タグ: 婦人科検診

  • 【子宮頸がん検診を受けよう】結果分類と受けた感想クチコミ

    *「子宮頸がん」については『子宮頸部異形成のあれこれ~子宮頸がん』に記載していますのでこのページでは子宮頸がんの検診方法についてお話します。子宮頸がん」が疑われる場合について

    細胞診で異常があった場合、その後受ける検査については『子宮頸部異形成のあれこれ~異形成~検査の種類』をお読みください。

    「子宮頸がん検診」を受けた感想

    本当に痛みも無く一瞬で終わっていて気が付きませんでした。詳しくは『管理人@sarryの子宮頸部異形成体験談~初めての子宮がん検査』でお読みいただけます。

    「子宮頸がん」の望ましい検査方法について

    通常、子宮頸部組織診は単体で行われますが、子宮頸部は肉眼レベルの観察では不十分です。
    細胞採取した近くに子宮頸がんがあっても、たまたま採取した箇所が正常細胞の場合、その子宮頸がんは見逃されてしまう可能性が出てしまいます。

    この件については管理人@sarryも体験していますので詳しくは『管理人の異形成体験談~高度異形成が2ヶ月で消えた!?』でお読みいただけます。

    拡大鏡(コルポスコープ)を使用したコルポ診を併用し細胞診を行うことでより精度の高い検査になるといえます。

    「子宮頸がん」の新しい検査方法について

    近い将来、新しくより精度の高い検査方法が導入されそうです。
    詳しくは『異形成~検査の種類~子宮頸部異形成のあれこれ』をお読みください。

    \その他、「受けておきたい婦人科検診」に関する記事はこちら/

    「受けておきたい婦人科検診」記事一覧へ>>

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  • 年代別!受けておきたい婦人科検診を分かりやすい表で確認する

    年代別!受けておきたい婦人科検診表

    20代 30代 40代~60代 70代
    性感染症 血液検査
    おりもの検査
    乳癌 自己チェック 触診・超音波 触診・マンモグラフィ
    子宮頚癌 子宮頚癌細胞診 子宮頚癌細胞診 子宮頚癌細胞診
    子宮体癌 子宮内膜細胞診
    腫瘍マーカー
    卵巣癌 内診・超音波
    腫瘍マーカー
    内診・超音波
    腫瘍マーカー
    内診・超音波
    腫瘍マーカー
    貧血 血液検査 血液検査
    甲状腺疾患 血液検査 血液検査
    骨密度 X線・超音波 X線・超音波
    ホルモンチェック 血液検査 血液検査

     

    ここに書いてあるのはあくまで目安であり、参考です。

    訪れたことがない女性は婦人科へ足を運びにくいと思いますが、女性であればいつか婦人科を訪れる日は来ます。

    私は婦人科へ行くようになってから本当の大人の女性になれた気がします。
    不正出血や異常を感じたら放置せず、何でもないかもしれないけどすぐに婦人科へ行き専門家に診てもらう。何も異常がなければ安心ですし、原因が分かれば安心です。自分の体を守れるのは自分だけです。

    婦人科検診を受ける大切さ

    管理人@sarryが子宮頸部高度異形成を発見できたのは、たまたま低用量ピルを服用していたおかげです。

    低用量ピルを服用していなければこの文章を書いている今日まで婦人科クリニックを訪れることは無かったでしょうし、ひょっとすると3年後も婦人科を訪れることは無いかもしれません。

    もしあの日、子宮がん検査(正確には子宮頸部細胞診)を受けずにそのまま今日を迎えていたら…恐らくもう既に子宮頸がんへ進行していることでしょう。

    何の症状が無くてもとりあえず検診を受けておく大切さがよく分かりました。

    しかし、女性が定期的に受けた方がいい検査は子宮頸がんだけではなく、もちろん他にもあります。

    私もそうですが、何歳くらいから?どの検査を受ければいいのか?よく分からずにいます。

    ある年齢に達すれば各自治体から「検診のお知らせ」等が届くと思いますが、その年齢に達しないから安心、ということでもないと思います。

    症状があれば婦人科を受診するのは当然ですが初期段階では症状がない病気もあるので、やはり普段から積極的に検診を受けることが大切です。

    そこで、当コンテンツは女性が受けておいたほうがいい検診・検査を分かりやすいようにまとめました。

    管理人@sarryも受けた検診に関しては体験談ページに感想等掲載していきますので参考にされてみてください。

     

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  • マンモは排卵期が痛くない!@sarry乳がん検診の体験レビュー

    初めてのマンモグラフィーと乳房エコー検査

    2007/02/02

    あらかじめ予約していた乳癌検診(乳がん検診)の日です。

    検診シーズン等があるのか分かりませんが、私以外誰もいなかったので順番待ちすることなくスムーズに受けることができました。

    まずはじめに「マンモグラフィー検査」です。

    話には聞いていましたが、片手を挙げ、挙げている側の乳房を縦に鉄板のようなもので挟み(ぺちゃんこに!)レントゲン撮影します。

    生理2週間前くらいが痛みもなく受けれると聞いていたので、全く痛み等感じることなくぺちゃんこを体験しました。

    その後、「乳房エコー」で、問診票に記入していた「ブラジャー装着時のコロっとした違和感」を感じていた左胸も、丁寧に検査してくれました。

    結果は10日ほどで郵送されるそうで、こちらの病院では乳癌検診(乳がん検診)はやっているものの、医師による診断(直診、視診等)はないので、結果に異常があれば他院へ紹介してもらうことになります。

     

    本日私が受けた検査はどちらも女性スタッフが行ってくれたので、なんのためらいも恥ずかしさもなく気軽に受けれると思いました。

    子宮頸がん検査同様、年に一度は受けていこうと思います。

    その後、1週間もせずに結果が届き、「異常なし」の結果を読み安心しました。

    子宮も大切ですが、乳房も女性にとって大切な場所なので、受けたことがない女性には、他の検診同様受けて欲しいと思います。

    人生2度目のマンモグラフィーと乳房エコー検査

    2008/08/11

    術後2年半検診で、主治医に押し切られる形で予約していた乳がん検診の日です。

    前回の乳がん検診では医師の診察や診断は無く、後日郵送で結果が届く形でしたので「そういえば女性医師かな・・・?」と思っていると、早速予約時間よりも前に呼ばれ診察室へ。

    女性医師:「今日はどうされました?何か気になることがありますか?」

    管理人@sarry:「えっと、前回1年以上前に別の病院で診てはもらったんですけど、左外側にコロっとするものがあって時々気になるので・・・」

    女性医師:「じゃあ乳房エコーで診てみましょう」

    と上半身脱いだ形で横になり、軽く肘を曲げて両手を頭の上におきました。

    お部屋が明るいままで横になった状態での視診・触診のようで、「女性医師でよかったー!」と思っているとお部屋が暗くなり、乳房エコー検査が始まりました。

    女性医師:「うん、これは生理的なものなので大丈夫です。ちょっとコロっとするし生理前に大きくなったり、ちょっと痛みがあったりするかもしれませんけど、生理的なものなのでね、気にしなくていいです。」と言い、終わりました。

    女性医師:「念のため、マンモグラフィー検査をやっておきましょう。受けてレントゲンもらったら持って帰ってきてくださいね」

    ということで移動しました。

    マンモグラフィー検査も前回受けていたので特に緊張することなく・・・検査してくださる人は女性でした♪

    検査技師:「ちょーっと痛いかもしれませんけど…特に若い人はなるべく薄く延ばした方がよく映るので・・・我慢してくださいね~、大丈夫です??」

    管理人@sarry:「はい、大丈夫です(笑)」

    マンモグラフィーって痛がる方はすごく痛いのか?でも私は圧迫されてる感じはあるものの「イタイ!」というものではないので全く平気なんです。

     

    コツとしては、生理前後2週間頃の排卵期、一番乳房が張っていない時期に受けるのがポイントです!

    検査後、レントゲン画像を受け取って再び乳腺科へ。

    受付に提出するとすぐに診察室へ呼ばれました。

    女性医師:「うん!全く問題ありません!検査は年に一度は受けることをお勧めします。でも何か気になることとかあればいつでも受けに来てくださいね。」

    ということで今年の乳がん検診は終わりです♪

    ご縁があって当サイトを訪れてくださった女性には、皆さん、乳がん検診もぜひ受けて欲しいです。

     

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  • 尖形コンジローマ・肛門性器疣贅の検査と症状、治療法、再発、予防法について

    尖形(せんけい)コンジローマってどんな病気?

    性交渉で低リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染し、外陰部や尿道口の周りにイボができる病気で、鶏の鶏冠のようなデコボコしたイボが特徴的です。

    潜伏期間が数週間から2~3ヶ月と長く、いつ感染したのか気づかずにいつのまにかイボができてびっくりすることが多いです。

    尖形コンジローマの症状について

    外陰部にイボができるだけで、かゆみや痛みは特にありません。
    なんとなくムズムズして触って初めて気が付いたという人が多いです。見ただけで判断がつきますが、中には紛らわしいものもあり、カビと間違われることもあります。

    尖形コンジローマを放っておくとどうなる?

    放置しておくとイボの数が増えてそれだけ治療に時間がかかります。ポツポツといくつかできている程度から外陰部全体がびっしりイボで埋め尽くされたような重症例まで実に様々です。
    普段から洗うときにチェックするなどして、触ってザラつく感じがあれば早めに受診することが大切です。

    尖形コンジローマの治療法や再発について

    尖形コンジローマの治療法は以下のようなもので、イボを1つずつ取り除いていきます。

    • メスで切り取る
    • 液体窒素で冷凍凝固する
    • レーザーで焼く
    • 液体抗がん剤を塗って壊死させるなど

    イボの数が少なければ短期間で終わりますが、多いと完全に取りきるまでかなりの根気が必要です。

    治療が不完全だと、妊娠中など体力が低下したときに再発し、分娩時に胎児に感染する可能性があります。
    胎児の喉にイボができて気管が詰まり、窒息することもあるので注意が必要です。

     

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  • 卵巣がん検診の検査方法、結果分類、原因、症状、治療法について~受けておきたい婦人科検診

    卵巣がん(らんそうがん)ってどういう病気?

    卵巣癌(卵巣がん)とは、卵巣にできる悪性の腫瘍のことです。
    卵巣は親指大の小さな臓器で、子宮の両脇にあります。

    卵巣の腫瘍のうち、良性を「卵巣のう腫」、悪性を「卵巣「がん」」、その中間にあるのが、境界悪性(中間群:再発や転移が少ない卵巣癌(卵巣がん))です。

    更年期以降に多い「がん」で、比較的若年者にも発生しやすく、増加傾向にあります。
    20~30代の女性に見つかるのはほとんど良性の「卵巣のう腫」です。

    卵巣のう腫・・卵巣にできる両性の腫瘍。卵巣の中に分泌液や脂肪などが溜まり、腫れてしまったもの。中には大人の頭大くらいに腫れることもある。もともと卵巣は色々な腫瘍ができやすいので特定のリスク要因は無く、誰でもかかる可能性あり。

    卵巣癌(卵巣がん)・・更年期以降に多く、50代女性がピークですが、最近は30代女性で発症する人もいます。

    良性・悪性を問わず卵巣の腫瘍に溜まる中身には次のような性状があります。

    漿液性(しょう液性)・・サラサラした液体
    粘膜性・・ネバネバした液体
    類内膜性・・血液が溜まったもの

    のう腫の中には、卵巣の中に髪や歯などができる皮様のう腫というものもあります。

    卵巣癌(卵巣がん)の原因について

    危険因子としては、遺伝、高齢出産、もしくは妊娠未経験者、肥満(動物性脂肪を過剰に摂る)、ピルの未使用、乳癌(乳がん)になったことがある、などです。

    「家族性卵巣がん」という卵巣癌(卵巣がん)になる遺伝子を受け継いでいる家系があります。
    祖母、母、姉妹、娘など自分に極めて近い血縁者に卵巣癌(卵巣がん)になった人が2人以上いればその可能性は高くなります。

    又、排卵も原因と考えられています。

    卵巣から卵が飛び出すことで卵巣が傷つくと、その傷を治そうと成長因子が分泌されます。それが長く繰り返されると細胞が異常増殖し癌化(がん化)されるのです。

    従って妊娠、もしくは低用量ピルの服用で排卵を抑え、排卵の回数を減らすと卵巣癌(卵巣がん)の予防になります。

    実際、出産の多い人は卵巣癌(卵巣がん)になりにくいです。

    又、低用量ピルを飲んでいれば排卵しないので卵巣が傷つかないので卵巣癌(卵巣がん)の予防になります。
    5年以上飲むとかなり効果が上がり、3人以上出産していることと同じになります。

    低用量ピルの副作用はほとんどありませんが、肥満や血圧の持病がある人は血栓症がごく稀に起こる場合もあるので医師と相談されてください。

     

    卵巣癌(卵巣がん)の症状について

    良性・悪性に関わらず、卵巣の腫瘍にはほとんど症状が表れないので初期で見つけるのは難しいです。
    従って、何か異常を感じて病院へ行った時には1/2以上の患者が既に他の臓器、部位への転移を起こしている3期~4期の状態です。「がん」が進行すると腹部の腫れ、膨満感、腹痛、頻尿感、しこりに触れるなどの自覚症状が表れ、膣出血も稀にあります。

    又、卵巣癌(卵巣がん)は腹膜に種を撒くように癌細胞(がん細胞)が転移することが多いので腹水がたまりやすいです。

    卵巣癌(卵巣がん)検査方法について

    内診で卵巣の腫れやしこりを調べ、膣の中から超音波をあてる経膣超音波検査で腫瘍や大きさ、性状、腹水の有無をみます。

    卵巣癌(卵巣がん)が疑われる場合について
    悪性の可能性があれば、さらにCT、MRI、腫瘍マーカーも行いますが、腫瘍マーカーは初期の腫瘍には反応しにくく、また良性腫瘍にも認められることがあるのでこれだけでは判断できません。

    卵巣癌(卵巣がん)の進行期分類について

    卵巣腫瘍80%は良性ですが、卵巣は子宮のように細胞や組織を採取して検査できないので、卵巣腫瘍が悪性か良性か、悪性の場合の進行期などが確実に判断するには手術で切除した組織を調べた後になります。
    診断の結果、進行期は次のように分類されます。

    1期…「がん」が片側、あるいは両側の卵巣にだけとどまっている状態。
    2期…卵管、子宮、直腸、膀胱などの腹膜に「がん」が転移している。
    3期…卵巣の周囲の腹膜だけでなく、上腹部やリンパ節に転移している。
    4期…「がん」が腹腔外に転移しているか、もしくは肝臓に転移している。

    卵巣癌(卵巣がん)の治療について

    良性と推定された場合、小さな腫瘍なら定期的に経過観察します。
    大きさが6センチを越えるものは、片側の卵巣と卵管を切除することが多いです。

    それほど大きくない腫瘍は、腫瘍だけを摘出する核手術を行いますが、その場合、腹腔鏡手術が可能なこともあります。

    卵巣が一部残っていれば正常に排卵が行われるので妊娠も可能です。

    悪性を疑う場合は原則として開腹手術を行います。

    1期~2期は腫瘍を取り除くことが可能で、1期の「がん」では、将来出産を望むならば腫瘍のある卵巣のみを摘出しますが、そうでなければ卵巣、子宮、卵管を摘出し、後腹膜リンパ節郭清をします。

    又、太網という胃から垂れ下がっている脂肪組織があり、卵巣癌(卵巣がん)の転移が最もよく起こる場所があり、一見して転移が認められなくても切除し、手術後、顕微鏡で検査して転移があるかないかを調べます。もしなければ2期で、転移があれば3期ということになります。

    2期になると骨盤腹膜も含めて切除する方法もあります。直腸に浸潤がある場合は直腸を含めて切除し、術後は化学療法(抗がん剤)を行います。

    3期~4期になると他の部位に転移しているため、手術によって完全に切除することができません。
    そこで、手術でできるだけ多くの「がん」を取り除き、「がん」の量を少なくしてから化学療法や放射線治療を行います。

    卵巣癌(卵巣がん)でも術前化学療法が用いられ、子宮頸がんと同様の80%程度の患者に効果が認められます。放射線治療は期待できません。
     

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  • 子宮内膜症の検査と結果、原因、症状、治療法について~受けておきたい婦人科検診

    子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)ってどういう病気?

    子宮内膜症とは、本来は子宮の内側だけにしか存在しないはずの子宮内膜が、子宮の外でも増殖し、月経の度に痛みを引き起こす病気です。

    子宮内膜症は月経が繰り返される度に悪化していく病気で、20~30代の女性に増えています。

    なぜ子宮内膜症が起こるのか?はっきりとした原因は分かっていませんが、月経血が卵管を通って逆流し、その中に含まれる子宮内膜組織がお腹の中にくっついて増殖するのではないかと考えられています。
    実は、月経血の逆流は誰にでも起きていますが、体質の違いによって子宮内膜症になる人とならない人がいるのです。
    子宮の外側で増殖した子宮内膜は月経がきても体の外に排泄されないため、その場にとどまり、痛みを引き起こします。又、不妊症の原因になる場合もあります。

    子宮内膜症の要因について

    初経年齢が早まり、晩婚化と少子化が増えたことにより、女性が生涯に経験する月経回数が増えたことが増加の原因ではないかと言われています。
    ただ、妊娠や出産の経験が無い事がハイリスク要因だとはいえ、20代で出産してから30代でかかる人もいます。

    子宮内膜症の症状について

    代表的な症状は激しい月経痛です。
    ただし、月経痛で受診しても子宮内膜症と診断されるのは3割程度で、あとの7割は特に問題のない月経痛なので、ひどい月経痛=子宮内膜症とは言い切れません。

    この他、子宮内膜症にかかると、排卵痛や月経以外のときも続く慢性の鈍痛、排便通、性交痛など様々な悩みに悩まされ、不妊を訴える人もいます。

    病気の重さと自覚症状の程度が一致しないのもこの病気の特徴で、子宮内膜症があっても無症状で本人が全く気づかず、不妊症の検査でたまたま見つかったというケースもありますが一方で、子宮内膜症があっても普通に妊娠・出産している人もいます。

    子宮内膜症の検査方法について

    問診、内診、経膣超音波検査、血液検査、MRIなどが行われます。

    特に重要なのは詳細な問診です。短い時間で内容の濃い診察を受けるためには、「最後の月経がいつだったか?具体的にどんな症状がいつ頃からあって、どの程度日常生活に支障があるのか?」など受診前にまとめておくことが大切です。

    内診では、子宮の動きや痛みの場所などを確認します。
    肛門から指を挿入する直腸診でダグラス窩(ダグラスか)の病巣をみます。

    経膣超音波検査は、卵巣にできたチョコレートのう腫の発見に有効です。
    MRIは、ダグラス窩の病変や癒着の状態、子宮腺筋症の診断に役立ちます。

    熟練した医師ならこれらの検査で子宮内膜症は診断できます。

    確定診断に必要とされる腹腔鏡は検査だけでなく、手術するなど、治療にも効果的なので医師と相談しながら計画的に行うとよいでしょう。

    子宮内膜症のできる位置とその呼び方について

    子宮内膜症のできる主な場所は、次のとおりです。

    子宮内膜症・・下腹部の内臓を覆っている腹膜など。
    チョコレートのう腫・・卵巣にできたもの。
    ダグラス窩(ダグラスか)・・子宮と直腸の間のくぼみの部分にできたもの。ダグラス窩は下腹部の中で最も低い位置にあるため、逆流した月経血がたまりやすく、この場所にできた子宮内膜症は性交痛や排便痛を招きやすく、治療にも高度な技術が必要なので手術の執刀医は慎重に選びましょう。
    子宮腺筋症・・子宮の筋層内にできたもの。

    進行すると、周囲の臓器同士がくっついてしまい(癒着)、左右両方の卵管に癒着が起こると自然妊娠しにくくなります。

    ごく稀に、肺など子宮から遠く離れた場所にできる場合もあります。

    子宮内膜症の治療法について

    治療法には薬物療法と手術療法があります。
    子宮と卵巣を摘出する根治以外の方法では、閉経まで完治しませんが、日常生活に支障がない程度にコントロールすることは可能です。

    すぐ妊娠したいのにできない人には腹腔鏡手術を優先しますが、「将来的に妊娠の可能性は残し、とりあえず痛みだけ取りたい」という人で鎮痛剤が効かない場合、低用量ピルを使います。

    出血が少なくなり、月経血の逆流も減ることで症状も病気の進行も抑えられます。妊娠したくなったら服用を止めて、不妊だった場合に腹腔鏡手術を行います。

    ただし、5センチ以上の卵巣チョコレートのう腫がある場合は例外です。
    ごく稀に悪性かする可能性がある上に、のう腫が破れる危険性が高く、卵巣チョコレートのう腫が大きくなって破裂し、急性腹膜炎で緊急手術になった実例もあります。
    そうなると自分の希望を伝えるどころではなくなってしまうため、早めに腹腔鏡手術を受けた方がいいです。

    子宮内膜症の治療後について

    手術も薬物療法も、今できている病巣を治療しているだけで、また新しい病巣ができてくるのは時間の問題です。
    子宮内膜症は閉経すれば自然に治りますが、それまでは子宮と両方の卵巣を摘出する根治手術を受けない限り、基本的には完治しません。

    そのため、1つの治療が終わっても必ず半年~1年ごとに定期的な経過観察を欠かさないことが大切です。

    子宮内膜症だと一度診断を受けたら、病院とは縁が切れないもの、という認識を持ち、長く付き合える信頼できる主治医を見つけることも重要です。

     

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  • クラミジア検査と症状、原因、治療法について~受けておきたい婦人科

    クラミジアってどんな病気?

    精液中に含まれるクラミジア・トラコマティスという病原体が子宮の入り口付近に感染し、炎症を起こす病気です。
    潜伏期間は1~3週間。

    2001年~2003年で感染者は約1.7倍(感染症情報センターの年別報告集計参照)になっていて、今や20代女性の5人に1人が感染しているといわれています。

    クラミジアの症状について

    自覚症状は殆どありません。

    クラミジアと診断された人の7割は、がん検診や妊婦検診を受けたついでに見つかっています。症状はおりものが少し増える程度です。

    おりものの変化に気づくコツは、自分のサイクル(月経が終わった後はおりものの量が最も少なく、排卵の時期には増えるなど)を把握しておくことです。いつもベタベタしていておりものシートが手放せない人は要注意です。

    又、軽い下腹部痛のようなものが続く場合、婦人科ではクラミジアを疑います。

    クラミジアを放っておくと…?

    放置すると、子宮や卵管を通って炎症がお腹全体に広がっていきます。
    子宮内膜炎になると流産の原因になります。
    炎症の影響で卵管が狭くなると子宮外妊娠になり、卵管閉塞を起こすと不妊の原因にもなります。

    急性腹膜炎になると激痛を起こし、救急車で運ばれて緊急手術が必要になるケースもあります。又、産道感染により新生児が結膜炎・肺炎を発症することがあります。

    クラミジアに感染していると、他の性行為感染症やヒトパピローマウイルス(HPV)感染率が飛躍的に高くなるのでまだ一度も検査を受けたことがない人は受けておいたほうがいいでしょう。

    クラミジアの治療法や再発について

    抗生物質を1~2週間服用すればだいたい治ります。

    薬の効き目には個人差があるので、飲み終えてから2週間後に再検査を受け、完治したかどうか確認が必要です。

    まだ病原菌が残っているようならさらに薬を追加します。
    又、ピンポン感染を起こさないように必ずパートナーも一緒に治療を受けることが大切です。

     

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  • 子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)の検査と結果、原因と症状、治療法について~受けておきたい婦人科検診

    子宮筋腫ってどういう病気?

    子宮筋腫とは、子宮にできる良性のコブです。
    なぜできるのか?原因は分かっていません。

    月経過多や貧血、不妊症などライフスタイルに影響を与えることもありますが、無症状のことも多いです。

    又、子宮筋腫と一口に言ってもいくつかのタイプがあり、それによって症状や対処法も異なります。
    問題は、筋腫の大きさよりもどこの場所にどれくらいできているか?です。

    子宮筋腫があると指摘されたら、自分はどのタイプの筋腫なのか?しっかり把握しておくことが大切です。

    子宮筋腫の原因について

    子宮筋腫は、30~50代の5人に1人は持っているといわれるほど頻度の高い病気です。
    原因が分かっていないのでどんな人がなりやすいのか特定することが難しいです。

    最近、産婦人科医の間で話題になっているのが、不妊治療で大量にホルモン剤を使ったために筋腫が大きくなるケースです。

    従って、不妊治療を受ける前に子宮筋腫が無いかどうか必ずチェックを受けたほうがいいです。

    又、親や姉妹などに子宮筋腫がある人は子宮筋腫ができる可能性がある(遺伝)ので検査を受けることをお勧めします。

    子宮筋腫の症状について

    自覚症状が無い場合、婦人科検診で偶然発見されるケースがほとんどです。
    子宮筋腫の代表的な症状は月経過多とそれに伴う貧血です。不妊の原因になる場合もあります。

    ナイト用ナプキンを2枚重ねても下着が汚れるほど出血量が多い、出血が長引く、出血にレバーのような固まりが混じるという人は筋腫がある可能性が大きいです。
    筋腫で直腸や膀胱が圧迫されて便秘や頻尿を起こす事もあります。

    ただし、お腹の上から触れるほど大きな筋腫があるのに無症状で本人が気づかない場合もあります。

    子宮筋腫の検査方法について

    問診、内診、超音波検査が基本です。
    月経に異常がある人は、月経周期や月経が何日間続くか?、出血量の目安(ナプキンを替える頻度など)をすぐ答えられるようにしておくといいでしょう。

    超音波検査はほんの1センチほどの小さな筋腫も映し出します。又、血液検査で貧血が無いかどうかチェックすることも大切です。

    筋腫が腸や膀胱を圧迫している可能性があるときは、MRIなどの画像診断で骨盤内の臓器の位置関係を確認します。

    子宮筋腫のできる位置とその呼び方について

    子宮筋腫はできる位置によって呼び方が違います。

    粘膜下筋腫…子宮の内側に向かってできたもの。茎でぶら下がっているものは有茎性粘膜下筋腫。
    漿(しょう)膜下筋腫…子宮の外側にできたもの。茎で飛び出ているのは有茎性漿膜下筋腫。
    筋層内筋腫…子宮の筋層内にできたもの。

    又、筋腫が子宮から膣のほうに出てきているものを筋腫分娩頸部にできるものを頸部筋腫といいます。
    大きさは小指の先ほどのものから、赤ちゃんの頭ほどある巨大なものまであり、いくつか複数できることが多いです。

    子宮筋腫の治療法について

    筋腫は女性ホルモンの影響を受けて大きくなっていくので、閉経すれば自然に小さくなることが多いです。

    自覚症状が無ければ半年~1年ごとの経過観察だけですぐに治療する必要はありませんが、症状がひどい場合や筋腫が急に大きくなるようなら手術を考えることもあります。

    治療の基本は手術で、腹腔鏡手術の場合、4泊5日程度が目安になります。

    子供が欲しい場合には、筋腫のみを摘出する核出手術を行いますが、出産希望が無くても子宮を摘出する必要は無いので希望ははっきり伝えましょう。

    月経過多になりやすい粘膜下筋腫は子宮の内側にあるので膣から比較的簡単に摘出できます。いずれにしても、一刻を争う病気ではないのでよく考えて納得のいく治療を受けるようにしましょう。

     

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  • 性器ヘルペスの検査と症状、原因、治療法について~受けておきたい婦人科検診

    性器ヘルペスってどんな病気?

    単純ヘルペスウイルスに感染し、膣や害陰部に1~2mm大の水泡ができる病気です。

    潜伏期間は約1週間。口唇(こうしん)ヘルペスの原因となるウイルスを1型、外陰部にできるウイルスを2型と分類しますが、オーラルセックスの普及によってどちらも口や陰部に感染するようになりました。

    性器ヘルペスの症状について

    初回感染のときは特に症状が激しいのが特徴です。

    外陰部にできた水泡がつぶれると、排尿もできないほどの痛みがあり、痛みのために歩けなくなって入院する場合もあり、水泡が潰れたあとは潰瘍状になります。

    唇の回りや内側にも水泡ができることがあるのでチェックします。
    特に、唇の内側は口内炎と間違いやすいので注意が必要です。検査では、水泡の破れたところを綿棒でこすってウイルスを検出します。

    性器ヘルペスを放っておくと…?

    放置しても自然に治りますが、初回感染の場合には症状が激しいので早めに受診してください。
    痛みが激しい場合には抗ウイルス剤を点滴します。

    又、分娩時に胎児に感染すると結膜炎や髄膜炎になる可能性があります。
    髄膜炎は死亡率が50%と高いので、妊娠中の感染には特に注意が必要です。

    性器ヘルペスの治療法や再発について

    抗ウイルス剤を1週間服用するとだいたい症状は治まります。

    ただし、一度感染するとウイルスが神経細胞の中に入り込んでしまうため、ウイルスを完全に追い出すことはできず再発しやすくなります。
    酷い人の場合、毎月月経の度に再発することもあります。

    海外では少量の抗ウイルス剤を長期間(約1年)服用し続けて再発を予防しています。体が弱っていると感染・再発しやすいので日頃から疲れを溜めないなど日常生活での工夫も大切です。

     

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  • 乳がん検診の検査内容と結果分類、原因と症状、治療法について~受けておきたい婦人科検診

    「乳がん」ってどういう病気?

    乳癌(乳がん)は乳房にできる悪性の腫瘍です。

    治療せずに放置すれば進行し、リンパ節から他の臓器へと転移しやがて死に至りますが、早期発見すれば乳房も命も失わずにすみます。

    日本では女性の25人に1人が乳癌(乳がん)になると推定されています。
    これはアメリカ人と比べると1/3程度ですが日本人の乳癌(乳がん)患者数はこの20年間で倍増しています。

    乳癌(乳がん)はどの段階で発見されたかによって結果に大きな違いが現れる病気です。たとえしこりがあって病院へ行っても8~9割は「がん」ではない良性のしこりなので怖がらずに受診しましょう。

    「乳がん」のハイリスク要因について

    • 40歳以上である(ただし20代の若い女性でも発生します)
    • 家族に乳癌(乳がん)経験者がいる
    • 初産が30歳以上もしくは出産経験がない
    • 初経年齢が11歳以下
    • 反対側の乳房に乳癌(乳がん)の経験がある
    • 肥満

    などが挙げられますが、あくまで参考程度にし、上記要因に当てはまらないからといって検診を怠ることがないようにしましょう。

    尚、管理人@sarryの主治医は「女性は25歳過ぎたら乳癌(乳がん)検診も受けるように」と勧めており、毎年受けています。

    「乳がん」の症状について

    代表的な自覚症状は乳房のしこりです。
    石のように硬く、皮膚の上から触るとザラっと引っかかるような感じがすることが多いようです。

    ごく稀に、しこりがないのに乳頭から分泌物が出る場合もあり、血液が混ざっているようなら要注意です。
    いずれにしても自己判断はできないので変化に気が付いたときは迷わずに早めに乳腺専門医を受診しましょう。

    「乳がん」の検査方法について

    視触診、超音波検査とマンモグラフィを受けますが、勇気を出して医療機関を訪れても見落とされたのでは元も子もありませんから、乳癌(乳がん)の検診は必ず乳腺外科、乳腺外来など乳腺専門医のもとで受けることが大切です。

    早期発見に有効な精度の高いマンモグラフィ装置と、画像を正確に読み取ることができる医師のいる医療機関はマンモグラフィ検診精度管理中央委員会HPで検索できるのでご活用ください。

    超音波(エコー)検査…乳腺が発達している20~30代女性はマンモグラフィ画像が白っぽく映りがちなので超音波検査は不可欠です。

    マンモグラフィ検査…しこりとして触れない石灰化の発見になくてはならない検査です。透明の圧迫板で乳房を挟みX線撮影を行います。乳房の大部分は脂肪なので痛みはありませんが、不安な方は、乳房が張っていない時期がよいでしょう。

    「乳がん」の進行期分類について

    早期乳癌(非浸潤癌含む)…Tis期(0期)は「がん」が乳管内に留まっている非浸潤癌(別名:超早期癌)にあたり他の臓器への転移はありません。
    1期は「がん」が2センチ以下でリンパ節及び遠隔転移がない段階です。この段階までを早期癌とよび、約9割が完治します。

    進行乳癌…3b期と4期はすでに肺や骨、肝臓などに遠隔転移している状態です。ここまで進行すると手術後の10年生存率は52.4%と大幅にダウンし、治療が難しくなります。
    2期の治癒率は80%以上なので進行する前の段階で発見することが大切です。

    「乳がん」の治療法について

    早期発見すれば最新の治療も含め、手術方法や薬など幅広い選択肢から選ぶことができます。

    手術で摘出する範囲は「がん」の大きさや広がりによって異なります。早期発見なら乳房温存が可能ですが、摘出する分量や場所によって術後の乳房の形が違ってくるので具体的にどんな形で残るのかをじっくり医師に確認したほうがいいでしょう。

    一部の医療機関ではメスを使わず超音波で癌を焼く新しい治療法(FUS)の試みもはじまっています。

    しかし既にリンパ節転移や遠隔転移がある進行癌(進行がん)の場合には乳房全体を切除し、化学療法も必要なので手術法の選択肢も狭くなります。

    こうなると半年~1年は治療に専念することになり費用、再発、転移の不安も増します。

    乳房温存できる・・しこりが小さい場合(直径3センチ程度が目安)、「がん」のみを摘出し乳房を残す乳房温存術が行われる。手術後は放射線照射を行います。ただし、温存が可能なのはあくまでも早期発見の場合です。

    乳房温存できない・・しこりが大きい場合は乳房全体を切除し、脇の下のリンパ節も切除する。最近では、乳房のみを切除する非定型乳房切除術が主流のため、手術後の乳房再建がしやすくなっています。術前に化学療法を行いしこりを小さくして温存手術を目指す方法も広がりつつあります。

    「乳がん」検診を受けた感想

    管理人@sarryも20代後半にして初めて乳癌検診を受けました。

    セルフチェックでしこり?のような気になるものに気が付いていたのでドキドキでしたが、私が選んだ病院では視触診は超音波検査とマンモグラフィ検査で異常があった方が行うシステムで検査士も女性だったので比較的恥ずかしい思いをすることなく受けることができました。

    「マンモグラフィ検査は乳房をぺしゃんこになるまで挟むので痛い!」などと聞いていたので不安でしたが、”生理2週間前(又は生理後2週間位)は乳房の張りが無い頃なのでその頃に受けるのが一番痛くない”との言葉通り、全く痛みを感じる事無く検診は終わりました。

    今後も何も異常は無くても毎年受けていこうと思います。
    管理人@sarryが乳癌検診を受けた際の体験談は、『初めての乳癌検診体験談/乳がん検診の記録』でお読み頂けます。
     

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  • 子宮体がん検診の検査と結果分類、原因、症状、治療法について~受けておきたい婦人科検診

    「子宮体がん」ってどういう病気?

    子宮は中身がカラの洋梨型をしており、下方の狭い頸部と上方の広い体部の2層に分かれています。
    この子宮体部に発生する「がん」を子宮体癌(子宮体がん)と言います。

    子宮体癌(子宮体がん)にも2種類あり、子宮内膜に発生する子宮内膜「がん」が子宮体癌(子宮体がん)の95%を占め、筋肉に発生する肉腫は5%です。

    初期段階で発見・治療できれば5年生存率は約85%と高くなります。

    「子宮体がん」の原因について

    子宮体癌(子宮体がん)、特に子宮内膜「がん」の原因は、食生活の欧米化によるホルモン異常によると考えられており、約80%が女性ホルモン(エストロゲン)の持続的な刺激により子宮内膜が過剰に増殖することで起こります。

    又、高齢出産や妊娠未経験の女性が増えてきたことも大きな原因です。しかし、同じ子宮体癌(子宮体がん)でも肉腫の危険因子ははっきりと分かっていません。

    子宮体癌(子宮体がん)は閉経前にはめったに起こらず、閉経後の更年期以降になることが圧倒的に多く起こります。
    なぜなら、子宮内膜は月経で剥がれるためそこでできた「がん」も一緒に剥がれ落ちるからです。

    最近は30代の子宮体癌(子宮体がん)も増えていますが、閉経前に子宮体癌(子宮体がん)になりやすいのは月経不順の人です。
    ホルモンバランスが崩れるなどで月経不順が起こり、子宮内膜が過剰に増殖し続けると子宮体癌(子宮体がん)が起こりやすくなり、発生した「がん」が月経で剥がれ落ちることなく増殖してしまうからです。

    従って周期的な月経があれば子宮体癌(子宮体がん)の心配はありません。

    又、同理由から低用量ピルを服用し毎月定期的に月経が起きることで子宮体癌(子宮体がん)を予防できることが分かってきており、低用量ピルを5年以上服用している人はしていない人に比べて発生率が低下し、服用期間が長いほど予防効果は高くなります。

    「子宮体がん」の症状について

    子宮体癌(子宮体がん)の場合、0期の「子宮内膜異型増殖症」の段階で不正出血などが起こります。
    更年期以降や閉経後の不正出血は量の多少に関わらず検診を受けることが大切です。

    又、初期には全く症状が表れない人もいるのでできれば40歳以上になったら自覚症状が無くても年に一度の定期健診を行うのが望ましいです。

    「子宮体がん」検査方法について

    受診者の負担が少ないのでまず最初に膣の中から超音波を当てる「経膣超音波検査」を行われることが多いです。

    経膣超音波で子宮内膜の厚さ、形態を調べることで0期の「がん」は発見されやすく、おおよそ子宮体癌(子宮体がん)も診断可能です。

    その後、子宮内膜を採取して細胞を調べる「子宮内膜細胞診」を行います。直径2.5~3mmの細い棒で子宮内膜を擦り取る方法と、注射器の先にポリエチレンのチューブを取り付けて子宮内膜を吸引する方法があります。

    子宮体部は子宮頸部に比べて痛みを感じやすいのでどちらの方法でも多少の痛みを感じ、検査後2~3日程出血を伴うこともあります。

    「子宮体がん」が疑われる場合について

    経膣超音波検査・子宮内膜細胞診の結果、悪性を疑われる場合はさらに詳しい検査を行います。

    キューレットという小さな耳かき状の器具を使って子宮内膜の組織を採取して組織診を行います。
    子宮内膜の組織診は外来で麻酔無しで行えますが、痛みや痛みに対する恐怖感がある場合には麻酔を用います。

    又、子宮体癌(子宮体がん)では、腫瘍マーカー(癌が生産する淡白)も参考になるので血液検査も行います。

    子宮体癌(子宮体がん)が確定すると「がん」の広がりをみるためにMRIを、転移を調べるためにCTを行います。

    「子宮体がん」の進行期分類について

    子宮体癌(子宮体がん)は手術後に初めて進行期を知ることができます。

    1期…「がん」が子宮内にとどまっている。
    2期…子宮頸部まで進展している。
    3期…骨盤腹膜、膣まで進展し、腹水やリンパ節転移がある。
    4期…膀胱や大腸などの他の臓器、部位に遠隔転移をしている。

    「子宮体がん」の治療について

    子宮体癌(子宮体がん)の治療は一般的に手術、放射線治療、抗がん剤を使用する化学療法を併用します。
    さらに内膜癌(内膜がん)の場合では、女性ホルモンのプロゲステロンを4~6ヶ月間、毎日服用するホルモン療法も用います。

    又、妊娠を強く希望し、極めて初期のものや「がん」細胞の悪性度が低い高分子体癌の1a期の人には子宮内膜を全て掻爬(そうは)し、ホルモン療法を行うこともあります。

    これにより「がん」が消えて妊娠や出産ができる場合もありますが、通常3~4ヶ月後に判定し、期待する効果が得られなかった場合は手術をします。

    1期の「がん」の場合は手術が中心で、2~3期では子宮周辺の組織も摘出し、1期よりも拡大手術が必要です。
    肉腫の場合は、全ての患者に化学療法が必要です。

    又、子宮体癌(子宮体がん)は肉腫も含め抗がん剤は効きやすいです。

    「子宮体がん」とエイパム(APAM:非定型的ポリープ様腺筋腫)について

    毎月きちんと月経がきて内膜が剥がれているにもかかわらず子宮内膜癌(子宮内膜がん)だといわれたら、エイパム(APAM:非定型的ポリープ様腺筋腫)という病気の可能性があります。

    エイパムはポリープ状の腺筋腫であり、子宮筋腫の一種です。

    これは一見して「がん」に見えることや、婦人科医の間でもあまり知られておらず十分に理解している婦人科医が少ないので子宮内膜癌(子宮内膜がん)と間違われることがあります。

    もし月経が周期的にきているにも関わらず子宮体癌(子宮体がん)と診断されたら主治医に申し出た方が良いでしょう。

     

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