子宮頸がんの前がん病変である【子宮頸部異形成】に関する情報交流サイト

子宮頸癌1b1期で子宮全摘出を勧められたが子宮温存の為に腹式広汎性子宮頸部切除術を受け、その後出産されたKさんの体験談

私は現在27歳の看護師です。2005年の12月に性交時出血があったため産婦人科受診し頸癌検診を行ったところ軽度異形成と言われました。その後違う産婦人科で検査したところ高度異型成と言われ、コルポ診をし2006年4月に円錐切除を行いました。

円切の病理の結果子宮頸癌Ⅰa1と診断され、県内の癌センターへセカンドオピニオンに行き癌センターの診断は子宮頸癌Ⅰb1期、子宮全摘をすすめられました。私は何としてでも子宮を温存したくて職場の医師に相談し慶応義塾大学へサードオピニオンに行きました。
担当医師はすごく丁寧に説明してくれて、おそらく子宮は温存できるであろうと、ただ手術中に切除した組織を迅速病理に出しそこで転移などが見つかれば全摘になると言われました。2006年7月腹式広汎性子宮頸部切除術をうけました。

手術時間は麻酔導入から帰室までですが9時間位かかりました。出血量は約2000ml。リンパ節は30数個とりました。術後は硬膜下麻酔が効いていて眠気がすごかったです。でも術後1日目より看護師さんに動かされました。2日目に硬膜下麻酔を抜きそれから傷の痛みが辛かったです。4日目くらいから自力で起き上がることができるようになり流動食も開始。この頃より傷の痛みより尿管の違和感が辛かったです。看護師さんに歩け歩け言われるため、点滴台にお腹の左右から出ているドレーンの袋、尿管の袋をぶら下げて廊下を何往復もしました。7日目尿管を抜く。それから自力で排尿することがなかなかできず1日何回も残尿測定をおこないました。この頃から太ももがむくんできたりしました。病理の結果も転移などはなく補助療法もいらないと言われました。排尿のポイントもつかみつつ、入院生活は1ヵ月ほどでした。術後2ヵ月で職場復帰し心配していた排尿障害やリンパ浮腫などはほとんどみられず、定期受診も半年に1回になりました。

2007年12月自然妊娠し、子宮口を縫い付ける手術をしたりもしましたが現在妊娠23週になりました。8月に帝王切開での出産を控えております。

【追記:2008/08/15】その後のご報告をいただきましたので追記させていただきます。
5月から切迫早産で入院してウテメリンの持続点滴など行い、37週と1日の7月18日に帝王切開にて無事2598gの女の子を出産することができました。医師や助産師にも感謝しましたが医師に37週1日という正期産までもったことは子宮頸癌の私と同じ手術(トラケレクトミー)を行った患者さんたちにすごく希望を与えたことだと思うよと言われました。ありがとうございました。

管理人@sarry:『子宮頚癌とは』で紹介している子宮頚癌の新治療法「広汎子宮頸部摘出手術」についての貴重な体験談をいただきありがとうございます。又、無事にご出産されたそうで本当におめでとうございます!育児や家事など大変だと思いますからお子様やご家族の為にもご自身をお大事にされてお過ごしください。その後のご報告もお待ちしています。

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