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ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて

ワクチンとは

ワクチン(vaccine)」は、その病原体に感染する前に接種して、感染症の予防に用いる医薬品のことです。

毒性を無くしたか或いは弱めた病原体から作られ、「弱い病原体を注入することで体内に抗体を作り、以後、感染症にかかりにくくする」という仕組みです。

例えばインフルエンザワクチンは、インフルエンザ菌によるウイルス感染が原因の病気を予防(もしくは症状を軽く)することができます。

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐワクチン

子宮頚がん」や「子宮頚部異形成(しきゅうけいぶ いけいせい)」を引き起こす原因の1つである、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」に対してもワクチンが開発され、海外では既に接種が行われています。

【2010/10/22 追記】
日本でも、HPVワクチン接種が行われるようになりました。

その後、副作用の問題でHPVワクチン摂取の推奨は引き下げられました

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性交渉で感染することが分かっていますので、性交渉経験が無いうちにワクチン接種することが重要です。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン開発者

2007年7月15日の朝日新聞「ひと」欄に、「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン開発者」が紹介されていましたのでご紹介します。

イアン・フレーザー

 

―新聞記事ここから―『先日40歳で亡くなった人気女性歌手「ZARD」の坂井泉水さんが患っていた子筥頚がん。

日本では20~30代の患者が急増し、30代の死亡率は10年で2倍になった。

世界では年間25万人の女性が亡くなっている。このがんの原因は、ヒトパピローマと呼はれるウイルスだ。

「感染症なら、ワクチンができるはず」。そう思いついたのが20年ほど前。

だがこのウイルスを人工的に増やせず、難航した。

それならばと考えたのが、球状のウイルスの「殻」だけ作り、本物と誤認させて体内に抗体を作らせる方法の利用。

殻の部品となるたんぱく質を作ってしばらく放っておくと、たんぱく質同士が自発的に集まり、殻を作っていた。

昨年6月、同僚の娘に自ら第1号ワクチンを接種した。模様は全豪にテレビ中継された。

「研究が実用化されて人の役に立つ幸運は少ない。感動しました」

世界保健機関(WHO)の試算によると、このワクチンが全女性に接種されれば、約60年後には子宮頚がんは地球上から無くなるという。

70カ国で承認されているが、日本はまだ臨床試験の段階だ。

「検診の受診率が低い日本でも早く使えるようになって欲しい」。先月来日し、訴えた。

昨年オーストラリアの「今年の人」に選ばれ、英エリザベス女王と晩餐を共にした。

「弁護士と技術者志望だった息子たちが医師志望になったのがうれしい』―新聞記事ここまで―

 

オーストラリアを始め、既に世界80ヶ国以上では、HPVワクチン接種が開始されています。

オーストラリアの場合、ワクチン接種費用は12~26歳の女性に無料で行われていますが、男子は自費の為、感染の媒体者になる男子のワクチン接種が少ないといわれています。

 

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日本のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの現状(1)

日本での「子宮頚がんワクチン」は、まだ治験段階で海外と比べても遅れているような印象を受けます。

外国人のデータがそのまま日本人に当てはまるものではないことや、日本人対象としたヒトパピローマウイルス(HPV)のデータ収集時期が海外より遅れていることをみれば何となく想像できる結果ではないでしょうか。

2006年4月から、製薬会社「グラクソ・スミスクライン」がHPV16型、18型に対するワクチンの治験を開始しており、「万有(ばんゆう)製薬」が6月から、16型、18型と、尖圭コンジローマの原因となる6型、11型の治験を開始しました。

18歳~26歳の、「ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していない、健康な女性1000人」を対象に行っているそうです。

記入日:2006年10月1日

日本のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて(2)

2007年12月18日の日本経済新聞(夕刊)「夕&Eye」欄に、『子宮頚がん予防ワクチン、承認へ』というタイトルで、日本のHPVワクチンの現状が書かれていました。

―記事抜粋ここから―

『今回、英系のグラクソスミスクラインと万有製薬が承認を申請したワクチン(16型、18型)は半年間に三度接種すれば体内に抗体ができ、HPVの感染を防ぐ

(しかし)限界もある。

日本人は別のハイリスク型HPVに感染している人も比較的多くワクチンで完全に防げるわけではない。

ワクチンには感染してしまったHPVを除く効果はない。

性交未経験の若い世代に接種することが重要。

普及への課題が、約四万円とみられる接種費用負担と親の理解

(しかし)日本では議論すら始まっていない。』―記事抜粋ここまで―

記入日:2007年12月20日

日本のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて(3)

「HPVワクチン」が日本でも接種可能になり、当サイトbbsやメールでも「HPVワクチン接種しました」というご報告や体験談が多く寄せられています。

(寄せて下さった方、ありがとうございます。)

HPVワクチンを接種すれば全てのHPV型の感染を防げるということではありませんが、欧米の研究では子宮頚癌の70%はHPV16型と18型が原因とみられており(これがそのまま日本人に当てはまる訳ではないかもしれませんが)、HPVワクチンを接種することで子宮頚癌になる女性がかなり減少するのは明らかです。

しかしながら、他にも子宮頚癌の原因となるHPV型はありますので、HPVワクチンを接種したからといって、一年に一度の婦人科検診を受けなくて良いというものではありません。

HPVワクチン接種された方も、これから接種される方も、そして接種しない方も、一年に一度の婦人科検診を怠らないようにお勧めします。

又、2010年10月現在、高額(皆さんのお話を聞いていると15,000円前後~21,000円前後。これを3回接種する)になるHPVワクチン接種について、国と地方自治体で半分ずつ負担し、無料接種できるようになりそうです。

管理人@sarryもまだ接種していませんし、現時点では、今後も特に受けようとは思っていないのですが、これから思春期を迎えて成長していく女の子たちの事を考えると、家庭の負担無しに全ての女の子がHPV接種できるようになっていくことは、大変望ましいことだと思っています。

記入日:2010年10月22日

 

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日本のHPVワクチン接種について、管理人@sarryの思うこと

日本でもHPVワクチン接種が 始まりそうです 開始されました!

接種費用負担者は国なのか、親なのか、まだ議論すら始まっていないそうですが 2010年10月現在、HPVワクチン接種無料化が検討されていますが、「少子化だ!子供を産もう!」と叫んでいる国が負担するのは当然な気がします。

子供を産んでいない女性の全てが子供を産むことを望んでいないわけではないと思います。

産みたくても産めない事情を抱えている女性も多いのではないでしょうか。

 

管理人@sarryの主治医は不妊治療も行っているそうですが、病院によって差はあるものの、体外受精の場合1回50万円程かかるそうです。

「不妊治療費を平均1,000万円程支払って子供を授かろうとしている。中には3,000万円程でようやく授かった方もいます。」と言っていました。

知人にも、夫婦で渡米・滞在し、約1億円もの大金を支払って人工授精し子供を授かった方がいます。

仮に不妊治療を受けることになったら・・・と考えたことがあります。

「2~3回位は体外受精までの不妊治療を受けるかもしれないけど、それ以上は受けないだろうな~」・・・もちろん実際にそうなってみなければ分かりませんが、今はそう思います。

でもこれは子宮が残っていることが前提です。

 

子宮頚がんで、子宮摘出してしまっている方もいます。

少子化対策を考えつつ、子供を産む女性の健康を、子宮を守る対策にも力を入れて欲しいと思います。

【追記:2010/11/02】
当サイト管理人@sarryは、円錐切除術による高度異型成治療から3年後の、2009年2月に自然妊娠が判明し、ごく普通の妊娠生活を送り、同年10月に自然分娩で第一子を出産致しました。

 

管理人@sarryの妊娠発覚~出産までの様子を『円錐切除術後の妊娠と出産』にまとめましたので、円錐切除術後の自然妊娠~出産の1つの例として、多くの方の支えになれると幸いです。

 

又、管理人@sarryの育児生活は『オキラク子育て♪~円錐切除術後の妊娠と出産』でお読み頂けますので、育児されてる方、された方、ご興味がおありの方はお待ちしています。

 

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