えることは無くなりました。
全ての方が管理人@sarryと同じ考え方をされるとは思いませんが、一つの例としてお役に立てると幸いです。

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)の潜伏期間について教えてください。

10数年潜伏することもある

よく分かっていません。中には10数年潜伏した後に、異型成へと進行することもあるそうです。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)がいなくなると(消滅・排除)異形成も治るのでしょうか?

消滅するようです

異形成があるということは、異形成を引き起こす要因のヒトパピローマウイルス(HPV)が存在するということです。従って、自己免疫力などでヒトパピローマウイルス(HPV)が消滅すると異形成も消滅するそうです。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すると必ず異形成・子宮頸がんになりますか?

10人に1人の割合です

いいえ、子宮頸部異形成や子宮頸がんになるのは、ごく一部(割合としてはHPVに感染した10人に1人程度)のHPV感染が長期に渡って続いた方です。詳しくは、『ヒトパピローマウイルス(HPV)について~異型成のあれこれ』に記載しています。
 

高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しています。必ず「がん」になってしまうのでしょうか?

多くの人は自然排除します

いいえ。一番癌化(がん化)する確率が高いと言われている16型HPVでも子宮頸がんになるのは約20%程度だと言われています。又、異形成の段階で発見すれば、子宮頸がんになる前に治療可能ですから、検診を受けることが重要です。
 

医師にHPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)の必要はないと言われましたが、どう思いますか?

今後の治療方針を決めるときに役立つ

自分が感染しているヒトパピローマウイルス(HPV)の型(DNAタイプ)を知ることで、今後進行する可能性がどの程度あるか?ある程度知ることができます。HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)はそのための検査です。
管理人@sarryは高度異形成判明から約1年間過ごし、円錐切除術を受けるかどうか迷っていましたが、HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)で高リスク型HPV感染を知り、手術を受ける覚悟ができました。感染しているHPV型を知ることで今後の予測を立てることが、ある程度できるので、異形成が続いている方は受けてみるのもいいと思います。
 

HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)の費用はどれくらい?痛くありませんか?

費用は病院によります

2007年3月現在のところ、日本では保険対象外の全額自己負担の検査になります。管理人@sarryが受けた頃は全額自費で21,000円でしたが、病院によって違うので病院で確認してみてください。子宮頸部細胞診同様、一瞬で済み、痛みはありません。
 

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて教えてください。

全てのHPVに効くわけではありません

詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPVワクチンについて』に記載しています。
 

ワクチン接種やコンドームの使用以外に、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を避ける方法はありますか?

清潔にすることです

詳しくは、『子宮頸部異形成のあれこれ~HPV感染予防について』に記載しています。
 

パートナーにヒトパピローマウイルス(HPV)感染のことを話すべきでしょうか?

できれば話して

話した場合、「どちらが先に感染していたのか?」という話題は避けれないかもしれないことを考慮しておいた方がいいと思います。ごく有触れたものであることを併せて説明するなど、こちら側が冷静に話すことも大切です。パートナーが「異形成の原因は何なの?」と質問してきたら正直に話し、聞いてこなければわざわざこちらから言わなくてもいいんじゃないかな~という気持ちはあります。
感染元はどちらか分からないのですからできればパートナーのこれまでの性交渉相手や、自分のこれまでの性交渉相手がその後関係した女性にも検査を勧めてもらうよう一声掛けてもらい、…というのが理想だとは思いますが、なかなか難しいことだと思います。。

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