HPV検査とは?種類
HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)には2種類あるので、HPV検査を受ける際は注意が必要。
- HPV-DNA遺伝子型検査・・感染しているHPV型が分かる検査(51型、16型、など)
- HPV検査・・HPV感染の有無(陽性、陰性のみ)
管理人@sarryがおすすめなのは、HPVの型まで調べることができるDNA型検査。
異形成や子宮頸がんがある場合は、HPVに感染しています。免疫力による対外排除でHPV陰性になっている場合もありますが、異形成が継続している場合はHPV陽性です。
HPV遺伝子型検査は、異形成の治療や手術を受けるかどうか迷う場合の判断材料として受ける場合が多いので、遺伝子(DNA型)を知ることにメリットがあります。検査を受ける際には、事前に確認するのがおすすめです。
HPV検査が受けられる病院
病院の婦人科(男性は泌尿器科)で受けるのがおすすめ。
万が一、HPV感染が陽性だった場合の治療の有無や、生活のアドバイスなどももらえます。ただ、人によってはすぐに受診できない環境だったり、家族に内緒で受けたい人もいますよね。
そういう人におすすめなのが、自宅でHPV検査が受けられる性病キット。
パッと見、検査キットとは中身が分からないように届き、検査結果はネットで確認できるので安心。受けられない環境だからと放置するよりは、自宅でできる検査キットを利用するのも一手。
使用した感想をクチコミレビューしているので参考にしてみてください。
HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)とは?どんな人におすすめ?
「HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)」とは、感染しているヒトパピローマウイルス(HPV)のDNA型を調べる検査のこと。
ヒトパピローマウイルス(HPV)のDNA型を調べる意味はあるのか
これまでの研究結果から、子宮頸部にヒトパピローマウイルス(HPV)が長期感染することによって 子宮頸部異形成 が発生し、その中で高リスク型のHPVに感染しているものの一部が子宮頸がんへと進行していくということが判明しています。
このことから、子宮頸部細胞診 で子宮頸部異形成だと診断された人は、自分が感染しているヒトパピローマウイルス(HPV)のDNA型を調べ、ある程度今後の進行度合いや治療法などを推測することができるとされています。
異形成の治療・手術を受けるかどうかの判断材料になる
管理人@sarryは高度異形成が約1年間続き、円錐切除術を勧められました。
ただ、異形成はがんではないので、どのタイミングで手術を受けるか?すごく迷います。自然治癒や組織診を続けることで病巣が取り切れることもあるので、もしかして次の検査では異形成が無くなっているんじゃないか・・と期待したり。妊娠・出産を希望する場合も、できれば手術は避けたいですよね。
- HPV検査(DNA型)を受け、高リスク型HPVに感染していれば手術や治療を受ける
- 低リスク型HPVやHPVが陰性の場合は、もう少し経過をみる
といった判断材料の1つになります。
次の再検査までの期間をあけることも可能
いちど異形成が判明すると、3ヶ月に一度の定期検査が必要になります。
年4回とはいえ、検査を受け、2週間後くらいにまた結果を受けに受診する・・異形成の検査(経過フォロー)だけで、年8回も婦人科に行くことに。。働いている女性、幼い子供がいる女性にとってはけっこうな負担。
低リスク型HPVやHPV検査が陰性ならば、たとえば4ヶ月に一度など再検査までの期間に猶予を持たせることも可能です(主治医の判断による)
ヒトパピローマウイルス(HPV)の型を調べる意味はどれくらいあるのでしょうか?
上記研究結果からも分かるように、子宮頸がんへ進行するのは、「高リスク型HPV」だということです。
高リスク型HPVに感染していなければ異形成を放置しておいてよいということではありませんが、自分が感染しているHPV型を知ることである程度の予測を立てることはできます。
現在、高リスク型HPVとされているのは、16型・18型・31型・33型・35型・45型・51型・52型・56型・58型など。18型は欧米での研究結果では高リスク型とされていますが、日本では自然治癒することが多いそうです。
また、欧米の報告では52型、58型は子宮頸がんから見つかることが少ないとされていますが、日本では発見される確率が高いそうです。したがって欧米での研究結果がそのまま日本人に当てはまるということでもないようです。
もし高リスク型のHPVが見つかった場合でも、その異形成が確実に がん化することはありません。
最もがん化の率が高いと考えられているHPV16型が見つかった場合でさえ、約20%にしか がん化 は起こりません。また、HPV18型は欧米での研究から高リスク型に分類されています。
HPV18型は日本人を対象にした研究結果では子宮頸がんから見つかる確率は低いものの、子宮頸部腺がんでは約50~70%に見つかりますので確かに高リスク型のウイルスと言ってよいと思います。
(HPV18型に感染すると約50~70%が子宮頸部腺がんになる、という意味ではありません!)
しかし、高リスク型HPVが見つかったからといってそれだけの理由で手術を行ってしまうのは行き過ぎた治療といえます。
子宮頸部異形成と診断された場合、従来の検査方法での検診に加えてHPV検査の結果を参考としながら適正な検診間隔を考えていくことが、現時点における最良の治療方針ではないでしょうか。
(引用:山王メディカルプラザ)
男性のHPV検査について
男性のヒトパピローマウイルス(HPV)検査はあまり行われていません。
その主な理由は、陰茎以外にも肛門周辺、肛門内、尿道口、陰茎亀頭部周辺にもHPVは存在するため、検査範囲が広すぎることです。又、前立腺内に侵入している可能性もあることから検査しようと思っても困難だといえます。
特に症状も出にくいことから、感染していても分からないことが殆どなので、積極的に検査を希望する男性もいないのではないでしょうか。
HPV検査費用は保険適応外?自己負担?
2008年1月現在、保険適応外なので検査費用(2万円位)は、全額自己負担になります。
HPV検査の無償化について
2008年1月9日に開催された厚生労働省の先進医療専門家会議で、HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)を保険適応と認めるかどうか? について話し合いが行われましたが、同検査は現在治験中という理由で今回は見送られ、引き続き先進医療の枠組み内で行うこととなりました。
同会議は1年に一度開催予定されており、検査キットが承認され保険適用されるか、1年後の会議での審議を待つことになります。
HPV遺伝子検査と子宮頸部の細胞診を組み合わせた検査により、子宮頸がんの発症リスクは非常に正確に予測することができるので、子宮頸がんの早期発見・早期治療に有効です。今回、HPV遺伝子検査の保険導入が見合わされたことは非常に残念な結果だといえます。
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