子宮頸がんの前がん病変である【子宮頸部異形成】に関する情報交流サイト

子宮頸部上皮内癌で円錐切除術後、1ヶ月で自然妊娠し、現在出産を控えているPさんの体験談

2008年11月に子宮頸部の上皮内癌が見つかり2009年2月に円錐切除手術、その後4月に妊娠が判明し現在妊娠5か月、定期的に細胞診を受けながら妊娠を継続している者です。

昨年11月に受けた市の検診で「クラス5、要精検」の結果を聞いた時は目の前が真っ暗になりました。

29歳の時から乳癌、子宮癌の検診は毎年欠かさず受けてきていた私(その時33歳でした)。

一年前の検診では(口頭で結果を聞いただけでしたが)「異常なし」だったのにどうして?とやるせない気持ちでいっぱいでした。(ちなみに毎年違う病院で検診を受けており、2006年度の検診の結果は記録が手元に残っていましたが頚、体ともクラス2でした)

検診を受けた病院の先生に紹介状を書いていただき、県立癌センターに電話を入れましたが予約が取れたのは約1か月後。

がんセンターに行けるまでの1か月間はこうしてる間にも癌がどんどん進んでいるのではないかという恐怖、毎年検診を受けていたのにどうしてという悔しさ、娘もまだ小さいのにこの子が中学生になるまで生きられるのか等、不安に押しつぶされそうな毎日でした。

職場では冗談に出てくる「癌」「死」などの言葉に引きつりながらも笑うしかなく・・・。
いざ病気になると自分がどれだけ無神経だったかを気づかされますね。

そして12月下旬、癌センターで細胞診、組織診。組織診はとても痛いと聞いていたのですが先生が上手だったのか、そこまでではありませんでした。(ただ検査から30分後位にどぼっと大量出血があり、ナプキンをしてくれば良かったと後悔)

先生からは「見た目では癌とはわからないが、明らかに正常でない細胞はある」との事。入院と骨盤MRI検査の予約をして帰りました。

そして年があけて1月中旬に再診。細胞診の結果はクラス4、組織診で上皮内癌ではないかという事、治療法としては円錐切除手術をして病理組織検査、結果が上皮内癌以上であればまた違う治療法を考えようとの事でした。

11月に検診の結果を聞いた時、「初期癌を超えて浸潤している可能性が高い」と言われていたので天にものぼる気持ちでした。

そしてずっと聞きたかった事「なぜ毎年検査していたのに異形成の段階で見つからなかったのか」質問してみました。先生は「たまたまひっかからなかったのか・・・でも上皮内癌で見つかったのであれば検診を受けてたのは損ではないですよ」とおっしゃっていました。

その日は手術の為の検査の予約と血液検査、心電図の検査をして帰りました。

約20日後再診して超音波検査と肺機能の検査。血液検査の結果も聞きましたが腫瘍マーカーの値などからも上皮内癌でほぼ間違いないだろうとの事、あとは手術の日が来るのを待つだけだねと言われました。

手術は全身麻酔でレーザーメスでの円錐切除でした。

術後麻酔が切れると下腹部に耐えられない痛みがありましたが痛み止めの薬でおさまりました。

2泊3日で退院、出血は術後から無かったのが退院して3日ほどたつと少しずつ出るようになり1か月ほど続きました。(おりものに血が混じっている感じ)退院から約20日後に術後の傷のチェックがあり、1か月後の3月中旬に病理結果を聞きに再診しました。

採った部分からは何箇所か上皮内癌が見つかったそうです。

そして断面すれすれに陽性の部分があり、まだ癌が残っている(取りきれてない)可能性もあると言われました。

レーザーで焼きながら切ったため、少し上なら残っていても焼けて無くなってるかもしれないがもっと上にあれば残ってしまっていると。正直「まだ!?」という気持ちでした。

手術した医師は、初診から担当してくれた先生ではなく外来を持たない若い先生でしたが、その先生いわく「この先妊娠の希望がある人なので短めに切った。その場合こういった(取り残しの)ケースも多い」との事でした。

確かに手術前同じ先生に「第二子の希望はありますか?」と聞かれましたがその時はそれどころじゃなく癌を取り除いて欲しい気持ちでいっぱいでしたので「どうしても欲しいわけではありません」と答えたのですが・・・。

「二人目が欲しいなら早く作って欲しいんです。上皮内癌でとどまっている間に」と少しきつい口調で言われちょっとショックでした。

私が二人目妊娠についてはっきりしないから癌を取りきることができなかったのかと・・・。しかもその先生は4月から違う病院に異動されるそうでなんだか見放されたような気分になってしまいました。

術後3ヶ月たたないと正常な結果が出ないとの事でその日は内診だけしてもらい、2ヶ月後の5月に細胞診をすることになりました。二人目についてですが癌が見つかる前までは、「産めたらラッキーだけど、多分このまま終わるんだろうな」という気持ちでした。

第1子を産んでから夫婦に色々トラブルもあり、なんだかんだしてるうちに子供も小学生になり落ち着いてしまっていたもので正直考えていませんでした。ただ、癌が見つかる4か月前に母が急死したこともあり、母は4人の子を育てたのに私はこれでいいのかと考えたり、癌の進行度合いがまだわからない時、子宮を取ったらもう出産はできないのかと考えると複雑な気持ちになったり。

何年かぶりに「二人目」について考える機会となりました。

そして4月始めに妊娠がわかり、本当に驚きました。変な言い方ですが奇跡的な確率でした。嬉しさの反面「まだ癌が残ってるかもしれないのに」と不安もありましたがまさに自分達のまいたタネですし、癌が取りきれてる可能性が無くも無いのだからと・・・。

癌センターに電話をしてその旨報告すると、まずは産科を受診してから予約どおりに5月に来て下さいとの事でした。近所の総合病院の産科で事情を話すと細胞診をして下さり、その結果はクラス3、擬陽性でした。

産科の先生は「(進行期の)1aまでなら出産まで待てる」とおっしゃっていました。
その後5月にがんセンターで術後3か月目の細胞診。結果は2でした。

新しく担当になられた先生に「次の細胞診は出産後にしましょうか」と言われましたが心配なので8月にまた検査してもらうことにしました。

産科の方でも6月に再度細胞診、結果はクラス2でした。

こちらの先生は「前に3って出てるから妊娠8か月くらいになったらもう一度検査しよう」とおっしゃってくれました。円錐切除しているので早産のリスクは高いと言われましたが今の所腹痛や出血もなく、縛る処置もしていません。

当たり前ですが一年前の今頃は自分が癌になるなんてことも、その後に二人目を妊娠することも全く想像していませんでした。術後1か月で妊娠してしまうなんて軽率でしたが母からの贈り物だと思い、出産にも病気にも向かっていかなければと思っています。長文読んでいただきありがとうございました。

最後に・・・最近、検診を推進する運動が広がっているのはとても良いことですが私のようなケースもあるので半年に1回くらいのペースで受けた方が良いのではないかと思ったりします。
こちらはとても力になるサイトだと思います。管理人さんこれからもよろしくお願いします。

管理人@sarry:円錐切除術後の自然妊娠の体験談は多くの女性の励みになると思います。貴重な体験談をお寄せ下さいましてありがとうございます。
管理人@sarryも2009年現在自然妊娠を継続中ですが、子宮頚管を縛る処置等一切行っておらず、順調に妊娠生活を送っています。お互い、母子共に無事の出産を願っています!(→管理人@sarryは2009年10月に無事、元気な男の子を出産しました。出産の様子は『円錐切除術後の出産体験記』、育児の様子は『夫婦2人で お気楽子育て。目指せ、子供3人!只今1人目育ててます♪』でお届けしています)その後のご報告もお待ちしています。

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