投稿者: 管理人sarry

  • 不妊治療中に中等度異型成発見、2年間の免疫力UP生活で自然治癒されたクッキーさんの体験談

    こんにちわ。初めまして、クッキーと申します。やっと、sarryさんに御礼と実際に体験した事をメールができます。まずは、このサイトに出逢ったことに、本当に感謝をしております。もし、このサイトに行きついてなかったらと思うと・・・。私の体験談をおくることで、どなたかの今の状態に不安がぬぐえればと思いメールいたします。

    不妊治療中(IVF)クラス3a・組織診中度異形成・HPV51型(ハイリスク分類)⇒クラス1・異形成なし。ここまで、約2年かかりました。簡単に治療履歴です。

    ◆2011年2月:会社の健康診断にてクラス2aで要精密検査と結果が届く。
    ◆1回目検査:2011年3月南麻布のS先生のもとに初診を受けにいく。細胞診、組織診、HPV検査、ホルモン値検査、計2 9420円。
    ⇒3月:検査結果(結果は約9日で最短来院だと聞けます)クラス2、軽度異形成・HPV51型(ハイリスク分類)。
    クラミジアは不妊治療の病院でも検査済みでしたがもう一度けんさを依頼。結果は陰性。結果370円。クラミジア検査6600円

    ◆2回目検査:6月、診察内診、細胞診&組織診検査、6470円
    ⇒6月:検査結果クラス3a、HISL軽度異形成、7910円

    ◆3回目検査:9月、診察内診:細胞診&組織診検査
    、7910円
    ⇒検査結果:クラス3aHSIL、軽度&中度異形成、370円。ワクチンを開始3回

    ◆4回目検査:11月、診察内診、細胞診&組織診、5270円
    ⇒検査結果:クラス2a、異形成4分の0、370円

    ◆2012年3月:診察内診、細胞診&組織診、5270円、ワクチン18900円。
    ⇒検査結果:クラス1、NILM(正常)軽度異形成3分の1以下、370円。

    ◆7月:診察内診、細胞診&組織診、520円。
    ⇒検査結果:クラス2a、NILM(正常)、軽度の炎症細胞浸潤は認めるが異形成がなくなった。

    ◆11月:診察内診、細胞診&組織診、6800円。
    ⇒検査結果:クラス1、NILM(正常)、異形成は認められない。370円。次回来年の3月に検査。これまでの検査履歴です。

    去年の3月までは、自分自身が子宮けい癌に非常に無知でした。子供がほしく不妊治療を平行に行っていたので本当に苦しい日々は続きました。このサイトに出逢い、sarryさんと同じ主治医と出会うことができました。sarryさんのおっしゃるとおりの先生で2部屋ある内診室と検査結果を話すお部屋とパタパタと小走りに走りながらしゃべりながらの検査です。本当にはっきりとものごとを説明していただけるのと、不安でいっぱいの私を最初に『大丈夫だよ。僕に任せなさい。癌にはさせないから。』という言葉や毎回の診察で不安にならないように先生流の励ましが本当に心強かったです。もともと不妊治療にも精通されてるかたなので相談にものっていただくこともありました。

    中度異形成に上がった時は、高度異形成にこのまま上がってしまったらどうしよう!と円錐手術した方がよいのではないか・・?と診察結果あとにまた来院して先生に相談したこともあります。あっけなく先生には、『何しにきたの?大丈夫だから、また2カ月後にいらっしゃい。』と返されました。そばにいた、いつも優しい看護師さんに聞いても、『先生がおっしゃるなら大丈夫ですよ。』という答え。もう腹くくろうとその時は思いました。sarryさんのサイトでも見たいわゆる、この組織診察がプチ手術で悪いとこをきっととってくれてるんだ!私ももっと自己免疫力をあげなければ!と、強く思いいろいろとあきなく続けようと決意しました。
    一番最初は、日田天領水をとりよせ、飲み水と料理にも使いました。あとは睡眠、HOTYOGA、YOSAなど体を温め不妊の体質改善にもなることをやりました。

    今年2012年の3月にはクラス1に下がり、7月には異形成がなくなり、この11月にはまた、クラス1異形成なしと出ました。S先生曰く、中度から高度にいく寸前だったんだよ。手術にならなくてよかった。僕のやり方はピンポイントで取ってくやり方だからね。よかったね。と、おっしゃってくれました。
    一応次は半年後でもよいけど、筋腫もあるしね一緒に見てくから不安なら4カ月後にしようか?と早めの受診にしてもらいました。それまでに妊娠していれば嬉しんですが。

    本当に途中、鬱っぽくなって本来明るい性格だと思ってた私は何もかもにやる気をなくしたこともありました。定期的な健診は本当に大切ということ。そして、異 形成=癌ではないので、しっかりと病院にいき診察を受けること。怖くて怖くて眠れないのも本当に免疫力を低下させてしまいます。なので、しんどいですがなるべく体に向き合って切り替えることも大切なんだと思いました。
    南麻布の病院は平日でも、何人でしょ・・本当に待合室がいっぱいです。ざらに2時間は待ちます。なぜなら、先生は一人一生懸命時間をさいて下さってるからでしょう。待合室で待ちながら、不妊治療の待合室でも同じように思います。ここにいる方が私も含め治癒できますように・・赤ちゃんをさずかりますように!と。
    去年、sarryさん・そして主治医のS先生に出逢えたことを本当に感謝します。ありがとうございました。長文になった事をお許し下さい。気候も寒くなってきました、お身体御自愛下さいませ。

    2012年11月 クッキー

     

    ▽管理人@sarryより
    中等度異型成の自然治癒の体験談は、多くの自然治癒を目指していらっしゃる女性の希望になることと思います。その後のお話も、是非お聞かせ下さいね。

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  • 1年間で、細胞診結果クラス2から、3b。高度異型成で円錐切除術にて治療されたHelleborus(ヘレボルス)さんの体験談

    sarryさん、皆さま、はじめまして。
    わたしは5月に健康診断で婦人科検診を受けて、6月に『要精密検査』の結果を受取り、7月に精密検査(コルポ+組織診+超音波)をして精密検査の結果『高度異形成』と診断され、9月に円錐切除術を受けました。子宮頸がんについてなんの知識もなかったので『要精密検査』の結果を受取った時は本当に頭の中が真っ白になりました。インターネットで体験者の方のBlogなどを読ませていただき、冷静になって病気に向き合えた気がします。特にこのHP『子宮頸がんと異形成』は本当に役に立ちましたこの場をかりて、ありがとうございます!そして、円錐切除後に妊娠・出産されている方の体験談は励みにもなります。私の体験談も誰かのお役に立てばいいなと思い投稿させていただきます。

    30歳になってから毎年子宮頸がん検査(細胞診)を受けていました。2011年まではクラス1(日母クラス分類)、2012年にはクラス2(日母クラス分類)、そして2013年にはクラス3b(日母クラス分類)ASC-H(ベセスダシステム)で突然の『要精密検査』に。インターネットで調べている時に感じたのが『高度異形成』に対しての対応が病院によって違うこと。経過観察にしたり手術をしたり、また手術でも麻酔の種類から入院日数まで違います。円錐切除術という同じ手術なのに日帰りの方もいれば1週間くらい入院される方もいるということに困惑しました。困惑すると同時に、どこの病院を選べば良いのか迷いました。が、わたしは2012年『緑内障』(視野が狭くなる病気)と診断され、病気の受け入れ方と病院選び、医師とのコミュニケーションについて勉強出来ていたので我ながら手術までスムーズ(という表現でいいのかな?)だったと思います。
    9月に無事に円錐切除術を終え、病理の結果は『高度異形成』でした。医師の言葉で言うと「治療出来ました、ということになります」とのことでした。私の場合、細胞診・組織診・円錐切除術の病理結果はすべて一致していました。

    毎年検診を受けているのにどうして突然クラス3b???と少し考えてみました。正しいことはわかりませんが、少しだけ思い当たること、その背景に『緑内障』がありました。『緑内障』は治ることはなく、視野が狭くなる進行をおさえることしか出来ません。わかった時は、とてもショックでした。その年はずっと、『緑内障』のことが頭から離れず、視野が失われる恐怖と不安ですごいストレスでした。毎年、子宮頸がんの検査を受けていたのに1年でクラス2からクラス3bという進行具合は『緑内障』のストレスで免疫力が低下していたのかな、とも思えたりします。1年経ち、『緑内障』を受け入れることが出来るようになり、前向きになれた思ったら『高度異形成』!!!一難去ってまた一難とはまさにコレ、という感じですが、病気にばかりフォーカスを当てずに免疫力UPにフォーカスを当てて過ごしています。
    免疫力UPは美容にも良いですから♪

    『緑内障』も免疫力と大きく関係しているそうです。『緑内障』と『高度異形成』を通して、免疫力がどれだけ大事か知ることが出来ました。

    少し話がそれてしまいましたが、参考までに・・・・・(人それぞれ、体質・症状・病院・医師・麻酔の方法・・・・・違うので、あくまでわたしの場合ですが)

    麻酔:静脈麻酔
    入院:1泊
    運動(1時間のウォーキングです):円錐切除術後翌々日~再開
    飲酒:円錐切除術後翌日~再開
    ヨガ:円錐切除術1週間後~再開
    自転車:円錐切除術1週間後~再開
    大出血:なし
    仕事(オフィスワーク):円錐切除術2日後~再開⇒たまたま術後土日だったので休みましたが、通勤も含め翌日でも平気な感じでした。
    入浴:円錐切除術2週間後~再開

    「3日後」からOKと言われていたのですが、念のため、2週間足湯にしていたんです。そしたら何故か足湯にハマってしまいました・・・眠りの質が良くなってビックリです!
    病気はならないにこしたことないですけど、なって分かることの多さってスゴイなと実感しています。

    ▽管理人@sarry
    貴重な体験と併せて、「緑内障」のお話も記載して下さり、ありがとうございました。免疫力を上げる大切さを、別の角度からも知ることができました。

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  • 検診で3b、円錐切除術で子宮頸癌が判明→完治した、うっちゃりさんの体験談

    はじめまして。約6年前に子宮頸がん円錐除去手術を経験したものです。たくさんの方が悩んでいることを知り、少しでもお役にたてたら・・と投稿させていただきました。

    私の場合は友人から「子宮がんそろそろ検診とかした方がいい歳みたいだよ。」と言われ軽い気持ちで検査に行ったのを覚えています。27歳くらいでした。(少し年月がたっているのであやふやな所がありますが、ご了承ください)
    結果Ⅲb。個人院だったので「ガンセンターで精密検査を受けてね」と紹介状もらいとても不安になりました。

    それからいろいろとネットで調べたりして、また絶望的な気持になったりもしました。
    ガンセンターは忙しく、担当の先生ともたくさん話は出来なくて、恐怖などもあり先生の言うがままに手術になりました。(今考えるともっといろんな話をしなくてはいけなかったのですが、それどころじゃありませんでした。)
    内容は「このまま放置しても完全には治らないし、ガンになる可能性もある。手術という方法もありますが、そちらをお勧めします。」という内容だったと思います。
    3日間入院することになり、今思うとあっという間に終わりました。下半身麻酔での手術で、15分~20分。意識がある中、「気分はどうですか~」など問いかけされながらドキドキしながらも痛みもなく終了。ストレッチャーで運ばれながら「体が少し冷えたな~。」など考える余裕もありました。

    手術後は生理痛のような少し強い鈍痛と鮮血の出血。下半身麻酔の為頭痛が少し。でも翌日には自分でトイレにもいけました。
    その後の病理でガン化していたことが分かりました。その時に「手術してよかった。」とほっとしました。
    ただ、切除しきれなかった異型性の部分がある。と聞かされました。ちょっとびっくりしました。ただ、その後は順調で1か月に1回の診察から半年に1回になり、今は1年に1回の検査になりました。

    手術後半年後くらいに、一度献血に行った時(ガンと診断されたので5年は献血できなかったのですが、、)受付の女性が(若い人でした)「私も同じ病気で、、私の場合は全摘だったんです。早く分かって良かったですね」とにっこり笑ってくれました。びっくりしました。「私ってかわいそう」「私って世界一不幸だわ」という思いが一気に吹き飛びました。早く分かって、一部切除で済んで良かったたんだ。子供も出来る!私は幸せだ!と本当に思いました。

    その後は友達に積極的に子宮がん検診を勧めました。私の呼びかけにたくさんの友人が検査をしてくれました。きっと私を通して身近に感じてくれたんだと思います。
    なんとそのうちの一人はⅢb。その後円錐除去手術しました。ガン化していました。その際に子宮内膜症・子宮筋腫も発見され、子宮筋腫切除手術も受けました。その友人は去年妊娠・無事出産しました。

    私も手術1年後に結婚し、結婚5年目です。2度の流産を経験しましたが(流産は子宮頸がんとは関係無かったです。)今3度目の妊娠中で順調に育っています。今年出産予定で、とても楽しみです。

    たくさん不安になったり、心配になってしまうと思います。私もそうでした。今は、私の経験が友人への呼びかけに繋がり、友人も早期発見出来た。病気になって初めて知ることが沢山あり、私の人生にあって良かった病気だとも思えるようになりました。

    もしあなたが子宮頸がんと診断されても、こんな人もいるんだと、少しでも元気を分けてあげることができたらと思います。乱文で申し訳ございません。長い文章になりましたが、読んで頂いてありがとうございました。

    【追記】
    経済的なことですが、(生命保険は加入していましたが)女性特約に加入しておけば良かった。と、とても後悔しました。その後保険も見直しをしたのですが、「ガン」と診断されると加入したくても加入出来ず、本当に面倒臭いです。保険の勧誘ではないですが(笑)少し頭の隅に置いておいてもらうと良いな、と思い追記しました。

    ▽管理人@sarryより
    貴重な体験をお寄せ下さいまして、ありがとうございます。女性特約保険については、管理人@sarryも同感です。治療後、5年(保険会社によって異なるかもしれません)経過していれば、加入できることもありますし、保険の見直しは大切だと思っています。
    母子共に、健康で無事出産できるようお祈りしております。その後のご報告をいただけるとありがたいです。

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  • 婦人科検診で高度異型成が判明、レーザー蒸散術で治癒されたSさんの体験談

    こんにちは。私は東京で働いている24歳の会社員です。
    2010年の4月に子宮頸がん高度異型成を発見し、レーザー蒸散術の手術を受け、本日(2010年9月6日)、治癒したことを医師から告げられました。

    この5ヶ月間、私にとってはこれまでの人生の中でも考えさせられることが多く、不安で泣きながら寝る日もいっぱいありました。でも、このサイトで管理人さんやみなさんの体験記を読ませていただき、苦しんでいるのは自分だけじゃないんだ、みんながんばって乗り越えているんだと勇気をもらい、私の体験記が少しでも誰かのお役に立てればと思い、投稿させていただきます。長くなりますがご容赦ください。なお、すべて事実を書きますが、あくまでも私個人の感想で、個人によって感じ方は違うので、ご理解いただければと思います。

    私が高度異型成だと診断されたのは、何気なく受けた会社の健康診断の結果からでした。これまで、婦人科検診を受けたことがなく、なんとなく受けてみたいという好奇心と、会社が婦人科検診の費用を負担してくれることから、受診しました。

    2010年3月30日、婦人科検診(細胞診)を受け、2週間も経たない4月9日夕方に病院から電話がかかってきました。
    「婦人科検診で精密検査が必要なので、至急病院へ来てください。」とのことでした。「乳がんでしょうか?」と聞くと、「いえ、子宮頸がんの方です。」と言われました。一瞬何のことか分からず、私はガンなんだと思い込み、会社だったため泣きそうになりながら仕事をしたことを覚えています。誰にも言えず週末を放心状態で過ごしました。

    翌週の月曜日に病院へ行き、診断結果を告げられました。「高度異形成クラスⅢb」でした。「うちの病院では精密検査はできないので、もっと大きい病院に行って下さい。紹介状を書きますから。」と言われ、私は会社から徒歩3分程の大きい病院に行くことに決めました。

    思えば、会社に入って丸2年、残業も多く平日は仕事漬けで健康的な生活を送っているとは全くいえない状況でした。後から考えたら、毎日疲れて帰って、一人暮らしだったため食生活も乱れ、免疫力もかなり低下していたんだと思います。
    「この段階はガンの一歩手前で、まだガンと決まった訳ではないですよ。精密検査を受けないと詳しいことは分かりません。」と含みをもった言われ方をされました。まさか24歳という自分の年齢でガンを意識したことは全くなかったため、ガンの恐怖と親を悲しませるという申し訳なさで、もうどうしていいか分からず、病院から帰る電車の中で泣いていました。

    2日後の4月14日、紹介状を書いてもらった都内の大きい病院へ行きました。そこで再度細胞診を行い、翌週の21日にコルポ診・組織診を行いました。
    細胞診を行った日辺りの私の精神状態はボロボロでした。会社では気丈に振舞う代わりに毎日帰りの電車で泣く日々。不安で不安で仕方なく、誰にも相談できない。もし手術して子供を産めない体になったら。こんな私は結婚さえできないんじゃないか。何を考えてもマイナス思考、仕事も手につかない毎日でした。でもやっぱり誰にも相談できないことが苦しくて、心配をかけるけど親には言わなければいけないと思い、まずは何でも話せる姉に電話をし、泣きながらこれまでの経緯を話しました。
    それからすぐに母から電話がありました。さぞかし悲しんでいるかと思いきや、
    「今からでも間に合うから、ガン保険入れておくから~!やっぱり疲れが溜まって免疫力が落ちていたんだよ。野菜いっぱい食べてよー!」と明るい声で言われました。母が強くて本当に救われました。

    4月21日のコルポ診で「たぶん見た感じではガンではないですよ。最初の診断通り、クラスⅢbかと思います。」コルポ診・組織診をやっていただいた医師にそう言われました。ちゃんとした結果が出るのは2週間後と言われ、それまで待たなければいけません。結果が出るまでの2週間、病院からいただいた子宮頸がんに関する資料を何十回も読み、ネットや本屋さんで子宮頸がんをとことん調べました。そこで分かったことは、このガンは早期発見で治癒できるということ、性交渉をもった女性なら誰にでもかかる可能性があること。
    医師からも「インフルエンザにかかるぐらい、誰にでもあり得ることですよ。特に最近若い女性に増えているの。あなたは今発見できて良かったと思わなきゃ!」と言われました。

    医師にそう言われ、もっと前向きに考えよう!起きてしまったことは今更くよくよしても仕方が無い!今ならまだ治療すれば治るんだ!と、病気に対して前向きに考えるようになりました。
    そう自分に言い聞かせると、これまで毎日沈んでいた気持ちが一気に楽になりました。
    会社の上司(男)に病院でいただいた子宮頸がんの資料を見せ、今自分の置かれている状況、今後手術をする可能性があること、検査や治療で会社を休ませてもらうことを丁寧に説明し理解していただきました。

    5月10日、診断結果が出ました。やはり「高度異形成クラスⅢb」でした。そして主治医は私に円錐切除術を勧めてきました。家族と一度相談して手術を行うか経過を見るか決めてくださいと言われましたが、その頃の私は既に覚悟ができていて、「今すぐにでも手術をしてください!!」と言いました。いつまでもこの状態を引きずりたくない、治すなら早く治したい、もやもやした気持ちのままだと何も手につかない。主治医はあまりの私の肝の据わりっぷりにビックリした表情でした。急いで手術の日程を確認してくださったのですが、手術室の空きがなく、円錐切除術は2ヵ月後までできないと言われました。私が、そんなに待てないから早く手術をしたいと言うと、「あなたはまだ若いから妊娠・出産のリスクを考えると、レーザー蒸散術にした方がいいかもしれない。それなら1週間後に可能です。どちらを行うかは自分で決断してください。」とおっしゃいました。
    初めて聞いた言葉だったのですが、レーザー蒸散術とは、子宮頸部の表面の細胞をレーザーで焼き、悪い細胞を焼き殺す手術だそうです。
    頸部を切り取る訳ではないので、妊娠、出産に対してのリスクはなく、手術も麻酔なしで日帰りでできるということでした。しかし、レーザー蒸散術は子宮頸部の表面の細胞にしか効果はないため、もし異型成が内部に及んでいた場合は、再度円錐切除を受ける必要があります。私は組織診で異型成が子宮頸部の表面にとどまっているとの診断だったので、運がよければレーザー蒸散術で治癒できるかもしれないという可能性にかけることにしました。こうして、ひょんなことからレーザー蒸散術を受けることが決まったのです。

    5月17日、その日は会社を午前で早退し、1時から手術のため病院へ行きました。昼食抜き、化粧、マニキュア、コンタクトはNG、その他特に制約はありませんでした。病院へ着いて熱を測るとすぐに手術室へ通されました。ポンチョみたいなものを着て手術台へ上がり、レーザーで光が出るのでゴーグルを着けられ、手足を固定されました。助手の女性の方が隣についてくれていて、「緊張されているようですが大丈夫ですよ。すぐに終わりますからね。痛かったらすぐに言ってくださいね。」とやさしく声をかけてくださいました。
    ネットでレーザー蒸散術の体験記を探しましたが、あまり行われていないのか情報が少なく、麻酔なしの手術なのでチョット違和感があるぐらいで痛みはないだろうと思い込んでいました。ピーという音が手術室に鳴り響き、子宮頸部にレーザーが当てられました。一言で言うと激痛でした。子宮を細い針でずっと突かれているような痛みでした。
    もがこうにも手足を固定されているので動けず、あまりの痛みに声も出ません。痛いと言うこともできずにずっと歯を食いしばって我慢していました。10分(推定ですが)ぐらいで手術は終わりました。あまりにも痛かったので手術中勝手に涙が出ていた程です。短時間で終わったのでよかったですが、もしあの痛みがもっと続いていたら、痛みで気を失っていたかもしれません。私にはそれぐらいでした。
    手術の感想は、麻酔をすべきだということに限ります。(病院によっては麻酔をする所もあるそうですが。)
    もし今後レーザー蒸散術を受ける予定の方がいたら、麻酔をすることをお勧めします。私は無麻酔でかなり苦しんだので・・・。

    手術後はすぐに帰っていいと言われ、こんなにさらっと帰っていいんだと思うほどあっけなかったです。しかし、手術後1時間半ほど下腹部の痛みがひどく、歩くのも大変なほどで病院の隣の薬局のベンチで痛みが治まるまで休んでいました。子宮に漬け物石を乗せられたようなずっしり重い痛みです。ランチでもして帰ろうかなと思っていた私には大誤算でした。

    術後は水みたいなおりものが大量に出るため、1ヶ月は毎日ナプキンをして過ごしました。
    痛みは特になく、1週間後病院へ経過観察に行きましたが、経過は良好でした。その後は以下の通りです。
    6月14日、術後1ヶ月の検診 傷口は順調に回復しているとのこと。
    7月12日、術後2ヶ月の検診 細胞診を行う。
    8月23日、前回の細胞診の結果、「クラスⅡ」とのこと。再度細胞診を行う。
    9月6日、前回の細胞診の結果、「クラスⅠ」。正常な細胞に戻りましたと告げられる。
    以上が、私が高度異型成を治癒するまでの記録です。

    この経験を通して感じたことは、やはり早期発見の大切さ、検診の大切さです。自覚症状が全く無いため、検診を受けない限り早期発見はできません。怖がらずに、もしよくない結果だったとしても、今発見できてよかった!と思えば前向きに治療に臨めます。
    さらに、私は運がいいことに病院での治療もスムーズにいき、高度異型成の発見から1ヶ月で手術、発見から5ヶ月で治癒に至りました。主治医や支えてくれた家族にとても感謝しています。
    そんな中でも、やはり病気を前向きに考えられたことも良かったと思います。絶対に治ると自己暗示することで、日常生活の中であまり病気のことを考えなくなり、気持ちが多少楽になります。私は今回の経験を家族と2人の友人以外誰にも話していません。ネットで他のサイトを見る限り、性交渉の人数が多い、性交渉の年齢が若い人ほどかかりやすいなど、あまり良くない印象を受けるような書かれ方をされていて悲しい気持ちになります。もし自分の体験談を話して偏見をもたれたらどうしようと、話すことをためらっていました。でも、検診の必要性をもっともっとたくさんの人に知ってもらいたいし、自分の体は自分で守ってもらいたいので、身近な人に機会があれば少しずつですが話してみようと思うようになりました。
    このブログで体験記を書いてくださったみなさんや、主治医や家族など、たくさんの人にお世話になった分、少しでも誰かの役に立てればと思います。
    今、子宮頸がんで悩んでいる方々に、私の体験記が少しでもお役に立てることを願っています。

    ▽管理人@sarryより
    レーザー蒸散術の貴重な体験談をお寄せ頂き、ありがとうございます。高度異型成発覚から治癒までの流れがシンプルに書かれていて、とても読みやすく多くの方の参考になると思います。
    偏見があるのは残念な事ですが、こうしてネット上で多くの方のお役に立てれば幸いだと思います。その後のご報告もいただけるとありがたいです。

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  • HPV高リスク型感染、軽度異形成を免疫力UPの生活を送ることで自然治癒されたRさんの体験談

    @sarryさん はじめまして。私はRと言います。異形成になり、@sarryさんのサイトを拝見させていただいて大変助けられた者です。ありがとうございました。
    少しでも恩返しができればと思い、異形成の体験談(3aから1へ自然治癒)を書いてみました。

    私は2008年の8月に初めて子宮頸がん検査(細胞診)を受けました。当時31歳。ある日、陰部に飛び出たホクロがあるのが何だか気になって、それまで一度も行ったことのなかった婦人科へ思い切って行ったことがきっかけです。
    結果ホクロは何でもなかったのですが、先生に性交経験があるのだったら市で補助金がでるから子宮頸がん検診を受けた方がいいとすすめられました。
    結果はクラス1で異常なし。ただ、この時の検診で子宮筋腫が見つかって、筋腫の経過を1年に一回は見たほうがいいということに。

    2009年の8月に筋腫の検診にあわせて子宮頸がん検診(細胞診)を再び受けました。郵送で来た結果通知には「LSIL(3a)、三ヵ月後との検診が必要です。説明を聞きに来て下さい」との記載が。
    最初何のことか分からず、ただひたすらインターネットで調べまくり、こちらのサイトも隅々まで読ませていただきました。
    恥ずかしながら、検診にひっかかって初めて子宮頸がんという病気がどんなものなのかを知りました。
    この歳になるまでHPVというものが原因だったなんて全く知らなくて、本当にショックを受けました。知らなかったこと、知ろうとしなかった事を悔やみました。1年前はクラス1だったのに・・・。

    2009年の9月、しっかりと勉強した上で病院へ説明を聞きに行きました。私は「3ヵ月後の検診なんて心配なので、精密検査を受けたい」と申し出ましたが、先生には「必要ない」と言われてしまいました。
    ただ、不安がぬぐいきれないのでHPVの検査(ハイリスク群が陽性か陰性かを見るもの)だけはお願いしてやってもらいました。
    結果、HPVハイリスク陽性。細胞診LSIL(3a)という結果から、予想はしていたもののやはりショックでした。

    2009年の10月、HPVハイリスク陽性との結果から、組織診をやってもらえることになりました。痛いという噂を聞いていたのですが、全然痛くなかったです。出血もすぐ止まりました。結果、子宮頸部軽度異形成。

    なってしまったものは仕方がないので、とにかく免疫力を上げるよう努力しました。
    ・睡眠不足にならないよう努力する。
    ・ストレスをためないように残業は最小限に。
    ・お風呂はシャワーだけではなく毎日きちんと湯船に浸かる。(体温が上がると免疫力が上がり、がん細胞が死滅していくらしいので、お風呂で体温を上げる癖をつけると良いようです。いつかのテレビ番組で見ました。)
    ・@sarryさんが紹介されていた葉酸と青汁も取り寄せて毎日摂取。
    ・あわせて豆乳も毎日飲みました。

    2010年1月末に三度目の子宮頸がん検診(細胞診)に。結果、クラス1陰性。
    ただ、やはりHPVが排出できているかどうかは分からないので、次回は6ヵ月後に検査に来るよう指示がありました。そこでまたクラス1だったら次回からは1年ごとの検診になるそうです。
    油断はできないので、これからも免疫力を上げる努力をしていきたいと思います。

    選んだ病院は、病院検索のサイトで口コミを見て産婦人科専門病院を選びました。細胞診、組織診ともに同じ病院内ででき、かつ先生も同じ人を指名できるので安心感がありました。

    今回の件で、検診を受けることの大切さを実感しました。生活習慣を見直すきっかけにもなりました。私もそうでしたが、私の周りには30代なのに一度も婦人科にかかったことのない人が結構います。身を持って体験したことを親しい人には伝え、婦人科検診を受けるようすすめています。
    思い切って一度受けてしまえば二回目からは結構平気ですし、行きつけの婦人科があるということで、安心して生活できるようになりました。

    管理人@sarryより
    異形成自然治癒の貴重な体験談をお寄せ頂きありがとうございます。免疫力UPの為にどんな工夫をされたのか細かく記載されているので読む方の参考になりやすいと思います。
    今後もお互い免疫力UPを心がけて充実した日々を送りつつ、まだ婦人科検診を受けたことの無い方への推奨を働きかけていけたらと思います。その後のご報告もお待ちしています。

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  • 細胞診結果3、免疫力UPの生活を心掛け、その後の精密検査で正常だったQさんの体験談

    今回、中等度異形成が自然治癒し経過観察になりました。こちらのサイトには本当に本当に助けられました。
    自然治癒された皆さんはなかなか書き込まないと思いますので、私のような方の不安を少しでも取り除くことができればと思いメールさせていただきました。

    昨年12月、会社の検診で再検査の通知。子宮頸がんの再検査 受診して下さい としか記載がなく、最悪の事態を考え(しかも土曜日にうけとる)眠れぬ週末を過ごしました。
    そんな中でも幸運にも!土曜の夜にはこちらのサイトにたどり着き、とりあえずは自分のクラスをしることだ!と前向きにとらえるようにしました。
    月曜日、診断はクラスⅢ。年末をはさむので、コルボ診察、組織検査は年明けの4日に決まりました。

    そこで、こちらのサイトくまなく読み込み、キューサイのはちみつ青汁を早速とりよせ、朝晩2杯飲み始めました。
    また、不安定な心を落ち着かせようと、今、この段階でみつかってありがたい。むしろ、よかった、ラッキーだったんだと思うようにしていました。
    ちなみに嵐のDVDも大活躍しました。
    夫や10歳の息子にも説明し、みんなで協力して家事を分担してくれることになり、母はお姫様待遇でうれしい年末を過ごしました。

    組織検査は4箇所採取し、その折についでにエコー検査もしていただき子宮内膜症があることを指摘されました。
    じつは下腹部痛があり、がんが転移してるのでは。。などとよぎったりもしていましたが、内膜症のせいでした。
    せっかく婦人科にきたのだから、この際気になる症状はすべて解明してこよう!とこちらのサイトのおかげで前向きに検査も受けられました。
    今日、再検査結果がでました。クラス2。すこし炎症があるようでした。が、異形成自体ありませんでした。思わず、へっ?と聞き返してしまいました。

    3ヵ月後に細胞診をして経過をみますが、とりあえず今の状況をおつたえしたくて。これからも、前向きに。
    たとえまたクラス3になったとしても、受けてたとうじゃないの!と思っております。管理人様、本当に感謝しております。
    お忙しいとは思いますが、どうぞ体にきをつけてお過ごしくださいね。お子様の健やかな成長を心よりお祈りしております。

    管理人@sarryより
    細胞診結果3などで再検査になり、不安を抱えて当サイトへ辿り着く方も多くいらっしゃいます。でも、細胞診結果3aの中には、炎症があることで分類されることも珍しくありません。異形成防止・自然治癒の為にも免疫力UPは重要ですね!その後のご報告もお待ちしています。

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  • 子宮頸部上皮内癌で円錐切除術後、1ヶ月で自然妊娠し、現在出産を控えているPさんの体験談

    2008年11月に子宮頸部の上皮内癌が見つかり2009年2月に円錐切除手術、その後4月に妊娠が判明し現在妊娠5か月、定期的に細胞診を受けながら妊娠を継続している者です。

    昨年11月に受けた市の検診で「クラス5、要精検」の結果を聞いた時は目の前が真っ暗になりました。

    29歳の時から乳癌、子宮癌の検診は毎年欠かさず受けてきていた私(その時33歳でした)。

    一年前の検診では(口頭で結果を聞いただけでしたが)「異常なし」だったのにどうして?とやるせない気持ちでいっぱいでした。(ちなみに毎年違う病院で検診を受けており、2006年度の検診の結果は記録が手元に残っていましたが頚、体ともクラス2でした)

    検診を受けた病院の先生に紹介状を書いていただき、県立癌センターに電話を入れましたが予約が取れたのは約1か月後。

    がんセンターに行けるまでの1か月間はこうしてる間にも癌がどんどん進んでいるのではないかという恐怖、毎年検診を受けていたのにどうしてという悔しさ、娘もまだ小さいのにこの子が中学生になるまで生きられるのか等、不安に押しつぶされそうな毎日でした。

    職場では冗談に出てくる「癌」「死」などの言葉に引きつりながらも笑うしかなく・・・。
    いざ病気になると自分がどれだけ無神経だったかを気づかされますね。

    そして12月下旬、癌センターで細胞診、組織診。組織診はとても痛いと聞いていたのですが先生が上手だったのか、そこまでではありませんでした。(ただ検査から30分後位にどぼっと大量出血があり、ナプキンをしてくれば良かったと後悔)

    先生からは「見た目では癌とはわからないが、明らかに正常でない細胞はある」との事。入院と骨盤MRI検査の予約をして帰りました。

    そして年があけて1月中旬に再診。細胞診の結果はクラス4、組織診で上皮内癌ではないかという事、治療法としては円錐切除手術をして病理組織検査、結果が上皮内癌以上であればまた違う治療法を考えようとの事でした。

    11月に検診の結果を聞いた時、「初期癌を超えて浸潤している可能性が高い」と言われていたので天にものぼる気持ちでした。

    そしてずっと聞きたかった事「なぜ毎年検査していたのに異形成の段階で見つからなかったのか」質問してみました。先生は「たまたまひっかからなかったのか・・・でも上皮内癌で見つかったのであれば検診を受けてたのは損ではないですよ」とおっしゃっていました。

    その日は手術の為の検査の予約と血液検査、心電図の検査をして帰りました。

    約20日後再診して超音波検査と肺機能の検査。血液検査の結果も聞きましたが腫瘍マーカーの値などからも上皮内癌でほぼ間違いないだろうとの事、あとは手術の日が来るのを待つだけだねと言われました。

    手術は全身麻酔でレーザーメスでの円錐切除でした。

    術後麻酔が切れると下腹部に耐えられない痛みがありましたが痛み止めの薬でおさまりました。

    2泊3日で退院、出血は術後から無かったのが退院して3日ほどたつと少しずつ出るようになり1か月ほど続きました。(おりものに血が混じっている感じ)退院から約20日後に術後の傷のチェックがあり、1か月後の3月中旬に病理結果を聞きに再診しました。

    採った部分からは何箇所か上皮内癌が見つかったそうです。

    そして断面すれすれに陽性の部分があり、まだ癌が残っている(取りきれてない)可能性もあると言われました。

    レーザーで焼きながら切ったため、少し上なら残っていても焼けて無くなってるかもしれないがもっと上にあれば残ってしまっていると。正直「まだ!?」という気持ちでした。

    手術した医師は、初診から担当してくれた先生ではなく外来を持たない若い先生でしたが、その先生いわく「この先妊娠の希望がある人なので短めに切った。その場合こういった(取り残しの)ケースも多い」との事でした。

    確かに手術前同じ先生に「第二子の希望はありますか?」と聞かれましたがその時はそれどころじゃなく癌を取り除いて欲しい気持ちでいっぱいでしたので「どうしても欲しいわけではありません」と答えたのですが・・・。

    「二人目が欲しいなら早く作って欲しいんです。上皮内癌でとどまっている間に」と少しきつい口調で言われちょっとショックでした。

    私が二人目妊娠についてはっきりしないから癌を取りきることができなかったのかと・・・。しかもその先生は4月から違う病院に異動されるそうでなんだか見放されたような気分になってしまいました。

    術後3ヶ月たたないと正常な結果が出ないとの事でその日は内診だけしてもらい、2ヶ月後の5月に細胞診をすることになりました。二人目についてですが癌が見つかる前までは、「産めたらラッキーだけど、多分このまま終わるんだろうな」という気持ちでした。

    第1子を産んでから夫婦に色々トラブルもあり、なんだかんだしてるうちに子供も小学生になり落ち着いてしまっていたもので正直考えていませんでした。ただ、癌が見つかる4か月前に母が急死したこともあり、母は4人の子を育てたのに私はこれでいいのかと考えたり、癌の進行度合いがまだわからない時、子宮を取ったらもう出産はできないのかと考えると複雑な気持ちになったり。

    何年かぶりに「二人目」について考える機会となりました。

    そして4月始めに妊娠がわかり、本当に驚きました。変な言い方ですが奇跡的な確率でした。嬉しさの反面「まだ癌が残ってるかもしれないのに」と不安もありましたがまさに自分達のまいたタネですし、癌が取りきれてる可能性が無くも無いのだからと・・・。

    癌センターに電話をしてその旨報告すると、まずは産科を受診してから予約どおりに5月に来て下さいとの事でした。近所の総合病院の産科で事情を話すと細胞診をして下さり、その結果はクラス3、擬陽性でした。

    産科の先生は「(進行期の)1aまでなら出産まで待てる」とおっしゃっていました。
    その後5月にがんセンターで術後3か月目の細胞診。結果は2でした。

    新しく担当になられた先生に「次の細胞診は出産後にしましょうか」と言われましたが心配なので8月にまた検査してもらうことにしました。

    産科の方でも6月に再度細胞診、結果はクラス2でした。

    こちらの先生は「前に3って出てるから妊娠8か月くらいになったらもう一度検査しよう」とおっしゃってくれました。円錐切除しているので早産のリスクは高いと言われましたが今の所腹痛や出血もなく、縛る処置もしていません。

    当たり前ですが一年前の今頃は自分が癌になるなんてことも、その後に二人目を妊娠することも全く想像していませんでした。術後1か月で妊娠してしまうなんて軽率でしたが母からの贈り物だと思い、出産にも病気にも向かっていかなければと思っています。長文読んでいただきありがとうございました。

    最後に・・・最近、検診を推進する運動が広がっているのはとても良いことですが私のようなケースもあるので半年に1回くらいのペースで受けた方が良いのではないかと思ったりします。
    こちらはとても力になるサイトだと思います。管理人さんこれからもよろしくお願いします。

    管理人@sarry:円錐切除術後の自然妊娠の体験談は多くの女性の励みになると思います。貴重な体験談をお寄せ下さいましてありがとうございます。
    管理人@sarryも2009年現在自然妊娠を継続中ですが、子宮頚管を縛る処置等一切行っておらず、順調に妊娠生活を送っています。お互い、母子共に無事の出産を願っています!(→管理人@sarryは2009年10月に無事、元気な男の子を出産しました。出産の様子は『円錐切除術後の出産体験記』、育児の様子は『夫婦2人で お気楽子育て。目指せ、子供3人!只今1人目育ててます♪』でお届けしています)その後のご報告もお待ちしています。

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  • 検診(細胞診)結果:3a、組織診結果:高度異形成で自然治癒されたOさんの体験談

    2008年の9月会社の定期健診の子宮ガン検診でひっかかり(クラス3a)11月にあらためて組織診をうけ軽度異形成との診断をうけました。
    このページをすみずみまで読んで勉強しました。

     

    今回の検査で治っていることが判明しました。

    お医者さまからしばらくは3ヶ月ごとに調べた方がよいとのことなので、まだ検査は続きますが、普通の会社の検診や、地元の婦人科検診でもよいとのことでした。

     

    治った人のことはあまりのっていなかったので、(多分治ったらいちいち書かないことがおおいおおいと思います。)私の例も一例としてご報告いたします。

    管理人@sarry:細胞診結果:3a、組織診結果:軽度異形成は90%以上が自然治癒することが分かっていますが、それを知っていても実際に体験されている方のお話を聞けない事が多いので不安になっている方も多いと思います。
    このような体験談がもっとネット上でも読めるようになり、過剰に不安に陥る女性が減り、自然治癒される方が増えることを願っています。その後のご報告もお待ちしています。

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  • 上皮内がんで円錐切除術後、5年後に第三子を出産されたNさんの体験談(出産時の体験談も有)

    こんにちは。現在36歳。男の子3人の母親です。息子は、9歳、6歳、0歳5カ月です。
    私は、次男を産んで、1年半後くらいに子宮頸癌と診断されました。その時、classⅣでした。
    円錐切除の結果、上皮内癌ということで、子宮を残すことができました。その時、32歳。もう一人子供がほしいと思っていたこともあり、希望を持てました。
    手術後、3~4カ月に一回検診を続けました。

    しかし、なかなか子供ができず、二人目を産んでから、5年も経ってしまいました。子供を希望していたことは、先生も御存じでしたので、子宮卵管造影検査を勧められ、受けました。
    5年間経過していましたので、子宮頸部は、再生していましたが、今までのような伸縮性がないのか、子宮口にチューブを入れることが、非常に大変で、激痛でした。
    この大変な検査を受けて、2か月。第3子を授かりました。

    妊娠中は、頸管無力症になることも無く(私の場合は、正常までに子宮頸部が、再生していました。)経過しました。
    年齢的にも心配なことは、多々ありましたが、2009年、1月、無事に出産しました。
    出産時の円錐切除術の影響をお話しします。

    造影検査時の激痛が頭にあったため、無痛分娩を選択しました。(結果、無痛には、全然ならず、普通に痛みは、あったのですが。)

    まず、無痛分娩は、予定分娩になりますので、誘発をかけます。陣痛の波は、来るのですが、本陣痛に結びつきません。子宮口も開きませんでした。

     

    入院初日については、先生が、子宮口が見つけられませんでした。それ程、子宮口が、奥だったようです。子宮口を開くための棒挿入も大変な激痛でした。

     

    結局、入院3日目にして、やっと出産しました。本陣痛が、来てからは、3人目ということもあり、あっという間でした。(そのため無痛にならなかったのですが。)

     

    出産時、子宮口が裂けたと先生が、おっしゃっていました。(会陰ではありません、子宮口です)手術から、5年経過し、私の子宮頸部は、硬くなっていたということらしいです。

     

    産後は、順調に回復しました。私の体験談が、参考になれば、幸いです。

    管理人@sarry:円錐切除術後の妊娠・出産の貴重な体験談、ありがとうございます。管理人@sarryも2009年8月現在、円錐切除術後の自然妊娠生活中です。妊娠の記録などブログで更新中です。
    円錐切除術はその後の妊娠・出産に影響は無いといわれていますが、既に体験されている方のお話を実際読む事で安心や希望を持てる女性も多いと思います。お子様やご家族のためにもどうぞお大事にされてください。その後のご報告もお待ちしています。

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  • 妊娠中に細胞診で擬陽性・出産後に組織診で高度異形成判明、円錐切除術を受けたMさんの体験談(入院中の授乳について)

    @sarryさん、こんにちは。サイトの運営、ありがとうございます。
    昨年子宮頸部異形成の診断を受けて以来、こちらのサイトで勉強させていただいていました。おかげで、異形成のまま出産することや、手術そのものに対する不安はほとんどありませんでした。ただひとつ、私が悩んだのは、「手術の際に母乳はどうなるのか?」ということでした。
    妊娠中や産後の健診で異形成が判明し、子供が小さいうちに手術をすることになって悩む女性も少なからずいると思います。その方々のために少しでも参考になればと思い、第3子の妊娠・出産を経て、母乳のみで育児をしているさなかに円錐切除術を受けた、私の経験をお伝えしようと思います。

    初めて異形成が判明したのは、昨年5月、胸が張って痛かったので産婦人科を受診したときでした。「せっかく来たので子宮がんの検診をしておきましょう」と言われて受けました。
    「再度来院してください」との手紙が郵送されて来て受診すると、「異形成というのがあって、一部ですがガンに進行することがあるので、経過を見るため3ヶ月ごとに検査して行きましょう」との話でした。軽度異形成だったと思います。診察室で最初に「3」が目に入ったときには、進行しているガンなのかと暗い気持ちになったのを覚えています。
    胸のほうは、結局外科を受診し直し、乳がんの検診もしてもらった上でホルモンバランスの崩れとのことで、薬を内服してすぐに治りました。

    7月末、妊娠の兆候があったので、3ヶ月には少し早かったのですが検査も受けるつもりで受診しました。
    妊娠はその場で分かり、妊娠の経過と子宮頸がんの検査結果を聞くため2週間後に再度受診し、やはり異形成とのことでした。このとき主治医に、このまま妊娠を継続して出産してよいことを確認し、次の検査は産後にと言われました。
    妊娠は順調に経過して今年3月末に無事第3子を出産し、1ヶ月健診の際に子宮頸がん検診も受けました。
    5月上旬に結果を聞きに行くと、やはり異形成。「1年たってよくならないので、念のため総合病院を受診してみてください」との事でした。

    翌週紹介状を持って総合病院を受診しました。上2人の子供は保育園に通っており、末っ子は実母に預けました。
    この日は細胞診を受けました。予約時間よりだいぶ遅れての診察は覚悟していましたが、末っ子がおなかをすかせているかもしれないのに、これだけ待って前と同じ検査かとがっかりしました・・・が、医師には言えず、「検査の内容は同じですよね?」と聞くことしかできませんでした。

    6月初めに結果を聞きに行くと、初めて「高度異形成」と言われ、組織診(医師はコルポパンチと呼んでいました)を受けました。
    さらに2週間後、結果を聞きに行くと、「やはり高度異形成です。高度異形成からは治療(=手術)が必要になります。ただ、範囲がごく狭いですし、高度異形成が見つかって間もないからあまり急ぐ必要がない可能性が高く、お子さんもまだ小さいですから、3ヶ月ぐらいなら毎月検査を受けて待っていてもいいですよ」ということで、とりあえず3ヶ月猶予をもらった感じになりました。手術前後の入院の日程をたずねると、この病院では手術は月曜日と決まっていて、前日入院して術後2~3日で退院との事でした。
    HPVの型を知りたいと思ったのですが、この病院では検査を行なっておらず、市内の個人病院で行なっているところがあるようだからそちらでお願いしますと言われました。
    この頃末っ子の生活リズムは落ち着いてきたとはいえ、まだ3~4時間ごとに授乳し、私のおっぱいもそのリズムで張っていたので、すぐに入院や手術ということにならなくて本当にホッとしました。

    7月中旬、細胞診を受け、2週間後に結果を聞きに行きました。このときの医師は3ヶ月の猶予をくれた医師とは違い、「高度異形成と出ている以上、脅すわけではないけれど進んでしまう可能性があるので、手術を受けてください」と話しました。「8月はお盆などで忙しいかもしれませんね、9月に入ってからならどうでしょう、お子さんも6ヶ月近くなりますし。」とも。

    少しためらいましたが、思い切って9月に手術の予約をしました。「入院中は母乳はあげられないですよね?」と尋ねると、「大丈夫ですよ、あげられます」と答えてくれたので、ぐっと気分が前向きになりました。

    8月、出産した病院では行なっていなかったので、HPVの検査を受けに初めての個人病院を訪れました。ここでの検査は、型を特定するのではなく、ハイリスクの型に感染しているかどうかをみるものでした。高度異形成と診断されて手術も受けると決まっているのなら、この検査を受ける意味はほとんどないと言われましたが、食い下がって検査をお願いしました。(そのせいか、医師が冷たいように感じました。)
    2週間後に結果を聞きに行くと、陽性でした。なんとなくショックを受けました。
    手術の2週間前に術前検査に行き、その際に末っ子がいっしょに泊まることはできないか、ダメもとで聞いてみました。するとやはり「いっしょに入院することはできない。また、この病院では婦人科は小児科との混合病棟のため、ウィルス感染予防の観点から12才未満の子供は病棟に入れない。デイルームで面会は出来ると思うが、授乳が可能かどうかは病棟の看護師に相談してみて欲しい」とのことで、再び悩み、気分がふさいでしまいました。
    この頃末っ子は、授乳間隔は4~5時間空くものの、夜泣きが始まって、添い寝で授乳しながら寝かしつけることが増えていました。生後3ヶ月頃までは預けたときなどミルクも飲んだのに拒否するようになっており、1日1回哺乳瓶の練習をしましたが一向に効果がなかったので、入院中のことが心配でたまりません。
    入院の一週間前には添い寝で授乳するのをやめました。ミルクは授乳のたびに与えてみたり、間隔を多く空けたり、中身を母乳にしてみたり、さまざまなミルクや乳首を試してみたり、思いつく限りのことをしましたが飲みませんでした。さらに風邪を引いたらしく咳まで出て、不安が膨らみました。

    入院当日、無事に咳が治ってきた末っ子を実家に預け、病院に向かいました。上の2人は同居の義母らにお願いしました。
    個室を希望することと授乳のことを伝えると、病棟のはじのほうの個室にしてくれ、外科病棟のほうから回ってくればこっそり赤ちゃんを部屋に入れてもいいと言ってもらえました。その日は日中に病室で2回授乳し、あとは4時間おきぐらいで搾乳しました。冷凍用の母乳バッグを用意していったので、ナースステーションで冷凍してもらいました。末っ子は実家でも哺乳瓶を拒否し、スプーンでほんの少しミルクを飲んだ程度だったようです。

    手術当日は末っ子は連れてきてもらいませんでした。朝搾乳したあと手術に向かい、手術後動けるようになってからは絞って捨てました。絞るときに直接母乳パッドに吸わせたりもしたのですが、意外と吸う量が少なくて、結局哺乳瓶に絞って捨てました。が、間隔も空き、飲んでもらってもいないので絞りきれず、おっぱいにはしこりができてしまい、ひえピタのようなもので冷やしました。腰椎麻酔だと授乳に影響がないようなのですが、私の場合は麻酔後にスッキリ覚める静脈麻酔にするので、24時間は母乳はあげられないと説明を受けました。
    末っ子は、この日はあきらめたのかスプーンで少しはまとまった量の搾乳やミルクを飲んでいたようです。「飲めるようになった」と聞いて安心し、私は数日振りにぐっすり眠りました。

    手術翌日、術後24時間がたって末っ子を連れてきてもらうと、グビグビとおっぱいを飲みました。午後にも一度連れてきてもらいましたが、その後はまたスプーンも嫌がるようになってしまったそうです。
    夜私が搾乳した分は、また冷凍してもらいました。飲んでもらったら、おっぱいのしこりや熱っぽい感じも落ち着きました。
    手術後2日目、診察の結果退院許可が出たので、午前中に退院してすぐに授乳しました。久しぶりに末っ子の笑顔が見られ(病室ではいつも緊張した様子でした)、安心しました。実家では夜泣きもほとんどしなかったようです。上の2人は普段どおり過ごしていました。
    退院後2週間たって受診すると、病理検査の結果、「異常なし」だそうです。おそらくそれまでの検査で取りきれていたのでしょう、手術したことによってはっきりしてよかったですね、との事でした。
    私の場合は育休中で、末っ子の授乳間隔がある程度空き、これ以上知恵がついて人見知りしたりこだわりが出る前に手術を受けてちょうど良かったと思っています。また、同居していることも、実家が市内なのもありがたかったです。
    今後も子供たちのためにも忘れずに検診を受けていこうと思います。

    【追記:2009/03/03】その後のご報告をいただきましたので追記させていただきます。
    その後、11月と1月にも細胞診を受け、どちらも異常なしだったので、総合病院から元の産婦人科の個人病院へ逆紹介となり、なんだかずいぶんホッとしました。
    産院では次は6ヵ月後に検査を受けるようにとのことでした。末っ子も無事にぐんぐん成長しております。

    管理人@sarry:授乳中の入院の貴重な体験談、ありがとうございます。お子様やご家族のためにもどうぞお大事にされてください。その後のご報告もお待ちしています。

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  • 細胞診結果5・組織診結果高度異形成で円錐切除術後の病理結果で初期(0期)癌が判明、追加切除を行ったLさんの体験談

    38歳4歳の娘がいる主婦です。二人目がほしく、排卵検査薬、基礎体温付けながら妊娠を願う事約半年、突然の性交時出血。

    何だろうと思いつつ次も・・・。これはおかしいと思い婦人科受診。

     

    細胞診検査、結果は5。入院も覚悟して大きい病院に行って下さいとの事。ショックでなかなか夫にも話せませんでした。

     

    次の病院では細胞を3ヶ所取って検査。結果高度異型成。癌にならないともいえない状態なので入院して円錐切除する事に。

     

    切除した結果、子宮頸癌0期。

     

    で、まだ奥が取りきれてない。

     

    妊娠を希望するなら焼いて経過を見るしかない。と言われセカンドオピニオンで他院に。2ヶ所プラス友達が行ってる婦人科の意見を聞いてもらったり・・・いろんな情報を得るために動き回り、焼くのは・・・?との意見が多かったため病院を変え2回目の円錐切除。

     

    今度は大きくとった為癌はとりきれたよう。9月末、術後初検査。

     

    一週間後結果を聞きに行き、何も無ければ3ヶ月ごとの検査をするそうです。子作りは1年ぐらいたてばいいでしょうとの事。

     

    但し妊娠したらすぐ縛る手術をしないといけないと・・・。もう少し早く検査していれば、こんなに辛い思いしなくてすんだかもと後悔している毎日です。

    管理人@sarry:検診の大切さが本当によく伝わってきます。術後の傷口は個人差や切除した大きさにもよるでしょうがある程度再生するといわれています。今はショックが大きいかもしれませんが初期癌の段階で発見し子宮温存できたことに目を向けて乗り越えて欲しいと願っています。これを期に他の検診(乳がんなど)も受けると安心だと思います。その後のご報告もお待ちしています。

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  • 子宮頸癌1b1期で子宮全摘出を勧められたが子宮温存の為に腹式広汎性子宮頸部切除術を受け、その後出産されたKさんの体験談

    私は現在27歳の看護師です。2005年の12月に性交時出血があったため産婦人科受診し頸癌検診を行ったところ軽度異形成と言われました。その後違う産婦人科で検査したところ高度異型成と言われ、コルポ診をし2006年4月に円錐切除を行いました。

    円切の病理の結果子宮頸癌Ⅰa1と診断され、県内の癌センターへセカンドオピニオンに行き癌センターの診断は子宮頸癌Ⅰb1期、子宮全摘をすすめられました。私は何としてでも子宮を温存したくて職場の医師に相談し慶応義塾大学へサードオピニオンに行きました。
    担当医師はすごく丁寧に説明してくれて、おそらく子宮は温存できるであろうと、ただ手術中に切除した組織を迅速病理に出しそこで転移などが見つかれば全摘になると言われました。2006年7月腹式広汎性子宮頸部切除術をうけました。

    手術時間は麻酔導入から帰室までですが9時間位かかりました。出血量は約2000ml。リンパ節は30数個とりました。術後は硬膜下麻酔が効いていて眠気がすごかったです。でも術後1日目より看護師さんに動かされました。2日目に硬膜下麻酔を抜きそれから傷の痛みが辛かったです。4日目くらいから自力で起き上がることができるようになり流動食も開始。この頃より傷の痛みより尿管の違和感が辛かったです。看護師さんに歩け歩け言われるため、点滴台にお腹の左右から出ているドレーンの袋、尿管の袋をぶら下げて廊下を何往復もしました。7日目尿管を抜く。それから自力で排尿することがなかなかできず1日何回も残尿測定をおこないました。この頃から太ももがむくんできたりしました。病理の結果も転移などはなく補助療法もいらないと言われました。排尿のポイントもつかみつつ、入院生活は1ヵ月ほどでした。術後2ヵ月で職場復帰し心配していた排尿障害やリンパ浮腫などはほとんどみられず、定期受診も半年に1回になりました。

    2007年12月自然妊娠し、子宮口を縫い付ける手術をしたりもしましたが現在妊娠23週になりました。8月に帝王切開での出産を控えております。

    【追記:2008/08/15】その後のご報告をいただきましたので追記させていただきます。
    5月から切迫早産で入院してウテメリンの持続点滴など行い、37週と1日の7月18日に帝王切開にて無事2598gの女の子を出産することができました。医師や助産師にも感謝しましたが医師に37週1日という正期産までもったことは子宮頸癌の私と同じ手術(トラケレクトミー)を行った患者さんたちにすごく希望を与えたことだと思うよと言われました。ありがとうございました。

    管理人@sarry:『子宮頚癌とは』で紹介している子宮頚癌の新治療法「広汎子宮頸部摘出手術」についての貴重な体験談をいただきありがとうございます。又、無事にご出産されたそうで本当におめでとうございます!育児や家事など大変だと思いますからお子様やご家族の為にもご自身をお大事にされてお過ごしください。その後のご報告もお待ちしています。

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  • 細胞診結果3bと3aを繰り返し、円錐切除術後の病理結果で上皮内癌だと判明・治療されたJさんの体験談

    はじめまして。07年秋に毎年自発的に受けていた子宮ガン(体部・頸部共に)検診で初めて子宮頸部「Ⅲb」を告げられました。
    それまではクラスⅡでしたから1年もかからないうちにⅡからⅢbになるのもなのかと不安になり、このサイトに辿り着いたのです。皆さんの体験談を読んでいると様々だなと感じています。

    私の場合はクリニックでは「円錐形切除術を受けなさい」と紹介状を書いてもらい病院に行きましたが、そこでの結果はⅢaでコルボ診でも「軽度異形性、治療・手術の必要はなし。これまで通りクリニックで定期的に検診を」と言われ、3ヵ月後クリニックでまたⅢbなのです。
    同じ病院に行きましたが前回と受診した曜日が違うので別の医師で診てもらいⅢaという結果で、こうなったら切り取ってみないと良くわからないからと手術を決めました。

    今年4月に2泊3日入院し手術も全身麻酔で受け何も違和感なく退院し、出血はごく微量で30日くらい続きましたが全然平気でした。
    後日の病理検査結果は「上皮内ガン」、しかし子宮頸部の切除断片は陰性とのこと。今日、術後3ヶ月の細胞診結果が郵送されてきましたが、「ⅠとⅢa」でした。Ⅲaはもう安心できません。。。

    私は免疫力を高めるためにストレッチやヨガを始めましたが、どうにか3ヶ月後はⅡに戻したいところです!!
    同じ病院でも医師が違うと見解も違ってきますし、見た目ではわからないので取ってもらって上皮内ガンだったということがわかったので良かったと思います。

    こうやって落ち着いていられるのもこのサイトのおかげですが、ガン保険に入っていた安心もあります。(こころの準備ができていました)異形性だろうが0期のガンだろうが自覚症状はないですし、手術法も同じなのですから早期発見早期治療が一番です。ただ・・・早期治療といっても薬を服用するわけではないので食事と運動に注意していくという地道な努力あるのみです。

    【追記:2009/03/03】その後のご報告をいただきましたので追記させていただきます。
    あれから3ヶ月ごとに定期検査を受けその後はクラスⅠで推移しております。病院から届く検査結果を開封するたびに”合格通知”を受け取るような想いです。
    ヨガ・ストレッチは週1回以上通い、免疫力アップに努めている成果もあるかと思います。日々の食事は大切で、必要であれば健康食品も良いかと思いますが、とにかく自分自身でバランスがとれれば一番です。これからも適度な運動に心がけて行きます!

    管理人@sarry:病理結果が上皮内癌で驚かれたことだと思います。免疫力を高めるといってもすぐに効果が現れるとは限らないでしょうから、「3ヶ月後には…!」とプレッシャーを与えすぎない程度にのんびり構えてみる姿勢も大切かもしれません。その後のご報告もお待ちしています。

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  • 19歳で初めて受けた細胞診結果3a。その後円錐切除術を受け治療されました。検診の大切さを語るIさんの体験談

    20代前半の大学生です。

     

    先日、病院にて円錐切除手術を受けました。

    手術担当は○○先生、その他の説明は△△先生という若い女性でした。

     

    病気に関する詳しい状況はsarryさんの掲示板にも書かれてあるので、20代前半であるからこそ持つ不安や悩みを中心に書きたいと思います。

     

    私が始めて子宮頸癌細胞診を受けたのは19歳のときでした。結果はclass3a。

     

    当時の私は癌や子宮・出産のことなど、全く考えたこともなく、まさか自分が「今後癌になる可能性」をもっているなんて思ってもいませんでした。

     

    この段階では経過観察でよい、とのことだったので、そこまで心配もせず、親にも言わず、3ヶ月に1回通う程度にしていましたが、その後変化がなかったため、通院も半年に1回になり、そのうち「異常なし」になったので、通うのをやめてしまいました。

     

    ところが、今年に入りたまたま病院を変え、再度細胞診を受けたところ、class3bという結果でした。そして後日組織診を受けた結果、子宮頸癌0期であることがわかりました。

     

    円錐手術を受けることになるだろうと言われ頭が真っ白になりました。手術が怖かったり、癌が怖かったりしたわけではありません。親や彼に言わなければならないこと、心配をかけてしまうことが不安でした。

     

    ネットで子宮頸癌について調べると、「性体験が早い人」や「性体験が多い人」に多いという情報を多く見受けます。本当は誰でもかかる可能性のある病気なのに。この年齢で「性体験の多さ」を問題にされるのは非常に辛かったです。

     

    特に私は中学も高校も進学校で、大学も国立大学だったので、親もそのような心配をしたことはないだろうし、まじめな親や彼にとって、このような表記は受け取り難いものに違いありませんでした。

     

    周囲がこの病気をどう受け取るか、私をどう思うか、想像しただけで悲しくなりました。言えない、言いたくない。でも、言わなければならない。すごく悩みました。

     

    できる限り正確な情報を調べ、子宮頸がんという病気はどのようなもので、私が今どのような状況にあるか、今後どのような治療を受けるかを理解しました。そして、小学生でも理解できるような説明を考え、親と彼に説明しました。

     

    皆、理解してくれ、何より「手術を受ければ、ほぼ100%治る段階である」ことに安堵したようです。

     

    ここまでは横浜のとある病院で診ていただいたのですが、私が見た目では中学生くらいにしかみえないということもあり(笑)親身にじっくりお話をしてくれたので、今後の治療に関する不安はほとんどありませんでした。親代わりのように、諸手続きも全てやっていただきました。

     

    すぐに、先生が子宮がんに関しては絶対的な信頼をおいているという、○○病院の△△先生と連絡をとってくれ、本来ならば3ヵ月後にしか受けられない手術を1ヶ月もしないうちに受けられることになりました。

     

    その病院での再検査の結果、横浜の病院で組織診の際に、悪い部分はほとんどとれており、癌細胞は残っていないだろう、今回は「軽度異形成」というラッキーな結果でした。

     

    しかしHPV-DNA検査の結果16型という最もリスクの高いウイルスに感染していることがわかったので、予定通り円錐切除手術をうけることになりました。

     

    この段階で、手術は1週間後。横浜の病院で検査を受けてから1ヶ月、あっというまでした。この1ヶ月、親や彼氏とたくさん話しました。親は離れて暮らしているので、代わりに、彼がおいしいものをたくさん食べさせてくれたり、遊びに連れて行ってくれたり、病院に一緒に付き添ってきてくれたりしました。毎晩一緒に寝てくれました。

    そして手術当日を迎えました。受けた検査や、その時の状態はsarryさんとほとんど同じなので、省略します。

    私も全身麻酔だったので、あっという間で、痛みも全くありませんでした。

     

    私は縫合処置がとられたそうなので、1週間後に抜糸です。これはまた報告します。

     

    私からのアドバイスは、面倒くさいとか、チクッとするのがいやだとか、雰囲気が嫌だとか言わずに、子宮頸癌の検診を定期的に受けることです。もしかしたら私も、あの時病院で検診を受けていなかったら手遅れになっていたかもしれません。本当に受けてよかったと思っています。いい先生に恵まれ、順調に手術を終えることができたことに感謝しています。

     

    また、この掲示板にも勇気を頂きました。私の記録も「同じことで悩んだ仲間がいる」と誰かを安心させることができたらいいなと思います。以下に記述した不安点も含め、経過をまた投稿しますね。

    現段階で持っている不安は以下の3点です。

     

    1、順調に治るか これは抜糸や病理結果を聴けば安心すると思います。たぶん大丈夫!!

     

    2、これからの妊娠・出産に関して 円錐手術と流産の関係はあちこちで議論がなされており、摘出した部分が1.1cm以上だと流産しやすくなる、という研究報告も見受けました。これはお医者さんの間でも意見がわれており何とも言えません。○○先生は大丈夫だとおっしゃっていたので、私はそちらを信じます!!

     

    3、彼氏との関係 もう結婚されている方はもちろん、結婚を考えてお付き合いされている方は、手術を受けても、妊娠・出産に影響がなければ、関係が壊れるということはあまりないと思います(ないと思いたいです)。

     

    しかし20代前半という若い2人の関係はとても壊れやすいものです。周りにも女性はたくさんいますし、別れるということについてくる責任もありません。2ヶ月エッチができなかったり、重い病気があったりする人よりは、他の人を選びたいと思うのが、この年齢の健全な男性だと思います。手術後傷が治っても、手術を行った箇所に触れるということは、誰でもそうでしょうが、特に若くてまじめな彼にとっては抵抗があることだと思います。

     

    頭で考えること(病気の彼女を大切にしたい)と体が反応すること(エッチしたい)は、どうしても違ってきてしまうものです。「エッチしたいけど、できない。でも他の人にいくのはひどいよな。」と悩んでしまうかもしれません。エッチができなければ、必然的に別れが伴ってしまう年齢です。私は彼が大好きで、別れたくはありませんが、同時に、彼には楽しい毎日を送ってほしいので、私のことで悩んで欲しくはありません。これから彼とどうなるか、これが今の私にとって1番不安なことです。

     

    誰にも相談できないことなので、ここで書かせていただきました。できれば健康な身体になって、彼との間に元気な赤ちゃんを産みたいです。

    管理人@sarry:性交渉で感染することや、術後の性交渉や妊娠・出産を不安に感じる女性は多いと思います。ですが、「将来のことより今すべきこと」を優先的に考えて乗り越えていこう!と管理人@sarryは思っていました。彼氏さんとどうぞお幸せに・・!

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  • 細胞診結果クラス5、組織診の結果が高度異形成で円錐切除術後の病理結果も高度異形成と判明・治療されたGさんの体験談

    sarryさんはじめまして。私は33歳の既婚者で12歳になる息子が一人います。今回高度異型性による円錐切除を体験したので少しでもお役にたてればとメールしました。

    私は2007年から繰り返した肺炎の治療で長期間抗生物質を服用していました。
    そのせいで陰部にカンジダ症状を感じ、2008年の4月30日に婦人科を受診しついでに検診を受け2W後に医師から電話で、詳しく検査したほうが良いということでした。
    しかもクラス5が出たとのことで目の前が真っ暗になりました。翌日組織診とコルポスコピー・内診などし、多分子宮頸がんのステージⅠだろうと言われました。

    その後組織検査結果を聞きに行くと、なんと狙い組織診からはがん細胞が見当たりませんでした。MRI・CT・腫瘍マーカーも問題なくすごく安心したのを覚えています。
    ただ高度異型性がでているので確定診断するためにも円錐切除術を受けたほうが良いといわれすぐ承諾しました。
    そして全て順調に進み6月3日に円錐切除術を受けることができました。全身麻酔で行いましたが術後尿道カテーテルも入らず、痛みもまったくなく順調に経過することができました。

    手術の結果は高度異型性のみでがん細胞はみあたりませんでした。本当に嬉しかったです。
    ちなみにウィルスの検査もして51型と18型のハイリスクウィルスが見つかったので今回円錐切除に踏み切って本当に良かったと思いました。

    そして痛感したの「検診の大切さ」です。症状が出る前に定期的に検診する大切さを学びました。
    いろいろネットサーフィンしましたが、細胞・組織診ともに体調も影響するとのこと。私のように一番悪い5が出ても結果高度異型性止まりということもあるので、希望を捨てないでその後の検査に臨んで欲しいと思いました。

    今回sarryさんのブログにとても助けられました。私の体験が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

    管理人@sarry:細胞診結果と組織診、円錐切除術後の病理結果がここまで異なることもあるんですね・・!とても貴重な体験をお寄せくださってありがとうございます。

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  • 細胞診結果3bでその後子宮頸癌(子宮頸がん)が判明、円錐切除術で治療されたFさんの体験談

    はじめまして!30代後半独身女性です。どうしてもお礼を申し上げたくてメールさせていただきました。
    去年の夏ごろに思い立って婦人科検診を受けたところ、子宮ガンの可能性があるので、専門病院で詳しく検査してもらうように言われました。まさに寝耳に水で、血の気が引くとはこういうことなんだなぁと思いました。

    その先生にA病院をすすめられたのですぐに診てもらったのですが、そこでは異形成中度ということで、また3ヶ月後に検査することになりました。でもいずれは手術しなくちゃいけないよ、と言われたので、それから皆さんと同じく毎晩ネットサーフィンの日々の中、こちらに辿り着きました。

    sarryさんの実体験に、ガン専門の病院はガンにならないと治療してくれない傾向があるとのことだったので心配になり、3ケ月後の検査は○○先生に診ていただくことにしましたら、なんと初期の子宮癌!!!との診断でした。
    MRIの結果はIb1以下の病変で、おそらく円錐切除のみで大丈夫だろうとのこと。ガン告知からMRIの結果を聞くまでの1ケ月弱の期間は、眠れず、食べられずという地獄の日々でした。

    同じ病気になった方々の体験談を読んでいると落ち込んできますので、手術するまでは情報を遮断するため、インターネットを見ないようにしたほどです。

    そして昨年12月に手術し、本日病理組織検査の結果を聞いてきました。1期ではなく0期で、病変はすべて取り切れたそうです。今その喜びを噛み締めています。
    いま思えばたまたま子宮ガンの検査をし、sarryさんのHPのお陰で病院を変え、○○先生に見つけてもらって私は本当にラッキーでした。
    ○○先生の「よくうちの病院に来てくれたね。」という言葉に、sarryさんがいなかったらそのままA病院に通い、見つけてもらえてももっと悪い状況だったのかもしれないと思うと、どんなに感謝しても足りないです。
    友人にも○○先生のいらっしゃる病院での検査をすすめています。心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。最後にsarryさん、ご家族のご健康と幸せをお祈りしています。

    【追記:2008/05/28】その後のご報告をいただきましたので追記させていただきます。
    4月半ばに受けた円錐術後3ヶ月の細胞診の結果が今日届きました。クラスⅡで、全く問題有りませんと手書きで書いてありました。まずは一安心で、次回の健診は6ヶ月後です。
    最近は食生活を見直したり、睡眠時間を気にしたりしています。今回のことで辛い思いをしましたが、今後の人生を考えるきっかけをもらったような気がします。sarryさん、本当にありがとうございました!

    管理人@sarry:文中に”sarryさんの実体験に、ガン専門の病院はガンにならないと治療してくれない傾向がある”とありますが、これは管理人@sarryが国立がんセンター中央病院の担当医とのやり取り(詳しくは『管理人の異形成体験談~円錐切除術の勧め』に記載しています。)で感じた個人意見・体験なので全ての方、全ての癌専門病院に当てはまるものでは無いことを補足しておきます。

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