当サイト内でもご報告致しましたが、管理人@sarryは2009年10月に第一子を出産しました。
出産予定日より12日早かったのですが、陣痛から8時間程と初産にしては早く、3,360gの元気な男の子です。
出産予定日より12日早かったのは、胎児が大きく育っていたので分娩が困難になるという理由から、胎児の肺の機能が完成する妊娠37週を過ぎると「どんどん動いて早めに出産しましょう!」という方向になったことが原因です。
円錐切除術後の自然妊娠
円錐切除術から3年経過した2009年2月に自然妊娠が判明しました。
「妊娠したら、円錐切除術を正しく理解している産科医を紹介するから教えてね。」と、私の円錐切除術を執刀して下さった主治医に言われていました。
生理が遅れて5日目に妊娠検査薬で陽性反応を確認し、その翌日に家族と共に主治医を受診し、紹介してもらいました。
妊娠4週目ということもあり、まだ赤ちゃんの鼓動を確認出来ない時期だった為、それが出来る6週目に入ってから紹介してもらった産科医を受診しました。
予定外の妊娠の戸惑いやショックもある中、既につわりも始まっており、でも一方で「ちゃんと心臓動いているかな・・」とドキドキしながら受診したのを覚えています。
その後、無事に正常妊娠が確認され、既にあったつわりはどんどん重くなり・・・
始めは吐きながら用意していた食事も、最終的には元・旦那にお弁当を買ってきてもらうのが日課になり、湯船に浸かっても吐いてしまうので、まだ2月だというのにシャワーになり、何を食べても吐きまくる日々で3~4キロ体重も減りました。
事前に聞いていた「つわり中、無性に○○が食べたくなる!」という現象は私には特にみられませんでした。
皆さんがハマると聞く「桃缶」や「酸っぱい食べ物」も一切ダメで、吐き気が少し治まる気がして「グリコのカフェオレ」を毎日1本(500ml紙パック)元・旦那の帰宅までにチビチビと飲んでいました。
余談:グリコのカフェオレは昔から大好きで、でも太ると困るので時々、自分へのご褒美に飲む程度にしていたのですが、つわり期は、吐いてしまうこともあり…「今日一日つわりを乗り越える自分へのご褒美」として解禁していました♪
そうやって3ヶ月位はほぼ横になって暮らし、まだ吐く日はあるものの妊娠6ヶ月に入る頃には外食も出来るようになりました。
「つわり脱出したら”2人分よ♪”って言いながら食べ放題バイキングに行きまくりたい!」と思っていたのですが、私は初産にも関わらず子宮が大きくなるのが早かったようで、直ぐに大きくなった子宮が胃を圧迫し、少し食べただけでお腹いっぱいになるように。。
仕方無いので、自宅では1食分を3回くらいに分けてチョコチョコ少しずつ食べていました。
そういう訳で、結局、食べ放題バイキングで2人分食べるぞ!計画は叶いませんでした。
子宮頚管をしばる処置はしなかった!
円錐切除術後に妊娠された方が、気にされる事の1つに「赤ちゃんが落ちてこないように支える子宮頚管の一部を切除し、長さが短くなっている為に、子宮頚管を縛る処置が必要になるのでは?」ということがあるかと思います。
管理人@sarryは、円錐切除術を執刀して下さった主治医から、円錐切除術後の子宮頚管について正しく理解している産科医を紹介してもらっていたので、「円錐切除術を受けたから」という理由だけで必要の無い処置をされることは無いと分かっていたので安心でした。
産科医によっては、円錐切除術を受けたと聞いただけで、本当に子宮頚管を縛る処置が必要なのか? 一切関係無く、子宮頚管を縛る処置をしてしまうそうです。
その処置による影響・ストレスで流産してしまわれる方もいるそうなので、円錐切除術を受けた後の妊娠・出産には、その辺りをきちんと正しく理解している産科医を選ぶということも重要だと思います。
ただもちろん、個人差がある事なので、場合に寄っては、妊娠を維持する為に、子宮頚管を縛る処置が必要なこともあると思います。
円錐切除術を受けていない人でも子宮頚管を縛る処置が行われることもあるのですから、円錐切除術を受けたからといって、妊娠したら必ず子宮頚管を縛る処置を受けるわけではありません。
自分が円錐切除術後に妊娠した場合に、子宮頚管を縛る処置を受けるかどうか?は、実際妊娠してみなければ分かりません。
もしかすると円錐切除術を受けていなくてもその処置が必要だったかもしれません。
従って、もし、子宮頚管を縛る処置を受けたとしても、それが100%円錐切除術を受けたせいだと決め付けることは出来ないのではないか?と管理人@sarryは思っていました。
この辺は、その人の元々の子宮頚管の長さと切除した大きさ、術後の傷口の再生具合によると思うので、主治医とよくお話されることをお勧めします。
更に、管理人@sarryの場合ですが、切除した範囲は大きく、追加切除もされていたにも関わらず、「本当に円錐切除術受けたの??焼いただけじゃないの?」と何度も確認されるほど、「子宮頚管の長さが、円錐切除術を受けていない人よりも長い」と言われていました。
術前の子宮頚管の長さを知らないので何とも言えませんが(機会があれば主治医に聞いてみたいと思います)、元々、もの凄く長かったか?かなり再生していたようです。
それでも、どんどん赤ちゃんが成長するに伴って、赤ちゃんが落ちてこないように支えている子宮頚管の長さもどんどん短くなり、円錐切除術を受けていない人と同じ、5㎝あった子宮頚管は、妊娠34週目(9ヶ月)に入ると3.21㎝になっていました。
(3㎝あれば充分だそうで、3㎝より短くなると自宅安静、2.5㎝より短くなると入院で絶対安静になるそうです)
お腹が張りやすかったと思うので、お腹が張ったら横になって1時間ほどリラックスして過ごすことを心がけて、子宮頚管を縛る処置を受けることなく、無事、出産まで妊娠継続出来ました。
つわりを明けてからの食生活は、殆どお肉・お魚を食べられなくなり、野菜メインの食生活になっていました。
それも一度には食べきれないのでチョコチョコ食べになっていました。
更に、妊娠7~8ヶ月頃からは、大きくなった子宮の胃への圧迫で胸焼けが続き、吐いてしまったり、眠っても2~3時間で目が覚めてしまい眠れない日も多くなりました。
妊娠後期に入ると、お腹の大きさで寝苦しいこととは別に、産後、日中深夜を問わず2~3時間毎に赤ちゃんのお世話に追われる生活に体を慣らしておこうとする本能で、2~3時間で目が覚めてしまうそうです。
「たった3時間しか眠れなかった・・・」と思いがちですが、たった3時間の睡眠でも、非妊娠状態の時と異なり、妊娠時や産後の母親の体はとっても深い睡眠を得ることが出来る体になっているそうです。
確かに妊娠中は、たった3時間の睡眠時間でも、パッチリ!目が冴えて二度寝することは殆どありませんでした。
産後も赤ちゃんが泣くタイミング(2時間毎)の頃になんとなく目が覚めて、少し泣くだけでパッと飛び起きていました。
それでも、産後は寝不足でフラフラ状態でしたが・・・
でも、そんな状態なのにちょっぴり泣いただけでパッと目が覚めるのですから、そういうサイクルに体が入っていたのだと思います。妊娠前だったら、赤ちゃんがどんなに泣いても目が覚めることは無かったと思いますし・・・
(お話が逸れてしまいましたね。戻します!)
野菜メインの食生活で、出産する体力が心配になった事や、産後暫くは外食出来ないだろうとの事で、臨月に入った頃に出産へのスタミナ付けとして、パークハイアットのグリルN.Yで本当に久しぶりにお肉を頂いたりしました。
更に、臨月に入るとすぐマタニティフォト撮影をしてもらいました♪最初で最後の妊娠かもしれませんからね。とても良い記念になりました!
この頃、妊娠37週に入ると、胎児は外へ出てきても良い状態に整うそうで、「胎児の推定体重も標準より大きめだし、肺の機能が整う37週を過ぎたので、これからはどんどん動いて早めに出産しましょう!お腹が張っても動いていいですよ~」と言われました。
これまでお腹が張っては休んで・・・という生活でしたが、思う存分、大好きなお掃除(特に浴室!)に精を出しました。
そうして38週と1日経った早朝4時頃、陣痛より先に破水し、朝8時頃病院に連絡を入れて入院。
到着時に子宮口は4㎝開いていましたが、痛みは全く無く・・・「痛くないの?!」と、産科主治医が驚いて昼、夕方、夜と確認に病室へ顔を出してくれました。
私は痛みに強いタイプらしく、妊娠36週検診では子宮口が2㎝、37週検診では3㎝開いていました。
産科主治医に「夜中、痛みで目が覚めない?」と聞かれましたが、お小水で起きることはあっても痛みは全く感じなかったので、驚かれていました。
破水してしまうと、膣側から雑菌などが羊水内に入ってきてしまうので、私は抗生物質を服用し、破水から24時間経過しても陣痛が来ない場合は、陣痛促進剤を使用して出産することになると説明を受けました。
破水から24時間まであと2時間に迫った夜中2時過ぎ、なんとなくお腹が強く張るような、ギューッと締め付けられるような鈍痛があるような・・・それが陣痛の始まりでした。
家族が立ち合うことになっていたので、3分間隔になってきた朝6時過ぎに電話し、7時頃、到着。
この頃にはだいぶ痛みが強くなってきました。
初産なので子宮口全開まで12時間は掛かると言われていましたが、既に何度かイキんでしまっていたので、確認してもらうと、なんと!既に10㎝全開だったのです!
助産師さんや医師も大慌てになり、急いで分娩台へ。「あと10分15分で産まれますよ!」と大急ぎで準備されていました。
しかし、10分15分で産まれるはずが・・・なんだかんだで2時間くらい掛かりました。
陣痛がどんどん弱くなり、微弱陣痛で陣痛促進剤を点滴されてなんとか頑張りました。
妊娠中は勿論、出産間近の貧血検査でも貧血は全くありませんでしたが、出産直後、貧血になってしまいました。
朝8時頃、病室から分娩台へ行き、10時過ぎには出産を終え、2時間ほど分娩台で休んで12時頃には病室へ戻る予定でしたが、産後貧血でドタバタ騒ぎがあり、病室へ戻れたのは20時過ぎてからでした。。
産後3日ほどはフラフラで結構ツラかったです。。陣痛や出産自体よりも貧血の方がツラかった記憶が・・・あります。
「会陰切開(えいんせっかい)も受けていたので、傷口も痛くてゆっくり座る日々が産後2ヶ月過ぎまで続きました。
何より、麻酔の注射を打つ感覚や、傷口を縫う時の針を刺したり糸を引っ張る感覚がとーっても不快で嫌でした。。
陣痛や出産の痛みよりも、またあの感覚を味わうかもしれない・・・と思うと、第二子妊娠・出産は厳しいかもしれませんね。(→2年後に第二子を出産しました!)
最終的に私の妊娠中の体重増加は+5キロで、殆ど赤ちゃんや羊水、胎盤の重さだったので、産後3日目には妊娠前の体重に戻っていました。
又、産後退院してすぐ夫婦2人での子育て生活だった為、どんどん体重は落ち、更に3キロ減りました。
産後貧血&こんなやつれた状態だったので、当然、母乳の出は悪かったです。
粉ミルクとの混合育児を理想としていました。
(万が一、私が倒れてもスムーズに粉ミルク授乳出来るし、父親の育児参加や預けて外出も出来るように)
もう少し母乳量が増えて欲しいと思った私は、母乳外来や実母からの「もっと食べなきゃ!特に白米!!」との洗脳? で、食べまくった結果・・・
母乳量も以前よりは増えましたが、完全母乳にはならず体重が一気に+5キロ!!・・・
ショックです。。
でも、食べる量を減らすと途端に出が悪くなるので、母乳を与えているうちは仕方無いと腹をくくり、卒乳後にバリバリダイエットに励みたいと思っています。
円錐切除術を受けた方や、これから受ける予定の方から寄せられるご質問や不安の中でも、円錐切除術後の自然妊娠や妊娠維持、自然分娩についてのお問い合せが数多くあります。
管理人@sarryは、先々の妊娠や出産よりも、まず先にやるべきは今ある高度異形成を治療することだと思っていたので、円錐切除術前に妊娠や出産への不安はあまりありませんでした。
治療後も妊娠に積極的では無かったので、皆さんから寄せられる「円錐切除術後の自然妊娠」については、既に円錐切除術後に自然妊娠・出産された方からの体験談をご紹介し、お読み頂くことしか出来ませんでした。
しかし、今回、管理人@sarry自らが自然妊娠・自然分娩を終えたことによって、私自身の経験として皆さんにお話出来ることをとても嬉しく、幸いに思っています。
▽円錐切除術を受ける前の方から寄せられる妊娠・出産に関する不安の中でよくある『円錐切除術と早産の可能性について』まとめてみました。
あくまで管理人@sarryが産婦人科と産科、両方の主治医に聞いたお話や体験談、管理人@sarryが思うことになりますが、参考になると幸いです。
2010/03/30 管理人@sarry
追記:第二子出産しました☺