子宮頸がんの前がん病変である【子宮頸部異形成】に関する情報交流サイト

19歳で初めて受けた細胞診結果3a。その後円錐切除術を受け治療されました。検診の大切さを語るIさんの体験談

20代前半の大学生です。

 

先日、病院にて円錐切除手術を受けました。

手術担当は○○先生、その他の説明は△△先生という若い女性でした。

 

病気に関する詳しい状況はsarryさんの掲示板にも書かれてあるので、20代前半であるからこそ持つ不安や悩みを中心に書きたいと思います。

 

私が始めて子宮頸癌細胞診を受けたのは19歳のときでした。結果はclass3a。

 

当時の私は癌や子宮・出産のことなど、全く考えたこともなく、まさか自分が「今後癌になる可能性」をもっているなんて思ってもいませんでした。

 

この段階では経過観察でよい、とのことだったので、そこまで心配もせず、親にも言わず、3ヶ月に1回通う程度にしていましたが、その後変化がなかったため、通院も半年に1回になり、そのうち「異常なし」になったので、通うのをやめてしまいました。

 

ところが、今年に入りたまたま病院を変え、再度細胞診を受けたところ、class3bという結果でした。そして後日組織診を受けた結果、子宮頸癌0期であることがわかりました。

 

円錐手術を受けることになるだろうと言われ頭が真っ白になりました。手術が怖かったり、癌が怖かったりしたわけではありません。親や彼に言わなければならないこと、心配をかけてしまうことが不安でした。

 

ネットで子宮頸癌について調べると、「性体験が早い人」や「性体験が多い人」に多いという情報を多く見受けます。本当は誰でもかかる可能性のある病気なのに。この年齢で「性体験の多さ」を問題にされるのは非常に辛かったです。

 

特に私は中学も高校も進学校で、大学も国立大学だったので、親もそのような心配をしたことはないだろうし、まじめな親や彼にとって、このような表記は受け取り難いものに違いありませんでした。

 

周囲がこの病気をどう受け取るか、私をどう思うか、想像しただけで悲しくなりました。言えない、言いたくない。でも、言わなければならない。すごく悩みました。

 

できる限り正確な情報を調べ、子宮頸がんという病気はどのようなもので、私が今どのような状況にあるか、今後どのような治療を受けるかを理解しました。そして、小学生でも理解できるような説明を考え、親と彼に説明しました。

 

皆、理解してくれ、何より「手術を受ければ、ほぼ100%治る段階である」ことに安堵したようです。

 

ここまでは横浜のとある病院で診ていただいたのですが、私が見た目では中学生くらいにしかみえないということもあり(笑)親身にじっくりお話をしてくれたので、今後の治療に関する不安はほとんどありませんでした。親代わりのように、諸手続きも全てやっていただきました。

 

すぐに、先生が子宮がんに関しては絶対的な信頼をおいているという、○○病院の△△先生と連絡をとってくれ、本来ならば3ヵ月後にしか受けられない手術を1ヶ月もしないうちに受けられることになりました。

 

その病院での再検査の結果、横浜の病院で組織診の際に、悪い部分はほとんどとれており、癌細胞は残っていないだろう、今回は「軽度異形成」というラッキーな結果でした。

 

しかしHPV-DNA検査の結果16型という最もリスクの高いウイルスに感染していることがわかったので、予定通り円錐切除手術をうけることになりました。

 

この段階で、手術は1週間後。横浜の病院で検査を受けてから1ヶ月、あっというまでした。この1ヶ月、親や彼氏とたくさん話しました。親は離れて暮らしているので、代わりに、彼がおいしいものをたくさん食べさせてくれたり、遊びに連れて行ってくれたり、病院に一緒に付き添ってきてくれたりしました。毎晩一緒に寝てくれました。

そして手術当日を迎えました。受けた検査や、その時の状態はsarryさんとほとんど同じなので、省略します。

私も全身麻酔だったので、あっという間で、痛みも全くありませんでした。

 

私は縫合処置がとられたそうなので、1週間後に抜糸です。これはまた報告します。

 

私からのアドバイスは、面倒くさいとか、チクッとするのがいやだとか、雰囲気が嫌だとか言わずに、子宮頸癌の検診を定期的に受けることです。もしかしたら私も、あの時病院で検診を受けていなかったら手遅れになっていたかもしれません。本当に受けてよかったと思っています。いい先生に恵まれ、順調に手術を終えることができたことに感謝しています。

 

また、この掲示板にも勇気を頂きました。私の記録も「同じことで悩んだ仲間がいる」と誰かを安心させることができたらいいなと思います。以下に記述した不安点も含め、経過をまた投稿しますね。

現段階で持っている不安は以下の3点です。

 

1、順調に治るか これは抜糸や病理結果を聴けば安心すると思います。たぶん大丈夫!!

 

2、これからの妊娠・出産に関して 円錐手術と流産の関係はあちこちで議論がなされており、摘出した部分が1.1cm以上だと流産しやすくなる、という研究報告も見受けました。これはお医者さんの間でも意見がわれており何とも言えません。○○先生は大丈夫だとおっしゃっていたので、私はそちらを信じます!!

 

3、彼氏との関係 もう結婚されている方はもちろん、結婚を考えてお付き合いされている方は、手術を受けても、妊娠・出産に影響がなければ、関係が壊れるということはあまりないと思います(ないと思いたいです)。

 

しかし20代前半という若い2人の関係はとても壊れやすいものです。周りにも女性はたくさんいますし、別れるということについてくる責任もありません。2ヶ月エッチができなかったり、重い病気があったりする人よりは、他の人を選びたいと思うのが、この年齢の健全な男性だと思います。手術後傷が治っても、手術を行った箇所に触れるということは、誰でもそうでしょうが、特に若くてまじめな彼にとっては抵抗があることだと思います。

 

頭で考えること(病気の彼女を大切にしたい)と体が反応すること(エッチしたい)は、どうしても違ってきてしまうものです。「エッチしたいけど、できない。でも他の人にいくのはひどいよな。」と悩んでしまうかもしれません。エッチができなければ、必然的に別れが伴ってしまう年齢です。私は彼が大好きで、別れたくはありませんが、同時に、彼には楽しい毎日を送ってほしいので、私のことで悩んで欲しくはありません。これから彼とどうなるか、これが今の私にとって1番不安なことです。

 

誰にも相談できないことなので、ここで書かせていただきました。できれば健康な身体になって、彼との間に元気な赤ちゃんを産みたいです。

管理人@sarry:性交渉で感染することや、術後の性交渉や妊娠・出産を不安に感じる女性は多いと思います。ですが、「将来のことより今すべきこと」を優先的に考えて乗り越えていこう!と管理人@sarryは思っていました。彼氏さんとどうぞお幸せに・・!

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