投稿者: 管理人sarry

  • 円錐切除術後の第二子出産。体験記録

    先ずはご報告を。
    第2子出産いたしました☺
    出産予定日より16日も早い出産でしたが、母子共に元気です~

    産科主治医からは、「今回も大きめだから、37週に入ったらどんどん動いて~」と
    言われていたので、35週の週末くらいからはどんどん外出予定を入れて・・・
    家電を買いまくったり、マタニティ撮影、
    パークハイアット東京の『グリルNY』ランチ(長男の出産前にも行って安産だったので願掛けに)
    そして、37週と5日目の夜中に破水
    出てくる羊水の量が、長男のときよりもドバドバだったので、直ぐに病院に電話して1人で入院しました。
    長男も察知したのか?起きてしまい、「バイバイ」してくれました
    病院で内診すると、完全破水で、子宮口も3.5センチ開いているとのこと。
    モニターという機械をお腹につけて赤ちゃんの心音を聞き、元気だと確認。
    陣痛がまだ来ていないこともあり、眠ることに。
    興奮してなかなか眠れず・・・と、朝方から陣痛が始まりました
    もうあっという間に4~5分間隔になり、良い陣痛が来ているそうで陣痛室へ移動。
    この頃、丁度、長男を保育園の一時預かりに連れて行った主人が病院に到着。
    いきなり陣痛室からの付き添いで、ドキドキする主人(とわたし)
    結構な痛さになってきたところで、分娩担当医と助産師さんが内診。
    既に全開~w(・o・)w となり、分娩台へ・・・
    長男出産のときは、分娩台に上がってから2時間もかかりましたが、
    今回はリキみたくなるまで力をためて・・・2回リキんで出産できました!
    体重3,504g、身長51.2cmの男の子です(‘v’)
    16日も早く産んでこのサイズなので、出産予定日までお腹にいたら4,000gを越えて・・・帝王切開になっていたと思います。

    毎回言われてます 笑

    助産師さん達や、分娩担当医、産科主治医にも「早く産まれて良かったね~」と言われまくりました。
    長男のときもデカイと言われましたが、次男はもっとデカかったです。
    これからどんな風に成長していくのか、楽しみです。
    今回の出産では、865mlの大量出血になってしまいましたが、前回ほどの貧血症状は感じません。
    前回同様に微弱陣痛でしたが、1度目のリキみで力を抜くことができずに
    分娩担当医や助産師さんに「もう陣痛(の波)終わってるよ~!ふーふー」と言われ
    そのときに膣?がちょっと裂けてしまったようでさっと麻酔されて、会陰切開もされちゃいました。

    縫うときの感覚が本当にイヤで、陣痛で痛いと言わなかった私ですが、縫われながら何度も「痛いです」と言っていました。。

    2人目以降は後産(子宮が戻るときの収縮)がツライと聞いていましたが
    私の場合は出産当日に痛み止め服用した程度で、軽かったようです。
    縫った傷の痛みも、退院翌日くらいには殆ど無くなっていたので良かった~
    この季節のシャワー入浴は厳しいですが、1ヶ月検診まではガマンですぅ

    第2子出産については、ざっとこんな感じかな。
    (第一子のときと比べると超短い 笑)

  • 円錐切除術後の出産体験記:第一子

    【38週1日目 予想通り!破水~入院へ】
    37週目の検診で、この1週間内に出産になる可能性が高いことを知り、
    なんとなく感じていた予想通りだな~と思っていました。
    この週末は観たい海外ドラマDVDのレンタル開始日で、それを観て返却した日か
    或いは翌日の夜~朝方くらいに産まれそうな気がしていました。
    丁度この頃は満月で、お天気も1週間雨・台風の予想だったので、
    私の両親も「そんな気がする!」といつでも上京出来るように心の準備もしていたようです。
    38週を迎える前日のこの日は、一日中お腹が張り気味で、なんだかいつもと違う気分で過ごしました。
    海外ドラマを観て、DVD返却も済ませ、夜はお弁当やアイスなどいつもより食欲も満載!
    ずっと続いていた胸焼けも昨日辺りから解消され、その分食欲が増し、
    まるで出産前の栄養を溜めるかのように色んな物を口にしていたようです。
    夜20時くらいから睡魔を感じ、1時間ほど仮眠し、
    夜は普段通り午前2時くらいにはベットに入りました。
    ただ、何となく胸騒ぎ?いつもと違う感じで、なかなか寝付けませんでした。
    そして、朝方4時、なんとなく下着が濡れるような感覚で目が覚めました。
    「破水かな??」と思うものの、TVや映画で観るように一気にジャーっ!という感じでは無いので
    よく分からずに、下着を替えてまたベットに入りました。
    何度かそれを繰り返し、お小水なのか?破水なのか?悩みながら、朝7時頃になり、
    「破水してる気がする・・・!」と主人に声を掛けると、飛び起きてくれました。
    その後も、下着の中に中サイズのタオルを畳んで挟んで、とりあえず最終の準備を済ませようと
    ウロウロし、ベランダの家庭菜園たちにお水をたっぷり目に与え、
    飼っている金魚にも餌をあげて、更には丁度1回分くらい溜まっていたお洗濯も済ませて
    浴室乾燥機に干して・・・
    下着の中に挟んでいた中サイズのタオルもじっとり湿っていたので、
    やはり破水かもな~と判断し、病院へ電話しました。
    電話で助産師さんからの質問に幾つか答え、
    「診てみないと分からないけれど、破水だと思うので、入院の準備をして来て下さい。
    ご自分では重たい物は持たないようにして下さいね。」
    ということで、タクシーで病院へと向かいました。

    主人はこの日午後まで外せない仕事があったので、それを済ませて夕方には病院で合流することに
    して、もし出産が近い!ということであれば連絡し、仕事中でも駆け付けてもらうことにしておきました。
    病院に到着し、産科入院病棟で受付を済ませ、早速、助産師による内診です。
    助産師:「羊膜も無いし、完全破水ですね~。子宮口は4センチ開いています。」ということで入院になりました。
    丁度、外来診察前の主治医が病棟に来ており、「まだ全然痛くないの?!」と驚いていました。
    入院受付で入院手続きを行い(付き添いが居なかったので自分で行いました)、陣痛室の1つのベットで
    着替えを済ませ、問診や家族構成など確認後、破水しているので感染症予防の為に抗生物質を服用しました。
    その後、モニターと呼ばれている機械をお腹に付けて、赤ちゃんの心音や動きを40分記録し、
    元気かどうか?チェックを行いました。
    途中、赤ちゃんが眠っているようなので…とお腹をゆすって起こしていました。
    が、結局赤ちゃんは眠ったままだったので、午後、再度チェックすることになり、個室へと案内されました。
    (36週頃の入院予約の際、個室を希望していたのですが、
    空いているかは当日にならないと聞いていたので無事、希望する個室が空いていて何よりでした♪)
    個室へ移動し、一段落したので、家族や主人にメールや電話で連絡し、入院を報告しました。
    そうこうしていると、午前の診察を終えた主治医が病室へ顔を出して、
    「まだ痛くない?!おかしいな~、破水したの朝方4時だよね?」と首を傾げていました。。
    丁度あと、30分程でお昼の時間に。
    朝方、目が覚めた時から結構空腹を感じていたので、入院食が楽しみでした。
    昨日は無かった胸焼けですが、今朝はまた胸焼けが復活…昼食のカレーライスが胸に染みました~
    昼食後、先ほど赤ちゃんが眠っていたので再確認の為にモニターを受けました。
    赤ちゃんのドクドクドクドク…という心音を聞いていると、私まで眠たくなります。。
    結果、赤ちゃんは元気で、陣痛はまだ来ていないということが分かりました。
    破水しているから入院になるものの、陣痛が来ていないので、
    体は元気だし、陣痛が来るまでは普段通り過ごすことが出来るそうです。
    主人が来るまでは私も一人で退屈なので、テレビを見たり、この記事を書いたり、
    「陣痛が来ると、糖分や栄養が赤ちゃんに取られるので、甘い飲み物やゼリー飲料、
    胸焼けがあるということなので口当たりの良いアイスなどを冷蔵庫に入れておくと良いですよ。」
    という説明を助産師さんから受けていたので、売店へ買出しに出たりして過ごしました。
    夕方、仕事を終え、1週間ほどの休暇を取得した主人が、残りの入院荷物を持って来てくれました。
    主人も陣痛がまだ来ていないことに驚き、「大丈夫なのか?」と連呼していました。
    そう言われても痛く無いのでどうしようも無く…
    昼食がまだだった主人に付き合って、ラウンジへ行き、気晴らし?したりしました。
    夕方、外来診察を終えた主治医が再度、病室へ顔を出し「まだ全然痛くないの?!」と驚き、
    「陣痛前に破水した人の半数の方は24時間以内に陣痛が来るんです。
    残りのうち25%の人が72時間以内、残り25%は陣痛が来ない。
    本当は自然に陣痛来た方が良いし、昔は待ったんですけど、最近は24時間以上経過すると
    感染症になりやすくて、結局帝王切開になることが多いって分かってきたんです。
    だから、明日朝まで取りあえず24時間は自然に陣痛来るのを待ってみて…
    来なければ、薬(陣痛促進剤)を錠剤だけど服用していこうと思います。
    多分、夜中には来ると思うんだけどな~。
    来なかったら、朝、感染症の確認をしたいから血液検査させてね。」と説明を受けました。
    (これを書いている今、22:55現在も陣痛は来ず・・・
    陣痛が来て、初産なので出産まで平均15時間かかるそうなので、
    今夜は早めにベットに入る予定です。)
    その後、18時から夕食。
    胸焼けはあるものの、体は何か食べたい!という気持ちがあったので無理して全部頂きました。
    この病院で出産することを決めてから、事前に調べた口コミで色んな方が
    「食事が和食で薄味」とコメントしていたので、どれだけ薄味なのかちょっと気になっていましたが、
    私が普段作る食事よりしっかり味が付いていて、特に塩気が強かったです。
    私の作る食事がもの凄く薄味なのか?口コミにコメントされた方々が濃い味派だったのか分かりませんが…
    基本的に面会時間は20時迄でしたが、個室だし、出産前でいつ陣痛が来るか分からないので
    主人はずっと居ても良いと言われていました。
    しかし、まだ陣痛が来そうに無いし、お互い眠れるうちに
    ゆっくり睡眠を取っていた方が良いので、20時頃、主人は帰宅しました。
    21時頃、またモニターを付け、赤ちゃんの元気っぷりと陣痛が来ていないこと確認し、
    感染症予防に追加の抗生物質を服用。
    助産師:「今日はゆっくり休んで、もし夜中に規則的なお腹の痛みや陣痛が来たり、出血があったり、
    パットに付く羊水の色が黄色や緑になったら教えて下さい。」
    何でも、お腹の中の赤ちゃんがストレスを感じると便をするらしく、その色が黄色や緑で羊水に反映されるそうです。
    このまま今夜、陣痛が来なくても、明日は陣痛促進剤で陣痛がやってきます。
    私の親友は3日3晩陣痛が続き、相当苦しんで出産したそうで…
    (親友が出産した病院では促進剤等の処置は行わない方針でした)
    私の出産は明日か、長引けば明後日になる可能性もあり、
    明日は長丁場の一日になりそう…ちょっとドキドキです!
    今日は早めに眠りたいと思います。
    【妊娠38週2日目 長い一日の始まり】
    1時間ほど、うつらうつらとしていると・・・
    午前2:42
    なんだかお腹がキューっとなるような感じで目が覚めました。
    睡魔の中で、陣痛かも?と思い、取り合えず携帯のメモに時間を入力し、またうつらうつら…ZZZ…
    !!!!!
    先程と同じ鈍痛のような感覚があり、時間を確認すると2:51。
    その後、3:00、3:10・・・と10分間隔の陣痛が1時間続いていたので
    ナースコールで看護士さんを呼び伝えました。
    お腹に、陣痛の強さや間隔・胎児の心拍状態を確認するためのモニターと呼ばれる機械を付け、
    「まだまだこれから12時間くらい掛かりますよ~。
    辛かったらパパ(主人)に電話して来て貰って良いからね。」と言われたものの、初産だし、
    平均15時間掛かると聞いていたのでまだまだ長丁場になる為、
    主人には眠っておいてもらって、これからもっと辛くなるであろう陣痛~出産のお手伝いを
    してもらいたく、朝になったら電話しようと思って、睡魔と陣痛の波にただひたすら耐えました。
    4:03・・・4:16、4:21には羊水に混じって「おしるし」と呼ばれる産前出血を確認。
    この頃になると段々痛みが強く、陣痛の波がやってくると息を止めてしまいます。
    時々、私やモニターのデータの様子を見に来る助産師さんに
    『体の力を抜いて、息を鼻から吸って口から吐いて~』と言われるものの、
    「これがまだ強くなるんだろうな~・・・」と思うと、ただひたすらに
    「早く終わってくれ~!」と願うのでした。
    病室で一人、眠りの途中にやってくる陣痛の間隔を出来る限り確認し、携帯にメモりました。
    4:26、33、38、43、50、56、5:04、11、17、21、27、32、36、41、46、49・・・
    陣痛が始まって3時間、陣痛は3分間隔になっていました。
    助産師さんは時々モニター確認しにやってきて、
    胎児は元気である事や、陣痛の状態をみていきました。
    陣痛の間隔は短くなっているものの、もっと強い陣痛を待っているようでした。
    思っていたよりも早く、陣痛が3分間隔になっていたのがちょっと気になり、
    6:10に主人に電話しました。
    「陣痛来た?!良かったね~!」と嬉しそうに言われてしまい、痛いのに良かったね~と言われ、
    頭の中ではイラっとしてしまいましたが、陣痛の痛みで話すのがやっとで、
    取り合えず主人の到着を待ちました。
    助産師さんに『出産までまだ長く掛かるので、陣痛の合間に手軽に食べれるおにぎりやサンドイッチ、
    栄養ゼリー飲料などでも、食べれる物何でも良いので買って来てもらったら良いよ。』
    と言われていたので、主人にそう伝え、色々買い溜めして来てもらいました。
    自宅から病院までは車で5~10分の距離なので、7時頃には到着したのだと思いますが、
    この頃にはもう横になっていられなくて、更に、
    陣痛の痛みで体に力が入る度に羊水がジャージャー出てくるので、
    陣痛と陣痛の合間にパット交換にお手洗いへ行き、戻ってきては椅子に腰掛け、
    また次の陣痛が来ては力んで羊水がジャージャー出て、パット交換にお手洗いへ…
    を繰り返しながら陣痛に耐えました。
    (個室だったのでお手洗いも付いていたのでとても便利で助かりました!)
    2~3回それを繰り返しているうちに、陣痛の間隔も更に短くなっていたようで、
    次の陣痛の波がやってくる前にお手洗いを立つことが出来ず、
    お手洗いの中で陣痛に耐える事もありました。
    戻ると、いつの間にか陣痛用の椅子のようなものが部屋に運ばれていました。
    ゆりかごのように前後する椅子にまたがって座り、前に背もたれのようなものが付いているので
    それに前屈に寄りかかったりしながら、肩の力を抜き、
    鼻から吸って、口からふ~~~っと細く長く息を吐きます。
    徐々に腰の痛みも強くなり、主人にさすってもらうようにお願いしました。
    陣痛が来たら私が大げさに鼻から息を吸い、「ふぅ~~~~~」っとなるべく細く長く息を吐くので
    そのタイミングで強くさすってもらい、陣痛の波が過ぎたら軽くさすってもらうように指示しました。
    今思えば、助産師さんや看護師さんが腰をさすってくれたのは一度だけで、主人はそれを
    見ていたものの、何の知識も練習もしていなかったのに、とても上手にフォローしてくれていたと思います。
    既に出産している姉妹や他の経産婦さんのお話を聞いて
    「助産師さんと比べて主人の腰さすりは雲泥の差があり、イライラするに違いない」
    と思っていたのですが、とても上手だったのでビックリしました。
    もう陣痛の間隔を測る余裕はありませんでした。
    「陣痛が来てから12時間くらいは掛かる」と言われていたので、
    「14時くらいまで…あと7時間以上はある…」と、この先、どんな痛みがやってくるのか?!
    かなり気持ちが疲れてきていたと思います。
    病院の朝食時間が8時なのですが、運ばれてきた朝食を見る気も無く、水分すら口に出来ませんでした。
    まだまだこれから本番!の長丁場なので、主人に
    「買ってきた物、何か食べながら片手で腰さすって良いよ。」と言ったのを覚えていますが、
    すぐまた「もっと強くさすって!」と言ったような気もします・・・
    この頃には、出てくる羊水の量もかなり多くなってきて、段々イキみたくなっていました。
    実際、2度程イキんでしまい、イキんで裂けるのは嫌だったので、
    一度この辺で助産師さんに様子を診て欲しいと思い、
    主人に「ナースコールしてみて…!」と伝えました。
    私の様子を見た助産師さんは、
    「じゃあ、そろそろ陣痛室へ移動しましょう。パパ、食べ物や飲み物持って来て!」と言い
    陣痛の合間に10m位先にある陣痛室へ、さささささ~っっと移動しました。
    途中、恐らく入院中の方に「頑張れ~!」と声を掛けられたのを覚えています。
    陣痛室へ移り、子宮口の開きを確認し・・・
    「もう全開です!!急いで分娩室に行きましょう!もうすぐですよ!」と、 急に周りがバタバタと慌しくなったのを感じました。
    先程、病室で陣痛を主人と2人で乗り越えていた時、
    両親学級で講師をされていた助産師さんがやってきて
    「助産師見習いの者が2名いるので、分娩に立ち合わせて勉強させて欲しい」とお願いされ…
    陣痛の痛みMAXの中、そんな事言われても考える余裕は一切無く、ただただ会話を終えたい一心で
    「はい」と答えていました。
    そして、いよいよ分娩台へ移動しようとする中、先程の助産師さんがやってきて
    「さっき分娩に助産師見習いの者を2名立ち合わさせて欲しいと言ったんだけど、
    もう子宮口が全開ということで、(早すぎて)通常の出産の流れが見れないので、
    ちょっと今回は折角許可していただけていて申し訳無いんですけど…」と辞退されることになりました。
    私の子宮口の開きは、それほど早かったようです。
    姉妹に、「7センチまでは軽い生理痛くらいで平気だったけど、
    7センチ~全開の10センチが超痛かった!」と聞いており、
    「そっか~、もう全開か~!陣痛の痛みはこれくらいがマックスなんだ~」と、
    これ以上の痛みが来ないことを知りました。
    主人に後で聞いた話ですが、
    「我慢強い奥様ですね!!2人きりで全開まで耐えてたなんて・・・!」と 助産師さんや出産に立ち会う医師、看護師さん、両親学級で会っていた助産師さんたちは、 かなり驚かれていたそうです。
    産後、「もっと早く見に行ってあげれば良かったね。ごめんなさい…!」
    と数名の助産師さんに声を掛けられました。
    私からすれば、どれくらいのタイミングでナースコールするのか?とか、全く分からなかったし、
    放っておいても勝手に見に来てくれると思っていたし…
    助産師さんたちもまだまだ掛かると思っていたのでしょうし…。
    他の方はもっとわめいて、頻繁にナースコールするのでしょうか…ね?!
    このような流れで、陣痛から6時間後、分娩台に上がりました。
    【無気力な出産】
    陣痛から6時間で分娩台に上がるのは、初産にしては早いそうですが
    2週間前には2センチ、直前の検診では3センチ、 破水入院時の診察では4センチ子宮口が開いており、
    過去に受けている手術の関係で「5センチから全開になるのが早い」と産科主治医に言われていたので
    そういうのもあって全開までの時間が平均より短かったのかな~?と思いました。
    分娩台に上がり、
    「これでもうこの訳が分からない痛みとも終わり…!よし、もう少しだ」と思ったのですが…
    私の場合、ここからが大変でした。。
    妊娠も出産も人それぞれなので、妊娠中、特に他の方の体験や
    平均的な出産への流れや時間について全く知る気が無かったのですが、
    平均すると子宮口全開の10センチになり、分娩台に上がった後、10~15分程度で産まれることが多いそうです。
    助産師さんに「あと10~15分で赤ちゃんに会えますよ!」と励まされたのですが、気持ちが付いていかず、正直な気持ち、どうでも良くって・・・
    赤ちゃんに会うために頑張ろう!という気持ちが一切湧いてきませんでした。。
    分娩台に上がり、陣痛の波に合わせて何度かいきんだものの、うまくいかず、
    病室で感じていた程の陣痛の強さも感じなくなってきました。
    助産師さんも、「一回の陣痛で2度はいきんで欲しい、なるべく長く」と言うのですが、
    陣痛を感じない時にイキむのは難しく、
    お腹に取り付けているモニターを見るとやはり陣痛が弱いようでした。
    「いきむ際も、呼吸法は気にしなくていいです。陣痛が来てイキみたくなったら、
    鼻から大きく息を吸って、止めて、うーーーんっ!と下側に押して。
    上に力を逃さずに、下に押してきて!はい、眉間にシワを寄せない!
    顔・肩の力を抜いて~!目を閉じない!目をしっかり開けて、お臍を見て~~!」
    更には、腰元にある、いきむ際に握り締めるレバー?について、
    「下に押すんじゃなくて、上に引っ張って!
    引っ張りながら下に向かっていきんで~!お尻をぐーっと下に押してきて~!」と言われ・・・
    レバーはなんだかガクガクグラグラするし、
    一度に体の色んな部分に気を遣いながらいきむのって…結構難しいと思うんですけど!?
    陣痛の波に合わせていきむものの、だんだんいきめるような強さの痛みが少なくなり…
    どうやら5分に一度しかいきめない状態だったようです。
    こうやって1時間程過ぎたようで、陣痛よりもゴツゴツして座り難い
    分娩台に乗っている事が段々苦痛に…
    台に乗せている足も閉じたくなり、主人に伝えて一旦足を外させてもらいました。
    陣痛が微弱ということで、「一旦分娩台から下りて座るか、立った状態で
    重力を利用しながら病室でいきんでいたような強い陣痛を待つ?」
    とも言われましたが、もう分娩台を上り下りする余裕は何処にも無く…
    この頃になると、下に押すといういきみ方が理解でき、何度かイキむことで、
    赤ちゃんの頭も下に下がってきたようです。
    助産師さんが「そうそう!上手!上手よ~!赤ちゃん頭見えてきてるよ!」と言う一方、
    「もう一回いきめる?!あ~…」と、一回の陣痛の波で一度しかイキめない事に
    ちょっと呆れ気味っぽい空気が流れ…
    立ち合っている医師(女性と見習いか新人っぽい男性医師)も分娩室からどこかへ行かれてしまったり、
    助産師さんも分娩台を離れて何か準備?作業?されたり…
    分娩台に主人と2人だけになっているような気がする時があり、ちょっと心細い。。
    助産師さんに「頭がもう見えてるから、あと10分くらいで赤ちゃんに会えるよ!」と励まされるのですが、
    自分でも信じられない程、やる気が無くて、赤ちゃんに会いたいという気持ちも全く無く、正直 もう、どうでも良いから早く終わって~、と思っていました。
    主人は私の横で控えめに「うーん!」とか一緒にいきむ掛け声を手伝ったり、
    お水を飲ませようとしてくれたり(飲む気力が無かったので飲めませんでしたが)、
    吐き気を感じた私に洗面器?袋?で受けれるようにしてくれたり、上手にサポートしてくれました。
    分娩中なのですが、とても眠たくて、目を開けているのも難しく…
    助産師さんが「陣痛が来ない間は眠ってていいよ~」と言ってくれましたが、
    この頃には陣痛が来てもイキめるような強さは無くなっていました。
    モニター越しに赤ちゃんのドクドクドクドクという心音が聞こえ、
    赤ちゃんが元気な事は分かっていましたが、分娩室に入って2時間近く経とうとしている事や、
    私の気力が無く、眠りかけている事、いきめるような陣痛が無く微弱陣痛である事などを
    考慮したのか「促進剤を使う?」と尋ねられました。
    私はもう気力が本当に無くなっていたので、使おうと思い、主人の方を見ると、
    主人は普段の私なら断り自力で産むだろうからと
    「いえ、本人頑張ると思います!」と言われちゃいました(泣)
    「違う…!使います…」とやっとのことで伝え、促進剤を使うことになりました。
    自分で言うのも何ですが、私は結構頑張り屋さんだと言われることが多く、
    ちょっとやそっとの事では根をあげたりしないんです…
    今思えば、もう少し頑張れたんじゃないか?とも思うのですが、
    あの時は本当に、普段の自分では考えられない程、やる気が無くて放心状態でした。
    両親学級の時、「分娩台の上の女性は、普段の姿とは別人ですから、
    立ち合われるご主人さんはビックリされないで下さいね~」と助産師さんが仰っていて、
    「叫んだり暴れたり、イラついたり、どんな風になるんだろうね~?」と話していたのですが、
    私の場合、やる気が無くなる…という変わり様でした。。
    陣痛促進剤を使用するとどうなるのか?副作用等も含めて事前勉強していなかったのですが、
    「いきなり強い陣痛が来て辛かった」というお話を聞いたことがありました。
    促進剤を使うタイミングや量などによっても異なると思いますが、私の場合は、
    促進剤を使用しても微弱陣痛は続き、いきめなかったので、促進剤の追加を行いました。
    陣痛促進剤を追加されても陣痛が強くなる感じは殆ど無く、
    いつまでもこうやっているわけにもいかないので、時々やってくる弱い陣痛に合わせて なんとか産もう!と自力でイキむ努力をしました。
    結局、一番陣痛が強く、力めたのは病室で主人と2人で子宮口が開くのを待っていた頃でした。
    途中、「一度分娩台から降りて、座る姿勢になれば強い陣痛が来て力めそう」とも思ったのですが、
    上り下りが面倒で、何よりもうやる気が無くなっていたので実行はしませんでした。。
    今になって思うと、私は「イキむ」という事をやったことが殆ど無かったのではないか?と思います。
    というのも、私は昔から便秘持ちであらゆる便秘対策や改善法をやってみましたが、
    殆ど効果が無かったので、ここ10年程は便秘薬を毎日服用していたんです。
    力んで便をする、という行為を殆ど行った事が無かったので、力むという感覚も
    分からなかったんだと思います…
    (余談ですが、産後は体質が変わるというのは本当のようで、毎日便秘薬を服用していたのが
    嘘のように、普通に排便することが出来ているんです~ビックリ!)
    時間を気にする余裕はどこにもありませんでしたが、分娩台に上がってから
    1時間半程経過していたと思います。
    途中までは足を指定位置に乗せなくて良かったのですが、赤ちゃんの頭が見え出してからは 折角下りてきた赤ちゃんが戻ってしまう事や、赤ちゃんが苦しくないようにとの事で、
    足を分娩台の指定位置に乗せるあの定番スタイルになっており、
    後半は陣痛の痛みよりも足を下ろしたい衝動の方が強かったです。
    陣痛促進剤が効いてきたのか?なんとか早くこの事態を終わらせたい!という気持ちで
    イキむのに不十分な陣痛の強さでも自力でイキんでみて、イキむってこういう感覚なのね!と
    コツ?を掴み、それと共に赤ちゃんも徐々に下がってきたようです。
    「そうそう!いいよいいよ~!赤ちゃん、もうすぐそこまで来てるよ~!」との声に、
    主人は思わず覗き込み、「頭が見えてる!」と興奮していました。
    「赤ちゃん出て来てるから太股閉じないで~!赤ちゃん苦しくなっちゃうよ~」
    女医さんと助産師さんが手を入れてグイグイ局部を押し広げている感覚があり、赤ちゃんが、もう、 すぐそこまで出て来ている事よりも「私のオマタがぁ~~!」という不安があり、怖かったです。。
    「狭くて赤ちゃんが出て来れないので、ちょっと切開しますね~、麻酔しますよ~」
    という声が聞こえ、切開は覚悟していたし、裂けるより良いと思っていました。
    よく、「麻酔無しでも陣痛の方が痛いので痛さを感じない」とか言いますが…
    私は微弱陣痛だったせいでしょうか、麻酔の注射も痛みをしっかり感じましたし、 針を刺したまま、ぐり~~っと針を移動?している感覚までありました。。
    まさに、歯医者で歯茎に針を刺して麻酔する時のあのヒヤっとする感覚ですぅ!
    (産後、1ヶ月も経つと陣痛や出産の痛みは忘れていましたが、赤ちゃんが産まれた後の
    胎盤や子宮内を洗浄?する後産の不快感や、会陰切開の際の麻酔の痛みや傷口を縫合する際の
    針を刺されてる感覚、糸を通して引っ張っている感覚…
    更には産後2ヶ月近く経っても未だ時々残る引きつったような痛み。
    出産も初めてでしたが、出産よりもこれらの経験が強烈すぎて、 とーっても不快な記憶として残ってしまいました。。
    分娩台に上がって2時間近く経過した頃、少しずつ赤ちゃんが出てくるような感覚を微かに感じました。
    助産師さんに「あと2、3回イキんだら産まれるよ!」と言われ、
    主人には「凄いよ!もうそこまで見えてるよ!」と言われ…
    「よし!体のあちこちが痛くなるこの分娩台も、あと2、3回イキめばおさらばだ!」と、 ありったけの力を振り絞ってイキみました!!!
    そして5回程いきんだ時、
    「はい!もういきまないで~!逃して~、もう首まで出て来てるからね!いきまないで~」と言われ…
    「オギャーッ!」という泣き声を聞いた気がします。
    体重3,360グラム、 身長50.5センチの男の子でした(‘v’)
    予定日より12日早く出産しましたが、すっかり育っていて、予定日までお腹にいたら
    4,000グラム近かったかもしれません
    産まれてきてすぐ、おしっこをした様で、「赤ちゃん、おしっこした~!」
    と言う助産師さんの声が聞こえてきました。
    主人はとても興奮していて「凄いよ!産まれたよ!」「頑張ったね~!凄いね~!」と
    何度も何日も言っていました。
    産まれた後、ラジカセ?から「ハッピバースデー、トゥーユー♪」という
    音楽が流れ、なんだか恥ずかしかったです(・・*)
    母親と赤ちゃんの初対面というと、「よく頑張ったね!会いたかったよ、やっと会えたね」と
    母親がウルウルして赤ちゃんを抱きしめるようなシーンがありますが、
    私は全くそういう気持ちになれず…興奮している主人とは正反対で、
    全くの「無」の感情で…感動する気持ちなどは一切無かったんです。
    後で、これは極度の疲れや貧血の影響だと判明するのですが、
    それくらい出産は体力を消耗するものなんですよね~。
    分娩中に「イタイ~!」と叫んだり、産後すぐ「会いたかったよ!」と 赤ちゃんと感動の初対面を迎えられる母親は、体力が残っているんだろうなぁ~と思いました。
    産まれてすぐの赤ちゃんを、へその緒が繋がったままの状態で私のお腹の上に乗せてくれた
    ような気もするのですが、ちょっとその辺は記憶が曖昧で…
    赤ちゃんは、へその緒の処置や産湯に浸かってキレイにしてもらった後、
    私の隣で横になったまま抱っこし、初めての授乳を行いました。
    私は妊娠中、お腹が張りやすかったので、おっぱいマッサージは一度も行わずにいました。
    助産師さんが「ちょっと痛いかも~」と言いながら乳房と乳首マッサージを行いながら、
    「まだ出ないね」と言っていたのですが、赤ちゃんに吸われる事で私の脳が 母乳を出そうと判断するようで、従って母乳が出なくても赤ちゃんに とにかく吸ってもらう事が母乳を出すには重要なんだそうです。
    産まれてすぐの赤ちゃんですが、乳首を口に当てるとチュパチュパと吸おうとするんですよね~。
    何とも言えない気持ちになったのを覚えています。
    主人は赤ちゃんが産まれる瞬間もずっと見ていたようで、オマタの間に頭が挟まっている様子や、
    頭~肩・手まで出てきて、胴はまだ私の中にある状態でバチャバチャと手をバタ付かせている様子、
    そして、産まれ出てくる瞬間も最後までしっかりと見ていたそうです。
    その後、赤ちゃんの鼻や口に詰まっている羊水を看護士さんがチューブで取ろうとしたそうなんですが、
    赤ちゃんが目の前にあったそのチューブを産まれてきた瞬間にガッチリと両手で掴み、放そうとせず、
    看護士さんが必死に「お願いだから放して~」と赤ちゃんの手を開いていたそうです。
    赤ちゃんが必死にチューブを掴むその姿がとっても可愛かったのだとか。
    男の人が出産に立ち合うと、あまりのグロさに貧血やフラフラ~となっちゃう方もいらっしゃるそうで、
    私の主人も出産に立ち会ったら引いちゃうんじゃないか?と不安もありましたが、
    意外な事に、全く平気で冷静に見ていました~!
    立合いについては、元々主人から「出産に立ち会いたい!」と希望したわけではなく、
    「出産の大変さをきちんと知って欲しい。私がどんなに辛い思いをして出産するのかを 見届けて欲しい。(そして後日、出産頑張った記念のプレゼントを貰おう♪)」という
    私の要望だったのですが、拒否する発言は一切無く、
    すんなりと受け入れ、立ち合い、「立ち合って良かった!」と言っていました。
    上記のような私の要望は妊娠中もありました。つわりの辛さや、お腹が大きくなって
    動くのが大変な時期がある事、アルコールやカフェイン、薬など摂取出来ない物がある事や
    その辛さがある事をきちんと知っていて欲しい。
    又、出産後、すぐにやってくる新生児育児期の大変さも日々実感して 一緒に体験して欲しかったので、帰省して里帰り出産した方がラクな事は分かっていましたが、 敢えて帰省せずに出産しました。
    何でも、夫が育児に協力的だった夫婦は熟年になっても仲が良く、熟年離婚率も低いそうです。

    確かに、里帰り出産した方が私自身もラクだと思います。
    産後1ヶ月はとにかくゆっくり家事などせずに、沢山睡眠を取って過ごさないと後々、
    体に不調をきたしたり、更年期が重くなる…とか聞きます。
    母乳の出にも影響します。
    夫が育児を手伝ってくれるとはいえ、平日、主人が帰宅してくるまでは赤ちゃんのお世話に授乳、
    3食きちんと栄養バランスを考えて食事を取らなければ母乳の出や質に影響するので
    怠る事の出来ない食事の支度、掃除も赤ちゃんがいることで夫婦2人の生活よりも
    頻繁に丁寧に行う事になりますし、赤ちゃんといっても1人分きっちり洗濯物が増えます。
    ミルクを吐いたり便が漏れていたり汗をかいたりで、1日1着では済みません。
    買い揃えた新生児用服は5着セットなのですぐに足りなくなるので溜める事が出来ない洗濯…など
    一気にやる事が増えるのでとてもゆっくり過ごす事は出来ませんでした。
    日によって(赤ちゃんの機嫌)は、ホント、お手洗いにすらゆっくり行けません…!
    自分の会陰切開の傷も痛みますし、産後貧血や睡眠不足…
    更には、退院して2週間経とうとした頃、主人のお母さんが突然亡くなったので産まれて間もない赤ちゃんも一緒に慣れない外出が続きました。
    でも、それでも私は里帰り出産せずに主人と一緒に出産や新生児育児を体験出来て良かったと思っています。
    さて、私はその後、出産に続いて「後産」という胎内に残った胎盤などを出す処置が行われた
    のですが…それが辛かったのなんのって!陣痛や出産よりキツかったと思います。。
    子宮内に胎盤などが残らない方が良いので、お腹からギュウギュウ押し出したり、 子宮内を洗浄していたのでしょうか、色々引っ張り出されてる感覚がとっても気持ち悪くて… 今までに経験した事の無い不快感たっぷりでした。。
    後産後には、胎内にあった胎盤や繋がっていたへその緒がアルミの洗面器のようなものに 入れられて運ばれてきました。
    助産師:「これがへその緒で、こっちが胎盤です。とってもキレイですよ~」
    出産前は胎盤やへその緒を写真撮影したいと思っていたのですが、そんな余裕はどこにも無く、
    そちらに顔を向けて見るのがやっとでした…。
    主人は胎盤やへその緒にも興味津々で、「グロかったね~」と言いながらもしっかり見ていました。
    胎盤は、地域によっては食べる方もいらっしゃるそう(!)で、
    「栄養満点だから母乳の出も良くなるとかで、昔は食べてたんですよ~」と言っていました。
    私も初めてこの話を聞いた時は、ちょっと引いちゃいました…
    なんでも、生でお刺身のようにスライスして生姜醤油などで食べたり、
    煮付けたりするんだそうです。
    今の日本では、体の一部として扱われるので食べる事は人肉を食べるのと同じ、と
    判断されているらしく、禁止されているそうです。
    更にその後は、切開したオマタをチクチクと縫われました。。
    切開時同様に麻酔をされましたが、その注射がまた痛くて、更には麻酔をしたはずなのに
    針を刺す感触や、糸を引っ張っている感覚がハッキリと分かって、それはそれは不快で痛かったです…!
    産後すぐ「一人っ子、決定だよ~」と赤ちゃんに話しかけると、 「そんな事言わないで~、今は考えられないと思うけど…」と助産師さんに笑われながら言われちゃいました。
    産後2ヶ月経った今は、「また次の子も欲しいかも~」と思えるようになりましたが、ただ、
    会陰切開や後産の痛みを思い出すとちょっと考えちゃいます。。
    私が出産した病院では、産後2時間程は分娩台の上で横になったまた過ごします。
    キレイに洗ってもらった赤ちゃんを横になったまま腕に抱っこして、主人も一緒に親子3人で
    写真や動画撮影をしたり、「ああだった、こうだった」と話しながら過ごしました。
    私は微弱陣痛だった為、分娩の途中で陣痛促進剤を使っていましたが、
    しっかり陣痛が来た方が産後の子宮の戻りが良いそうで、残っていた促進剤も
    続けて点滴されました。この点滴がまたなかなか進まず、なかなか減りませんでした。。
    この病院では、分娩中の写真や動画撮影は邪魔になるので出来ないそうで、
    赤ちゃんが産まれて来る瞬間も、酸素を吸うまでは青紫色でグロイ?という事もあり、
    産後、産湯で洗ったりしてキレイになった後に助産師さんから撮影の許可が出るそうです。
    「写真や動画撮影されていいですよ~、パパ、カメラは?」と助産師さんが言うと
    主人はハッ!とした顔になり「忘れた・・・」と急いで病室へ取りに戻っていました。
    そうなんです、病室から陣痛室へ移動する際は、まだまだ6時間は産まれないだろうということで、
    朝、主人が買ってきてくれた手軽に食べれるサンドイッチやおにぎり、栄養ゼリー飲料や
    ドリンク類などと、入院時に受け取った分娩セットを持参していけば良いということで、
    取り急ぎ、それだけしか持って移動しなかったんです。
    しかし、陣痛室で子宮口が10センチの全開に開いていたので、10分15分で産まれる!と、
    そのままバタバタ慌しく分娩室へと移動したのでした。
    病室からカメラを持ってきた主人は、私の携帯電話も持って来てくれて、
    後で私の両親に写メ出来るように携帯でも撮影してくれました。
    私の両親は遠方に住んでいるので、退院後に手伝いを兼ねて来ることになっていましたが、
    主人の両親は都内に住んでおり、いつの間にか主人がお義母さんに連絡していたようで、
    すぐに駆けつけて来てくれました。
    主人に「赤ちゃん見せて来ていい?」と言われ、上記したように私はすっかり疲れ果てており、
    赤ちゃんを片時も離したく無い!と思う気持ちが全く無かったので、すんなり承諾し、
    産まれたばかりの赤ちゃんは主人に抱っこされてお義母さんの待つ面会コーナーに連れて行かれました。
    お義母さんはとっても喜んで「可愛い!」を連発し、写真を撮ったりしたそうです。
    (退院2週間後にお義母さんは突然亡くなってしまったので、出産が早まり、
    初孫を抱かせる事が出来て本当に良かったと思いました。もし私が里帰り出産していたら、
    きっと実物の初孫を見たり抱く事無く、旅立ったことだと思います。)
    こんな風に私の出産はなんとか無事に終わりましたヽ(´▽`)/
    【産後貧血】
    そうやって産後の余韻?に浸りながら2時間ほど寝心地の悪い分娩台で過ごした後、
    赤ちゃんを新生児室へ預けて、そろそろ病室へ移動しようということになり、体を起こし、
    分娩台から降りようとしたのですが…目の前が真っ暗になり… どうやら貧血を起こしたようです。
    出産時の出血は、そんなに多くなかったそうですが
    (母子手帳には中量・490ccと記入されていました)、主人曰く、とっても出血していた!そうです。
    妊娠中も貧血は一切無く、出産間近の貧血検査ではヘモグロビン量は増えていたのですが…
    「出産って、それくらい、とても体力を消耗する大変な事なのよ」と助産師さんに言われました。
    分娩担当だった女医さんが血圧を測り、正確には覚えていませんが上が70前後で下が48とか…
    それくらいで「そんなに低い?!」と驚かれていました。
    私以外に分娩中の人も居なかったし、仕方無いので病室へ戻るのを1時間程延期し、丁度、
    お昼時だったので、分娩室で主人と昼食を取りながら、引続きそのまま休むことになりました。
    とはいっても全く食欲は無く、私の昼食と朝主人が買って来たサンドイッチやおにぎり類は主人が食べ、
    私は横になったまま、やっとの思いで栄養ドリンクゼリーをチョロチョロと吸いながら飲みました。
    1時間程、追加で分娩台の上で休み14時になっていました。
    8時前に分娩室に入ったので、もう6時間ほど分娩台にいることになります・・・
    流石にこの、寝にくい分娩台ではなく、自分の個室に戻って休みたいと思い、
    主人に伝えて助産師さんを呼んでもらいました。
    しかし、起き上がるとまた目の前が真っ暗に…2~3分横になると治まってきたので、
    義母も病室で待ってくれている事だし、病室に帰りたい事を強調してみました。
    助産師:「大丈夫かな~、ちょっと心配なので車椅子で戻りましょう。
    それから、点滴もしてるし、朝からお手洗い行ってないでしょ?
    出来れば、お小水した方が子宮の戻りも良いのでして欲しいんだけど…
    トイレ行きたい感覚ある?出来そう?」と言われたものの、お腹の感覚が全く無く、
    「空っぽ」でお手洗いに行きたい感覚も全くありませんでした。
    助産師:「自力でお手洗いはちょっと無理だと思うので、ここで管通して お小水取っちゃいたいんだけど、どう?」と言われ、正直、これ以上未知の体験をするのは
    とても嫌だったので、「自分で行く」と言い張り、
    「それじゃあ、隣の陣痛室にあるお手洗いにしよう」という事になりました。
    分娩台から起き上がり、フラフラで、お腹や足腰やお尻やオマタや色んな所が痛かったのですが、
    主人と助産師さんに支えられながら何とか横付けされた車椅子に乗り込みました。
    体を横向きにしたり、足を自分で動かそうとする事さえやっとで…
    陣痛や出産時の痛みばかりを気にしていましたが、 むしろ産後の痛みの方が大変なのね~と思い知らされました。。
    車椅子に乗り、すぐ隣の陣痛室にあるお手洗いの前まで移動し、
    お小水を終えたらすぐに病室へ戻るという事もあり、主人は陣痛室の外にある廊下で
    新生児室を眺めながら待っていたようです。
    私はお手洗いに入ろうと車椅子から足を外して、立ち上がったのですが…
    また目の前が真っ暗になり、体にも力が入らず、 助産師さんに両脇を支えられながらヘナヘナと便器に座り込んでしまいました。
    助産師:「ちょっとやっぱり無理だと思うから、管で取らない?」と言われたのですが、
    私は血液検査で貧血という結果が出ることは無いものの、お酒と食事を同時にした時などに、
    座っているのにさーっと血の気が引き、目の前が真っ暗になり、冷や汗が出てうなだれてしまう事が
    良くあり、暫くすれば徐々に治ることも分かっていたので「大丈夫です」と頑なに拒否していました。
    助産師:「心配だから私も一緒に中に居るから!」と言われてしまい、正気ならば
    恥ずかしくて拒否したと思うのですが、何しろフラフラで頭もボーっとしていたので、
    管で取られないだけ良いと思い、許可した・・・ものの、そんなにお小水したい感覚が無い事や、
    お腹のどこに力を入れてお小水していたか?
    感覚が全く無いし、それにやはり目の前に人がいるとなかなか出ないんですよね~。
    助産師:「出ない?一緒に居ると出ないかな。じゃあ、扉閉めて扉のすぐ側にいるけど、
    鍵掛けないでね?それから、心配だから何でもいいから話しながらして?」と、扉を軽く閉めて外に出てくれました。
    何とかお小水を出そうとしましたが、やはり出る気がせず…
    そうこうしているうちにまた目の前が真っ暗になりかけ…
    テレビの砂嵐のように段々目の前がチラチラとして真っ暗になっていき、
    あぁ、また貧血になっちゃう…と思い、やっとの思いで 「…貧血です…」と言い、意識を失ってしまったようです。。
    ガバーっ!と助産師さんが扉を開けて、便座に座ったままうな垂れていく私の両脇を
    抱えてくれたような気がしますが、次に気が付いた時は目の前に助産師さんや看護士さんが 沢山私を覗き込んで、皆で声を掛けたり肩をゆすったり、ほっぺや腕などを軽く叩いていました。
    意識が戻る瞬間、目の前に沢山いる助産師さんや看護士さんが、
    高校の同級生のような感覚になり、なんだろう?と思っていると
    助産師さん達で…とっても恥ずかしかったです。。
    主人曰く、「廊下で待ってたら、なんかナースステーションにいた看護士さん達が 一斉に全員で駆け付けてたからビックリした!」そうです。
    10人まではいなかったと思いますが、それくらいの人に便座に腰掛けたまま口開けて、
    きっと目も白目むいちゃって意識を失っている状態を見られてしまい…
    入院中、「貧血、大丈夫?どう?」とその場にいた助産師さんや看護士さんに
    声を掛けられて恥ずかしかったです。
    助産師:「もう管で取るからね!嫌って言ってもダメです!」と言われ、
    支えてもらいながら便座から車椅子へ戻り、すぐ側にあった陣痛室のベットへと寝かせられ…
    「お部屋に戻るのもまだダメです!許可しません!ここで夕方くらいまで寝てもらいます!」と言われてしまいました。。
    その後、結局、管を通してお小水を取ってもらい…私がヘンなやる気?を見せた為に、
    結局色んな人に迷惑を掛けてしまって…
    しかも、私の担当助産師さんが上手だったのか?管を通すのも全く痛くなく、
    「結構溜まってましたよ~」と言われ、最初からお願いしていれば今頃病室に戻れて
    テレビでも観ていたかも~と後悔したのでした。
    陣痛室のベットに横になりながらも、なんだか頭の中がフラフラしていてあまり上手くしゃべれず
    「はい」と答えるのがやっとで…
    分娩時の担当女医さんがまた血圧を測り、「そんなに低くないよ~」と言っていました。
    お小水を取り終わると、貧血状態を回復させる為にベットの頭の方を低くし、
    更に足の下に枕を置いて頭に血の気がいくようにされたり、ブドウ糖だったのか?
    何だったのか分かりませんが点滴をされながら暫く眠っていました。
    途中、主人に「どうしたの?大丈夫?」と声を掛けられたのですが「貧血みたい…」と言うのがやっとで…
    ウトウト眠り始めていた頃に助産師さんから
    「ご主人が居た方がいいか?義母と一緒に帰った方がいいか?聞いてるけど…どうされますか?」
    と言われ、私もいつ回復出きるか分からないし、主人も出産に立ち会って疲れているだろうし、
    ずっと待っていてくれた義母にも悪いし、親子でお茶や食事に行ったりするかも?と思い
    「任せる」と一言言い、眠ってしまったようです。
    目が覚めると枕元にメモがあり、両親学級の時に講師をされた助産師さんから
    「ご主人からの伝言で、目が覚めたら連絡して、だそうです」とありました。
    が、携帯が手元に無く…
    時計を見るといつの間にか17時…!すっかり夕方になっていました。。
    そういえば、産後の貧血騒動で、私は自分の両親や姉妹に「産んだよ!」と報告出来ていませんでした。。
    が、主人が気を利かせたようで、私の貧血回復を待っている間に
    産後直後の私と赤ちゃんが写った写メを父に送信してくれていたそうです。
    一旦、目は覚めたものの、枕元にあったメモを読むのがやっとで、とりあえずナースコールで
    目が覚めた事を伝えました。しばらくすると助産師さんがやって来て、
    「顔色だいぶ良くなったね!」と言い、血圧を測り、お茶を飲ませてくれました。
    まだ点滴が残っている事や念の為に、と、まだ足を高くしてベットの頭側は低く下げられたままで、
    「点滴が終わるまでは病室には返さないわよ~!」と言われてしまいました。
    頭の中はまだフラフラしていて、しゃべる気力も体力も殆ど無かったので、
    また暫く眠ろうかな~と思いましたが、それまで私1人だった陣痛室に1人陣痛の方がやってきました。
    「今は陣痛に耐える声や出産の声を聞きたくないなぁ~」と思っていると、
    色々手続きを終えたその方は直ぐに分娩室へ移動し…2~3回、
    「う~~ん!」という声が聞こえたかと思うと、「オギャー!」っと赤ちゃんの鳴き声が…!(驚)
    陣痛室へやってきてから40分くらいで出産されてました。。!
    後で聞いた話では、3人目の出産ということで、陣痛室へも1人でやって来て、
    立会い無しで1人で出産されたそうです。
    経産婦は出産まで早いといいますが、本当に早かったですね~!
    そして、その方も2時間程、分娩台で休まれていたようですが、私より先に
    病室へ戻って行かれました…。
    そんな事をまだフラフラ感の残る頭で感心して過ごしていると、主人がやってきてくれました。
    メモは読んでいましたが、まだメールする気力が無かった事と、いつ病室に戻れるか
    分からなかったので病室に戻ってから(或いはもう少し元気になってから)
    メールしようと思っていたので、主人に会えてほっとしました。
    助産師さんに頼んで私に居た方がいいか?確認した後、私からの「任せる」という返事を聞き、
    いつ戻って来れるか分からない事もあり、病室に戻って来るのを待っていてくれた義母を駅まで送り、
    主人も一旦家に帰ったそうです。
    私からのメールは無かったものの、様子を見に病院へ戻って来てくれ、
    丁度その頃に私も目を覚ましてウツラウツラしていたのでした。
    陣痛室で休んでいると、妊娠中の検診でお世話になっていた主治医が顔を出してくれ、
    「大丈夫?!貧血って聞いたけど、妊娠中貧血無かったからどうしちゃったのかと思って…
    顔色もそんなに悪くないけど…。」と様子を見に来てくれました。
    主人が来て、義母が赤ちゃんを抱っこして可愛いを連発していた話や、
    私の父に写メを送ったけど娘の私から連絡が無いので心配?して主人に電話が入った事、
    廊下で私のお手洗いが済むのを待っていたら、ナースステーションから一斉に
    助産師さんや看護士さんがバタバタと駆け付けて行った話などを話していると、
    18時の夕食の時間がやってきました。
    血圧も安定し、顔色もだいぶ良くなったということでベットを水平にしてくれ、足元の枕も取れました。
    ただ、点滴がまだ終わっていないので終わるまでは病室へ戻れず、陣痛室で夕食を取ることになりました。
    お腹がとても減っていて、よく考えれば朝食も昼食も食べれていなかったので、
    昨日の夕食(18時)から何も食べずに陣痛~出産を終えていた事になります。
    しかも前々日は破水で眠れず、昨夜は陣痛で眠れず…そりゃ~、貧血にもなりますよね。。
    (それでなくとも、妊娠後期は胃の胸焼けや、産後に備えての準備を体がする為に
    睡眠が2~3時間の細切れになっていて、睡眠不足状態でした。)
    夕食は「貧血食」が用意され、プルーンなどの貧血に効きそうな献立でした。
    お腹は減っていたのですが食べるのにも体力がいるんだな~と実感する程、箸も重く感じられ
    1/3程度も食べれなかったと思います。
    陣痛室へは、朝やって来たのに、もう外は真っ暗…(泣)
    すると、もう1人陣痛を迎えた方がご主人に付き添われて向かいのベットに入って行きました。
    この日は私を含めて分娩は3人だったようで、お陰でゆっくり?過ごせました。
    「いい加減、部屋に戻りたい…!」主人にそう伝え、看護士さんを呼んできてもらいました。
    私を担当された助産師さんは勤務交代で帰宅されたみたいでした。
    点滴がまだ終わらず、点滴のまま病室に戻れるか確認したのですが、点滴が終わるまではダメ!
    と伝えられていたようで却下され、更に1時間程経過し、点滴がようやく終わり
    個室に戻ったのは20時頃でした。
    個室に戻ると早速、実家の両親や家族に連絡を入れ、出産の内容や
    産後貧血で今まで戻れず大変だった事などを話しました。
    この病院では産後24時間はゆっくり休み、1日目に母子同室についての案内があり、
    2日目から母子同室可能(午前10時前後~21時迄)でした。
    出産当日は起き上がるとフラフラしていたのでこの日はゆっくり休むことが出来て良かったです。
    出産当日は興奮して眠れない人もいるそうですが、私は2日程前から殆ど眠れて居なかったので、
    割とすぐにぐっすり眠れました☆
    入院中は、傷口の確認や血圧、お腹(子宮の戻り具合)、お薬服用やどれくらい食べれたか?
    等の確認や…更に、母子同室になってからは授乳指導などで結構頻繁に出入りがあるので、
    気持ち的に、あまりゆっくり出来ないんですけどね~。
    主人は21時前に帰宅し、可愛い赤ちゃんを産んだ事をとても感謝・感動していました。
    私の出産は上記のような感じで終わりました☆
    翌日からは早速、育児の始まりです!

  • 円錐切除術と早産の可能性について

    私はまだこの記事を書いている時点では、安定期にも入っていません。
    無事、出産を終えたわけでは無いので、まだどうなるかは分かりません。
    また出産が済んで落ち着いたら追記したいと思いますが、現在までの体験を記載しておこうと思います。
    私は円錐切除術を行ってもらった主治医に「妊娠したら、安心して任せることが出来る産科医を紹介するから来てね」と言われていました。
    従って、妊娠発覚後、主治医を受診し、紹介してもらいました。
    円錐切除術を行ってもらった婦人科の主治医は、術前も術後も「円錐切除術と早産・流産の関係について科学的根拠は無い」と仰っていました。
    しかし、産科の医師は、「円錐切除術を受けた=子宮頚部の一部を切除した」と聞くと
    それだけで、産科医師によっては子宮頚管を縛る処置を行うそうです。
    その人が円錐切除術後にどれだけ傷口が再生したか?
    その人が本来持っていた子宮頚部の長さはどれだけか?
    そういったことは全く関係なく、とりあえず処置する産科医がいるそうです。
    勿論、その処置が正しいことも、必要な場合もあるのでしょうが、
    場合によっては、その処置の影響・ショックで流産される方もいらっしゃるそうです。
    私の婦人科主治医の患者さんにもそういう経験がされた方がいらっしゃるそうで、
    残念そうにお話して下さいました。
    その後、紹介して頂いた産科医を受診しました。
    婦人科主治医の紹介状を読み、円錐切除術後の妊娠についてこう仰いました。
    産科医 : 『婦人科主治医からは何て聞いてる?』
    わたし : 「妊娠・出産に影響は無いと聞いています。」
    産科医 : 『ただ、場合によっては早産の可能性があります。』
    なるほどー。
    でもこれって、妊娠している女性、全員に当てはまることですよね?
    もし仮に私がこの先、流産・早産したとしても
    それが円錐切除術後の影響なのか?は、術前に出産した経験が無い私には
    比べることが出来ない事なんです。
    今から案じても仕方ありませんし…
    でも、婦人科主治医が信頼して紹介して下さった産科医でさえも
    「早産の可能性」についてお話されたということにとても驚きました。
    円錐切除術について正しい知識を持っているこの産科医でさえ、
    こう仰ったのですから、全く詳しくない産科医だったら…と考えるとちょっと怖いですね。。
    とりあえず今は、つわりを脱出出来る日が待ち遠しいです。  

  • 「がん ! 患者会と相談窓口 全ガイド」に当サイトが掲載されました

    がん ! 患者会と相談窓口全ガイド」に、当サイト「子宮頸がんと異形成ブログ」が掲載されました。

    約200の患者会や各種相談窓口がわかる初めての全国がん患者会ガイドブック。定例会や電話での相談、講演会、機関誌などから連絡先まで。さらに全国のがん拠点病院やがん情報、書籍一覧、一般相談窓口など。

    いいなステーション」出版、2007年4月、三省堂発行/1,680(1,600)円、A5、280頁

    [itemlink post_id=”1558″]

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]取材依頼はメールにてお問合せください。[/say]

  • 個人運営の病気体験談サイトの2018年振り返りと今後の戦略(10年分のデータ公開)

    個人運営の病気体験談サイトの2018年振り返りと今後の戦略(10年分のデータ公開)

    2018年はGoogleの度重なるアップデートに、個人サイトはもちろん、健康ジャンルから撤退した大手サイトもあるそうです。

    グーグル健康アップデートの対象でもある当サイト。PV数は、昨年の平均4,500~/日と比べて、現在は300~/日まで落ち、検索結果の順位もゆるやかに下がってます。

    当サイトはこれまで、検索結果の順位やPV数、ユーザー数、ユーザー層や国別の分布など積極的に公開していませんでした。

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]理由は簡単。運営者の私が(過去の)データに興味が持てなかったから。[/say]

    しかし、データやSEO戦略?などを公開している個人の病気サイトが少ないようなので・・当サイト運営12周年を終えたことだし、今後の運営方針など目指すところを見直すのもいいかもな、と。

    この記事では、2008年~2018年12月までの約10年分の当サイトのデータを公開します。(グーグルアナリティクスなどに登録したのが2008年からなので10年分)

    使用ツールは以下2つ。

    • Google Analytics(アナリティクス)
    • Google サーチコンソール

    他にcgiによるアクセス解析もありますが、今回は使用しません。データ対象ページは、当サイト全ページ。cgi の bbs掲示板は対象外。

     

    10年分のユーザー数

    「子宮頸がんと異形成」ユーザー数10年分

    (2016年はいったい何があったんだろう・・)

    一般的にはPV数でそのサイトの価値を判断したりします。当サイトでは、

    • 子宮がん検診で異常ありの結果をもらった人
    • 子宮頸部異形成と診断された人
    • 異形成の治療を受ける人

    に読んで欲しいコンテンツを展開しているので、何人の人に必要とされているか?情報を届けられたか?を大切にしています。

    2018年のユーザー数

    「子宮頸がんと異形成」ユーザー数2018年
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    2017年のユーザー数

    「子宮頸がんと異形成」ユーザー数2017年
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    利用者分布

    「子宮頸がんと異形成」ユーザー分布図

    当サイトは、海外からのアクセスも多いです。(スパムとかもあるかもだけど)

    国別データ

    「子宮頸がんと異形成」ユーザー国別

    • アメリカや外国で子宮がん検診にひっかかり不安を抱える女性
    • 海外での異形成治療に関する情報を知りたい
    • 日本に一時帰国して治療を受けるか?迷ってる
    • 日本の治療法と異なるので不安
    • 海外で治療を受けた人の体験談を読みたい

    慣れない異国では、日本の診断分類と異なる点もあります。

    [memo title=”例えば・・”]日本では「ギリギリ癌ではないと診断される」高度異形成。アメリカでは子宮頸がん(上皮内がん)と診断されます。[/memo]

    bbs掲示板や、「みんなの異形成治療体験談」などのコンテンツでは、海外で異形成の診断を受けて帰国して日本で治療した女性や、海外で受けた治療の体験談など寄せられて役立っています。

    ユーザー層

    「子宮頸がんと異形成」ユーザー層
    ↑クリック(タップ)で拡大します

    当サイト「子宮頸がんと異形成ブログ」のユーザー層データです。

    ユーザー層の年齢は20代~40代に多い

    子宮頸がん、異形成にかかりやすい年齢層と重なります。

    閉経後の女性は子宮体がんのリスクが上がりますので、閉経した女性は子宮体がん検診を受けましょう。

    >>子宮体がん検診について

    性別は女性の利用が9割

    婦人科の病気なので、当サイトの閲覧者も女性が多いのは当然です。悩みを的確に把握するためにも、パートナーやご家族、第三者からの相談は積極的には受けていません。

    周りが思う不安と、病巣を持つ本人の悩みや不安は別にあったりしますので。又、本人は悩んでいない場合もあります。

    PV数(2008年~2018年分)

    「子宮頸がんと異形成」PV数10年分

    グーグルアナリティクスを導入したのが2008年だったのかな。10年分のデータになります。

    なにやら2016年がPVめっちゃ上がってますが、当時は別居や離婚前後でサイトは何年も放置してました(#^^#) ときどき、bbs掲示板に返信コメントつけるので精いっぱい。

    サイトはブログと違い、完成したらほぼ放置で育つので私には合ってます。

    当サイトのバズ(アクセス数が爆発的に増える)の傾向

    病気の体験談サイトなので、「有名人が子宮頸がんや異形成を発表したとき」に、はてぶ?やヤフー、まとめサイトなどで引用されたり。

    おめでたい話題のサイトではないので、バズったりしても興味がもてないのかも。もちろん、運営者としてマズい使われ方がしていないか?確認する必要はあるな、と今は思ってます。

    お悩み掲示板で当サイトを利用して「役立った」と感じた人がリンク置いてくれたり。グーグルの検索順位が落ちた今年は、Google検索よりも携帯キャリアのお悩み掲示板からの流入が多いときもあります。

    2018年のPV数

    「子宮頸がんと異形成」VP数 2018年
    ↑クリック(タップ)で拡大します

     

    2017年のPV数

    「子宮頸がんと異形成」PV数 2017年
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    2018年は2017年と比べて、PV数もざっくり落ちていることが分かりました。この辺は興味がないので流します。

     

    2018年の検索順位と表示回数、クリック数の比較

    グーグルアップデートが多かった2018年。9月あたりから元気がなさそう(´・ω・`)

    サイトは飛んではいないものの、取れている検索キーワード(クエリ)が変化しており、結果、PVも落ちています。

    PV数が10分の1以下に激減した原因(予想)

    以下は予想です。

    1. Google アップデートの対象になった
    2. http → https した影響
    3. 自作のhtmlサイト → ワードプレスに移行したことによるサイト設計の変化
    4. 検索キーワードの未対応さ
    5. 需要がなくなった
    6. サイトURLの正規化ができていなかった(2019年1月追記)

    「1.Google アップデートの対象になった」は病気の体験談サイトも、Googleの健康アップデートなどの対象なので、当然当てはまりそうです(#^^#)

    個人的には、

    「3.自作のhtmlサイト → ワードプレスに移行したことによるサイト設計の変化」と「4.検索キーワードの未対応さ」はかなり影響があったと考えています。

    PV数 激減の原因「3.自作のhtmlサイト → ワードプレスに移行したことによるサイト設計の変化」について

    これはもし今後もPV数が戻らずに、ほぼゼロみたいな状態になれば、いちど試してみたい。自作でタグ打ちしながら「サイト設計したhtmlサイト」と「ワードプレスで作ったサイト」との検索結果比較。

    2018年秋に発売されたのんくら本を読んで、「あのカテゴリにはSEO対策としてこういう役割があったのか」と思う箇所もありました。

    [itemlink post_id=”1880″]

    これに気付き、12月にはサイト内構造を見直しました。(後述)

    2019年1月20日追記

    12月に行ったサイトトップページの構造の見直しと修正をやって約1ヶ月弱。検索結果に変化が現れました。

    1位が3つだった1位で取れてるキーワードが、ずらりと増えました(戻ってきた)。

     

    以下の修正が大いに関係していると思います!

    1つ気になるのは、サイトURLの正規化(URLを1つに統一する)がサーチコンソールでできていなかったこと。

    [memo title=”URLの正規化とは”]wwwあり・なし、http、httpsのどれか1つにURLを統一すること。サーチコンソールでも「サイトの設定」を行うと安心。[/memo]

    URL正規化は2019年1月13日に設定できました。

    PV数 激減の原因「4.検索キーワードの未対応」

    異形成と異型成どちらが正しいの?

    当サイトを作成した2006年当時は、「子宮部」「子宮部」どちらもバラバラでした。「異成」「異成」も。病院からの資料などもバラバラで、どちらも正解みたいな。

    それであえてバラバラにしていたのですが、今はもう統一されつつあるよう。(対応済)

    サイト内で使用している検索キーワードが、今のユーザーが調べるときに使う検索クエリにマッチしていない・・当然、検索結果も順位は下落します。

     

    グーグル検索結果順位の推移

    グーグル サーチコンソールのデータで、当サイトの検索キーワードの獲得順位をみてみます。

    2017年のGoogle検索結果順位は1位つづき

    検索結果順位で1位のクエリがずらりと続いていました。1語も2語も3語も、色々です。

    だからどうとか利用価値は全く知らず、ただ眺めて気持ちが良かったです(#^^#)

    2018年のGoogle検索結果順位は1位が3つのみ

    2018年のGoogle検索キーワード獲得順位は・・12月28日現在、1位が3つ。

    2017年と変わらず上位で取れているクエリもあるものの、2語3語が増え、いわゆる「ずらした」キーワードで拾ってる模様。

    結果的にサイト全体の順位も下落します。まぁ仕方ないよね・・(´-`*)

    2018年やったこと

    ということで、2018年12月はトップページの構造を変更しました。

    ワードプレス移行後にも見栄えよりは、それまで当サイトを使ってくれていたユーザーの使い勝手優先で、なるべく以前のサイトの形を意識してトップページを作成していました。

    そして12月はサイドバーとフッター含めて、どうしたら「子宮頸部異形成」で悩み不安を抱える女性が探しやすいサイト構造にできるか?SEO面も含めて考えました。

    他に今年やったことは、以下くらい。

    • https化対応
    • ワードプレスへ移行
    • 3記事くらい追加(主にメディア履歴)
    • カテゴリーを少し分けた

    2018年にやった大きなできごとはワードプレスへの移行

    当サイトはブログとは異なり、ある程度の情報を網羅(もうら)した完成形のサイトになります。

    運用歴は2006年~で12年と長いですが、レスポンシブ対応やブラウザ対応面での修正はあったものの、記事数もほぼ変わりません。特に出産した2009年からは何もしてないです、、(bbsやメールの返信は対応)

    そのままでも良かった気もしますが、ブラウザのヴァージョンアップなどの表示崩れやセキュリティ?関連に対応しきれなくなり、ワードプレスへ移行しました。

    2018年ふり返り

    このまま検索順位が落ちていくのか上がるのか、サイトが圏外に飛んじゃうこともあるかもしれません。それは考えても仕方ありません。

    サイトが圏外に飛ぶ=サイト非表示じゃない」ですからね。

    404や500エラーでサイトが表示できなくなるわけではありません。グーグル検索機能からは必要とされなくなったかもしれませんが、必要とするユーザーはいるはずです。

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]異形成で不安を抱える女性に役立つサイトを運営する[/say]

    2006年に当サイトを作ろうと決意したときと、目的は何ら変わりません。

    2019年~やること

    当サイトが異形成で悩み不安を抱える女性に利用されてきた理由の1つに、bbs掲示板があります。

    「不安を抱える女性」と、「異形成の治療+子宮頸部を切り取る手術後に2人の子供を自然妊娠・分娩した管理人@sarry」とのやりとりです。

    医療的なアドバイスはできませんが、医師とのやり取りで不安を感じても何も言えない・・確認するのが怖い・・親身じゃない気がするから転院したい・・そんな「医師が怖い」と感じている女性の気持ちを聴いています。

    他には、家族やパートナーに話すべきかどうするか。妊娠出産や「がん」に進行するかもしれない恐怖とか・・

    SNSの利用が身近な現在、サイトを訪問して掲示板に書き込む行為はスマートではありません。なので、当サイト専用のSNSアカウントを開設します。女性のデリケートな悩みも含むしクローズドのLINE@もいいかもしれない。合わせて、新しい情報やニュースも発信できれば満点。

    2019年~やることは、

    • SNS開設
    • サイト内の記事の見直しと更新
    • 新記事を書く(最近の検査結果やHPVワクチン情報など)
    • イラストの追加
    • マンガの導入(2種類を予定)
    • 当時の検査結果データ画像を追加(エコー写真、切除した子宮頸部、検査結果の紙など)

    こんな感じかな。

    PV数の改善などはあまり興味がありませんが、「届けたいユーザーが使いやすい、探しやすいサイト作り」は12年間続けてきたつもりです。(放置しすぎて手をかけた途端、こうなっちゃったけど)

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]当初の宣言通り、「当サイトの必要性が続く限りサイト運営は続けます」。[/say]

  • 【子宮頸がん検診を受けよう】結果分類と受けた感想クチコミ

    *「子宮頸がん」については『子宮頸部異形成のあれこれ~子宮頸がん』に記載していますのでこのページでは子宮頸がんの検診方法についてお話します。子宮頸がん」が疑われる場合について

    細胞診で異常があった場合、その後受ける検査については『子宮頸部異形成のあれこれ~異形成~検査の種類』をお読みください。

    「子宮頸がん検診」を受けた感想

    本当に痛みも無く一瞬で終わっていて気が付きませんでした。詳しくは『管理人@sarryの子宮頸部異形成体験談~初めての子宮がん検査』でお読みいただけます。

    「子宮頸がん」の望ましい検査方法について

    通常、子宮頸部組織診は単体で行われますが、子宮頸部は肉眼レベルの観察では不十分です。
    細胞採取した近くに子宮頸がんがあっても、たまたま採取した箇所が正常細胞の場合、その子宮頸がんは見逃されてしまう可能性が出てしまいます。

    この件については管理人@sarryも体験していますので詳しくは『管理人の異形成体験談~高度異形成が2ヶ月で消えた!?』でお読みいただけます。

    拡大鏡(コルポスコープ)を使用したコルポ診を併用し細胞診を行うことでより精度の高い検査になるといえます。

    「子宮頸がん」の新しい検査方法について

    近い将来、新しくより精度の高い検査方法が導入されそうです。
    詳しくは『異形成~検査の種類~子宮頸部異形成のあれこれ』をお読みください。

    \その他、「受けておきたい婦人科検診」に関する記事はこちら/

    「受けておきたい婦人科検診」記事一覧へ>>

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]上記記事を読んでも分からないことがあれば、異形成 専用掲示板 でお尋ねください[/say]

  • 年代別!受けておきたい婦人科検診を分かりやすい表で確認する

    年代別!受けておきたい婦人科検診表

    20代 30代 40代~60代 70代
    性感染症 血液検査
    おりもの検査
    乳癌 自己チェック 触診・超音波 触診・マンモグラフィ
    子宮頚癌 子宮頚癌細胞診 子宮頚癌細胞診 子宮頚癌細胞診
    子宮体癌 子宮内膜細胞診
    腫瘍マーカー
    卵巣癌 内診・超音波
    腫瘍マーカー
    内診・超音波
    腫瘍マーカー
    内診・超音波
    腫瘍マーカー
    貧血 血液検査 血液検査
    甲状腺疾患 血液検査 血液検査
    骨密度 X線・超音波 X線・超音波
    ホルモンチェック 血液検査 血液検査

     

    ここに書いてあるのはあくまで目安であり、参考です。

    訪れたことがない女性は婦人科へ足を運びにくいと思いますが、女性であればいつか婦人科を訪れる日は来ます。

    私は婦人科へ行くようになってから本当の大人の女性になれた気がします。
    不正出血や異常を感じたら放置せず、何でもないかもしれないけどすぐに婦人科へ行き専門家に診てもらう。何も異常がなければ安心ですし、原因が分かれば安心です。自分の体を守れるのは自分だけです。

    婦人科検診を受ける大切さ

    管理人@sarryが子宮頸部高度異形成を発見できたのは、たまたま低用量ピルを服用していたおかげです。

    低用量ピルを服用していなければこの文章を書いている今日まで婦人科クリニックを訪れることは無かったでしょうし、ひょっとすると3年後も婦人科を訪れることは無いかもしれません。

    もしあの日、子宮がん検査(正確には子宮頸部細胞診)を受けずにそのまま今日を迎えていたら…恐らくもう既に子宮頸がんへ進行していることでしょう。

    何の症状が無くてもとりあえず検診を受けておく大切さがよく分かりました。

    しかし、女性が定期的に受けた方がいい検査は子宮頸がんだけではなく、もちろん他にもあります。

    私もそうですが、何歳くらいから?どの検査を受ければいいのか?よく分からずにいます。

    ある年齢に達すれば各自治体から「検診のお知らせ」等が届くと思いますが、その年齢に達しないから安心、ということでもないと思います。

    症状があれば婦人科を受診するのは当然ですが初期段階では症状がない病気もあるので、やはり普段から積極的に検診を受けることが大切です。

    そこで、当コンテンツは女性が受けておいたほうがいい検診・検査を分かりやすいようにまとめました。

    管理人@sarryも受けた検診に関しては体験談ページに感想等掲載していきますので参考にされてみてください。

     

    \その他、「受けておきたい婦人科検診」に関する記事はこちら/

    「受けておきたい婦人科検診」記事一覧へ>>

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]上記記事を読んでも分からないことがあれば、異形成 専用掲示板 でお尋ねください[/say]
     

  • 「出会えてよかった!」先進医療技術を選んだ患者さんたちのエッセー集に寄稿しました

    患者さん・ご家族のための闘病体験共有サイト「ライフパレット」を運営する株式会社メディエイドより、子宮頸がんの闘病体験エッセイの依頼を受け、寄稿しました。

    経緯としましては、弊社が患者さんの声を届ける活動などをする上での、クライアントであります、日本べクトン・ディッキンソン(子宮頸がんの検査機器などを持つ医療機器メーカーになります)の協力団体である在日米国商工会議所(ACCJ)医療機器・IVD小委員会から、どなたか子宮頸がんの闘病体験を元にエッセイ(1回のみ1編600字程度)を書ける方がいないか、と打診を受けたことがはじまりです。ーメディエイド社 担当者からの依頼メールよりー

    こちらの冊子「出会えてよかった!」は一般発売はされていません。当サイト「子宮頸がんと異形成」ご利用の皆様にもお読みいただけるよう、下記に載せておきます。

    「出会えてよかった!」先進医療技術を選んだ患者さんたちのエッセー集

    監修:桜井 靖久(東京女子医科大学 名誉教授)

    がん早期発見は検査のおかげ

    婦人科を受診したとき、「一度子宮がん検診を受けてみてはいかがですか。痛みもなく、一瞬で終わりますよ」と医師に勧められたのをチャンスに、検査を体験してみることにしました。受けてみると医師の説明通り、いつ検査が始まったのか分からないうちに、終わっていました。

    こうして気軽に受けた検診でしたが、「子宮頸部細胞診の結果がⅢaなので、再検査が必要です」と医師に告げられたときは、大変驚きました。何の症状もなく、違和感なども全くなかったからです。「まさか」という気持ちで、再度、同じ検査を受けたのですが、やはり結果は「Ⅲa」でした。いわば一種の“疑陽性”ですから、この疑いを晴らすためには、精密検査を受けるしかありません。

    細胞診からウイルス判定まで

    紹介された病院でコルポ診・組織診などの精密検査を受けた結果、「高度な異形成あり」でした。これは子宮頸がんの“前がん状態”なのだそうです。それから2カ月ごとに精密検査を受ける暮らしが始まりました。検査の結果は、毎回検査の1週間後に聞きに行く形でしたが、その度に、がんに進行していると言われるのではないかという不安で一杯でした。

    この精密検査を3回受け、その都度、結果は変わらなかったため、治療を受けることを勧められたのです。しかし、その病院では、治療方法として子宮全摘出術しか行えず、医師に「当院では行っていないけれど、円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)という異形成の部分のみを摘出する手術があるので、検討してみてはいかがですか」と、またしても転院を勧められました。

    転院先を検討している間に「ヒトパピローマウイルスDNA型判定検査」という検査方法のことを知ったのです。この比較的新しい検査を行っている病院を絞り込んだ結果、主治医である清水先生にお会いすることになったのです。

    別の病院で「高度異形成」と診断されたこと、2カ月前に、この病院の別の先生に「子宮頸部の細胞診で正常」と言われたことなどを話しました。すると清水先生は、「まず子宮や卵巣の状態を見ておきましょう」と膣部からのエコー検査してくれたあと、再度の細胞診、コルポ診・組織診へと進みました。

    さらに、この病院で力を入れているという私が希望していた「ヒトパピローマウイルスDNA型判定検査」を受けました。この検査の結果で、ヒトパピローマウイルス51型に感染していることが判明しました。

    約3カ月が経過したころ、清水先生に「円錐切除術を受けた方がよい」と言われました。定期検査の負担や、がんの進行に対する不安から解放されるのであれば、取ってもらえばいいのではないか。そこでお勧めに従って、清水先生の執刀で円錐切除術を受ける決心を固めました。

    しかし、手術日が近づくにつれて、何だか気持ちが落ち着かなくなり、手術の3日前からは、いつものような心地よい寝入りが味わえず、前夜はほとんど眠れませんでした。全身麻酔で手術を行うということに不安があったのだと思います。

    手術当日は朝食を抜き、午前9時に入院手続きをすませ、10時から行われる手術に備えて個室で待機しました。看護師の説明を聞いたり、体温や血圧を測ったりして準備が着々と進み、「最後に食事と水分を取ったのは、いつですか?」などという質問に答え、不安の中で手術着に着替えて手術室まで歩いて行きました。

    出血も少なく日帰りも可能

    手術室では看護師2人と麻酔科医1人が待っており、私は指示に従って手術台に上がり、手術中に両手両足を勝手に動かさないように固定されました。さらに腕や胸などに点滴や心電計もつけられました。

    緊張している素振りが見えたのか、後から入って来た清水先生は「手術は20分ほどで終わりますからね」と笑顔を見せてくれ、「不正出血はありませんでしたか?」などと軽い質問を終え、全身麻酔のマスクを付けられました。そして何と、次に気が付いたときは、もう病室に戻っていました。

    この手術は、子宮頸部のがん病巣を円錐状に切り抜くもので、がんの確定診断にもつながる検査も兼ねています。電気メスを使って高熱で焼き切るので出血も少なく、日帰り手術も可能なのです。

    以前は、子宮全体を摘出する治療法しかなかったそうですが、「円錐切除術は、費用も安く、妊娠・出産にも影響しない」と説明されていたので、安心して受けることができました。手術の翌日は、もう手術を受けたのかしらと勘違いするほどの元気さで、その後の生活にも何ら影響はありませんでした。

    子宮頸がんは、「予防できるがん」とされていますが、そのためにはきちんと定期検診を受け、自分の体の状態を確認しておくことが必要なのです。うかつにも私は、子宮頸がんのことなど考えたこともありませんでした。

    検診を受けることで、早期治療が受けられるのですから、多くの女性に知っていただきたいと思います。医療技術の進歩により、円錐切除術が気軽に受けられ、子供を産む選択肢も奪われずにすむのです。

    子宮と命をがんから守れたのは、やはりあの日、子宮がん検診を勧められて受けたのがきっかけでした。そのお陰で現在は、がんの不安からすっかり解放され、趣味などにも熱中できる健康な日々を送っています。このような幸せをくださった先生方や先端医療の技術者の皆さんにも心から感謝したいと思います。

    【担当医からのひとこと】細胞診や組織診で処置を決定

    子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸部の粘膜に感染することによって起こります。このウイルスは性行為によって子宮の中に入ってくるので、コンドームを使用しない女性には感染の可能性があるのです。

    しかしHPVに感染したからといって、すぐに変化が現れるわけではありません。子宮頸部の上皮内がんに移行するのに6カ月から数年以上、さらに子宮摘出が必要となる浸潤がんに成長するまでにはさらに数年以上かかります。

    年1回の子宮頸がん検診を受けていれば、上皮内がんや子宮頸がんに進行する前の段階での早期発見につなげることができます。だから、コンドームを使わない場合は、定期的に子宮頸がん検診を受けるようにお勧めしています。

    子宮頸部の異常が疑われるときは、ふつう細胞診から始めて、HPV検査、コルポスコープで観察しながらの組織診へと進み、これらの結果によって治療方針を決定します。

    sarryさんの場合、「HPVハイリスク型/高度異形成/異形成が広範」という3つの条件がそろっていたため、子宮頸部円錐切除の適応と判断しました。また、私は受診者全員に経膣超音波検査を行いますが、卵巣腫瘍などを見落としていないかをチェックするためです。

    sarryさんには我々のセンターで円錐切除を日帰りで受けていただきました。(当センターでは、全例日帰り手術。昨年は270例)。術後の病理検査で、病巣が完全に摘出されたことが確認されています。円錐切除をした人に妊娠率の低下や早産のリスクが見られるといわれますが、科学的根拠はありません。

    子宮頸がんの細胞診

    子宮頸部から採取した細胞を色素で染め、顕微鏡を使って異常細胞の有無をチェックする。細胞の形状が見えやすくなるように専用の液体試薬が用いられる。検査結果はクラスⅠ~Ⅴで示され、Ⅲa(軽度から中等度の異形成の疑い)、Ⅲb(高度の異形成の疑い)、Ⅳ(上皮内がんの疑い)、V(浸潤がんの疑い)などと判定され、これらはすべて精密検査の対象となる。最近は、子宮頸がんの原因ウイルスであるHPV検査と併用されることが多い。

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]取材依頼はメールにてお問合せください。[/say]

  • メディカルレビュー社「みんなで学ぼう子宮頸がん」子宮頸がん検診を受ける大切さについて取材を受けました

    2012年8月に、子宮頸がん検診の啓蒙冊子へのインタビューを受けました。

    養護教諭、自治体ワクチン担当者向けに子宮頸がん予防啓発の冊子を発行している出版社のライターです。
    異形成で円錐切除術を受けた例として取材をお願いできないでしょうか。
    子宮頸がんは予防できるがんであり、がんになる手前で発見できれば出産も十分可能である例を示し、検診やワクチンの重要性を啓発したいと考えています。ーメディカルレビュー社 ライターさんからの取材依頼メールよりー

    こちらの冊子は一般発売されませんので、当記事に転記します。

    管理人@sarryへのインタビュー記事「元・異形成患者に聞く」

    高度異形成で子宮頸部 円錐切除術を受けた後に二児を出産

    異形成は自覚症状がないからこそ、検診の大切さを考えて欲しい

    たまたま受けた検診で異形成が発覚

    26歳のとき、たまたま受けた子宮頸がん検診で「擬陽性(ぎようせい)」を告げられた。3か月後の細胞診でも同じ結果が出たため、国立がんセンターで精密検査を受けると、がんへ進行するリスクが高い「高度異形成」と診断された。

    定期的な精密検査で経過観察を続けたが、3度目の精密検査でも好転の兆しがなく、「がんと診断されるギリギリの状態」であったため、転院して子宮頸部 円錐切除術を受けるように勧められた。

    転院先の2度目の検査で自らHPV検査を希望したところ、”しつこいハイリスク型” に感染していることが判明した。高度異形成がわかってからちょうど1年。内部でがんが進行している可能性もあると説明されたこともあって、手術を受ける決心がついた。

    日帰り手術で子宮頸部 円錐切除術を受ける

    手術は全身麻酔だったがわずか20分で終わり、その日のうちに帰宅できた。麻酔から覚醒直後は身体が重たく、下腹部にも軽い違和感があったが、翌日には日常生活に戻れたほどの負担が少ない手術だった。

    病理検査では、12分割した検体のうち6切片から高度異形成が認められた。それまでの精密検査でたびたび高度異形成の病変を採取していたことから、術前の細胞診では中等度異形成の診断だったが、やはり内部に高度異形成は存在していて、しかもほとんど がんに近い状態だったという。

    手術から3か月後、6ヶ月後、1年半後に受けた検査ではいずれも異形成も異常も見つからず、最新の検査でも「正常」は続いている。手術から3年後の2009年に暮れには第一子、2012年2月には第二子を出産したが、いずれも円錐切除術が妊娠・出産に与えた影響はまったくなく、順調なマタニティ期間を経ての出産だった。

    管理人@sarryからのメッセージ

    最初に「異形成」と告げられたとき、検査結果を受け取る手がプルプルと震えていたのを今でも覚えています。月経も順調で健康だと思っていたのに、身体の中で密かに変化が起こっていたことにショックを受けました。

    精密検査の結果が出るまでの2週間は気持ちが不安定になり、通勤途中や仕事中でも涙が出てきて、悪い結果ばかり考えていました。幸い信頼できる主治医と出会えて子宮頸部 円錐切除術を受けられたので、がんに進行することもなく、2人の子供にも恵まれ、本当によかったです。

    私たち異形成を経験した者がHPVワクチンを受けるときは自費ですから、助成付きでワクチンが受けられる中高生がうらやましいです。でも、ワクチンを接種された方も、これから接種される方も、そして接種しない方も、婦人科検診は怠らないようにしてください。身近に感じられないとなかなか行動に結びつきにくいと思いますが、子宮頸がんは早期発見がとても大切なので、自分にもがんや異形成の可能性があると思って、ぜひ検診を受けて欲しいです。

    その他、「子宮頸がんと異形成」のメディア取材履歴を読む>>

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]取材依頼はメールにてお問合せください。[/say]

  • 【体験談】管理人@sarryの子宮頸部異形成~発覚から治療まで

    【体験談】管理人@sarryの子宮頸部異形成~発覚から治療まで

    今後、子宮頸部異形成を体験する女性のために、私の経験を公開します――

     

    円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)を受け1週間経過し、術後検診での待合室で自分の診察を待っていると、泣きながら診察室を恋人と思われる男性に支えられながら出てきた女性を見かけました。

     

    その女性は「円錐切除術を受ける方へ」というタイトルのプリント、そして、「子宮頸部異形成の説明がプリントされた紙」を手にしていました。

     

    異形成の告知を受け、円錐切除術を受けるんだろうな・・・

     

    ひょっとしたら0期の子宮頸がんだったのかもしれないし、HPV高リスク型に感染していて円錐切除術を受けることになったのかもしれないなぁ・・・

     

    正確なことは判りませんが、とにかく泣きながら診察室からその女性は出てきました。

     

    私は円錐切除術を受けてすっきりした気分で「あ~、やっと終わった。」と思っていましたが、私が経験した事をこれから経験していく女性もいるんだなぁ・・・とそんな現実を目にしました。

     

    そして、管理人@sarryが異形成告知や円錐切除術を受けた頃には、参考にできる異形成体験談を公開しているサイトがほとんど無かったことを思い出しました。

     

    子宮がんの治療体験談ブログは2006年当時もネット上にありましたが、子宮頸がんの一歩手前「子宮頸部 異形成」に関する体験談ブログはありませんでした。

     

    「これから異形成HPV(ヒトパピローマウイルス)感染告知を受け、定期検診を受けていく女性や、円錐切除術を受ける女性の役に少しでもなるのならば・・・」そう思い管理人@sarryが体験した記録を公開します。

     

    尚、医療機関設備や医師、あなたの状態により治療には個人差がありますので、たとえ私と同じ高度異形成(こうどいけいせい)・円錐切除術でも私と同じ経験をあなたがする、とは言えません。

     

    又、管理人@sarryは医療従事者ではありませんので医療的な質問には答えられません。あなたのことはあなたを診ている主治医にご相談くださいますようお願いします。

     

    2006/03/25  管理人@sarry

    最終更新日:2019/5/21

    初めての子宮がん検査

    突然の子宮頸部細胞診

    2004/12/03

    女性医師:「低容量ピルを服用されて半年ですね。子宮がん検査は受けましたか?」

    私:「いえ、受けていないと思います・・・。」

    女性医師:「じゃあ、一瞬で終わりますので今日検査しておきましょう。」

    今思えば断らずに女性医師の言葉を受け入れていたことが幸いになりました。

    診察台に上がり、ほんとに一瞬で全く痛みもなく検査は終わりました。

    子宮頸部(しきゅうけいぶ)という子宮の入り口を、ヘラのような器具でこすり、細胞をからめ取る子宮頚癌細胞診(しきゅうけいがん さいぼうしん)を受けました。

    まさか自分がこの検査で、「擬陽性(ぎようせい」の告知を受けるとは疑いもせずに3ヶ月が過ぎました。

    募る不安・・・

    2005/03/10

    低容量ピルは、婦人科で問診(タバコや他に服用している薬の確認など)や視診(ししん)を行った上で処方されます。

    病院によっても差はあるようですが、こちらのレディースクリニックでは、1度の来院で3ヶ月分の処方が限度と決まっていました。低容量ピルが無くなりそうなこの日、処方してもらいに来院しました。

    女性しか入場できない上、都心にあり働く女性で待合室もいっぱいで予約時間も押しているようで、私も1時間ほど待った頃に、病院の女性スタッフから声を掛けられました。

    「本日は診察時間が押していて、診察を待つとなると2時間程お待ちいただくことになると思います。低容量ピルの処方だけでしたらすぐにお渡しできますが、本日は診察は必要ではありませんか?」

    私は前回子宮がん検査を受けていたことをすっかり忘れていたので、低容量ピルの処方だけを希望しました。が、しばらくするとまたそのスタッフがやって来てこう言いました。

    「女医からの伝言で、次は3ヶ月と空けずにいらして欲しいとのことです。前回の子宮がん検査の結果でお話ししたいことがございます。」

    ――― なんだろう??

    今日2時間待って聞いたほうがいいのだろうか?でも3ヶ月空けずに、ということはそんなに急いではいないということだよね。。ちょっと引っかかるものを感じながら帰宅しました。

    擬陽性(3a)告知のショック

    子宮頚がん細胞診 結果:3a、擬陽性(ぎようせい)

    2005/03/23

    前回の言葉が気にかかり、細胞診の結果を聞きに来院しました。

    早いうちに国立がんセンターか大学病院で精密検査を受けてください。

    子宮がん検査で、「擬陽性(ぎようせい)」という結果を告知されたとき、冷静に医師の話を聞いていたつもりでしたが、プルプルと検査結果票を受け取る手が震えていたのを覚えています。

    どこにも痛みはなく、生理も順調で(低容量ピルを服用していたから当たり前ですが・・)、健康だと思っていたのに、体の中で何かが変わろうとしていたのです。

    検査のときと同じ女性医師は、一枚の検査結果票を指しながら言いました。

    女性医師:「前回の子宮頚癌細胞診の検査結果ですが、擬陽性と出ています。」
    私:「擬陽性??」
    女性医師:「細胞診の結果は1~5で分けられていて、1と2は正常、4と5は「がん」。そして3はその中間です。3も正常に近い結果を3a、4に近い結果を3bと分かれていて、あなたは3aです。」

    患者が動揺しすぎないようにこういう説明の仕方をしているのかもしれませんが、女性医師の淡々とした説明はまるで「今日は何を食べましたか?」そんな他合いもない会話のように聞こえました。

    「この擬陽性という結果が出ると、3ヶ月に一度細胞診を受けて経過を診ていくことになります。前回が12月だから・・・3ヶ月経過しているので本日も細胞診を行ってみましょう。消えていることもありますので。」
    結果を聞くだけ・・・と思っていたのですがこの日も細胞診を受け、1週間後の検査結果までただ待つことになるのです。

    帰宅後にまずしたことは、PCで検査結果に書かれている聞きなれない言葉を検索すること。

    意味もわからずに難しい説明を読み漁りました。自分の置かれている状況が分からないから余計に不安になるのです。

    ひと通り調べ尽くすと、自分がどのような状況で、どんな検査に引っかかったのか把握できるようになり、今後どういう検査を受けるのか、だいたい想像がつき落ち着きました。

    国立がんセンター中央病院を初めて訪れたとき、決して古い建物ではないのに、すごく重い空気が周りに漂っていて・・・

    来ちゃいけない場所に足を踏み入れようとしているようで、1人だったら検査を受けることなく逃げ帰ったかもしれません。支えていてくれる家族の存在に感謝しました。

    「擬陽性(ぎようせい)」の告知を受けてから、「精密検査(せいみつけんさ)」を受け、結果が出るまでの期間は2週間弱だったと思いますが、この頃の私は、精神的にものすごく不安定だったと思います。

    web検索で表示される情報が新しいのか?古いのか?さえ考えることなく、一喜一憂していました。職場でも、「今ここにいてこんな風に過ごしてていいのかな・・・」なんて漠然と不安を感じて泣いてしまったり。

    「親はショックを受けるだろうな・・・」と思い、離れて暮らしているだけに、なおさら申し訳ない気持ちが溢れて、電車の中で涙ぐんだり。

    「将来、子供は産めるのかな・・・」

    子宮は残せるのだろうか・・・」

    などと、悪い方悪い方へと考えてしまいがちで、そういう自分に気が付くと「悪い方に考えるのは止めよう!もし「がん」だったら最初に引っかかった「細胞診」でとっくに悪い結果が出ているはずだ」と思い直していました。

    「冷静さを保とう、まだ癌と決まったわけじゃない。」と思える自分と、「なんでこうなっちゃったんだろう?どこがいけなかったんだろう?これからどうなっちゃうんだろう・・・」と、考えても仕方のないことを考えてる自分がいました。

    「親に心配を掛けたくない」そう思う気持ちとは真逆で、擬陽性の告知を受けたとき、私は母に真っ先に電話をしました。

    私よりも動揺するかもしれないと思っていた母は、『あら!保険のこと聞いておくね!』と、いざという時の為に加入しておいてくれた「女性の病気を対象にした保険」のことを言っていました。。『ちゃんと精密検査、受けなさいよ!』と、母は強かったです。

    母の声を聞くと安心でき、声の振るえも徐々に止まり落ち着きました。心配を掛けたくない、そう思いつつ、一番に状況を聞いてもらった相手は母でした。

    結果は精密検査へと・・・

    2005/03/30
    検査後の2日間は検査結果が気になって仕方ないのですが3日目ともなると平穏な日常の気持ちになりそんな風に4日間過ごしていると、明日検査結果を聞くんだΣ(゜д゜)と思い出してまた落ち着きがなくなるのです。この後何度も細胞診や組織診を受けましたが、慣れることなくこの気持ちの変化は訪れました。

    女性医師:「今回もやはり細胞診結果3aと出ています。」

    検査結果票にある”クラス3a”という表記に戸惑っている私に女性医師は、
    「細胞診の”クラス”と、「がん」の”クラス”は関係ないので混同しないようにね。
    同じ”クラス”という分類なのでよく「がん」のクラス3と勘違いする人もいるけど、全く違いますからね。
    「がん」だったら今回受けた細胞診で4か5の結果が出ているはずだから。ちょっと怪しい細胞があるけど炎症があるのでそれが影響してるかもしれないし。
    なるべく早く国立がんセンター中央病院か大学病院で精密検査を受けてください。」

    細胞診検査結果票と紹介状を手に、軽いショックを受けてクリニックを後にしました。

    帰宅後、気持ちが落ち着かず母に電話をしていました。
    私よりもショックを受けるかと思っていた母が「癌じゃないなら大丈夫よー。ちゃんと精密検査受けなさいよー。」あっけらかんとそう言う母の言葉に安心し、自分の現状をしっかりと掴みました。

    子宮頸部 高度異形成の告知

    国立がんセンター中央病院での精密検査:コルポ診と子宮頸部組織診

    2005/04/04
    まだ肌寒いこの日、なんともいえない威圧的な空気を感じながら国立がんセンター中央病院を訪れました。
    大学病院同様、初診患者は朝早く(7:30位)から整理券を受け取り予約患者の合間に番号順に初診を受けることになります。次回からは予約できますが初診は後回し・・・という印象でした。

    国立がんセンター中央病院では他医院からの紹介状がなければ受診できません。
    となるとこの開院前の薄暗いロビーで待つ人々はどこか別の病院で癌検査(がん検査)に引っかかり精密検査を受けにきたり、あるいは別の病院でお手上げ!となって紹介状を手に転院してきた人たちということになります。
    私は20代の健康そのものに見える女性でしたので違和感があったことも事実ですが、みんな自分のことでそれどころではない状況の人たちです。

    開院し照明も明るくなり予約患者やお見舞いの人などが行き交い出すとロビーも清潔感漂う雰囲気になりました。30分程経つと私の名前が呼ばれ、「2階の婦人科受付に行くように」とビニール製の手提げ袋を渡されエスカレーターで2階へ移動しました。

    婦人科受付に向かう廊下で別科の待合室を通るのですが高齢の方が多く、「お若いのに気の毒にねぇ・・・」そんな風な目で見られているような気がしました(多分気のせいですが)。

    婦人科受付でビニール製の手提げ袋を渡すと、受付の女性から「予約患者さんの合間に入ることになりますので14時か・・・本日は診察を受けられないこともあります。」と説明を受け時計を目にするとまだ10時・・・それでも待つしかないのだよなぁと気長に待つことになりました。

    14時近くに名前を呼ばれ、ある医師の診察室に入りました。
    「こんにちわ」と挨拶するもその医師はカルテに向かって記入を続けていたので私は更に声を上げて「こんにちわ!」と繰り返したところで初めて私の顔を見て「お掛けください。」とおっしゃいました。

    受付で提出していた紹介状に目を通され、「今回はコルポ診組織診を行います。酢酸を塗り病巣を見やすくし、コルポ鏡で病変を拡大し(コルポ診)、怪しい肉片を米粒程度採取します(組織診)。ほんのちょっと痛みがあることもありますがすぐに終わります。」と説明を受け、私は診察台に上がりました。

    器具を入れているな、という違和感と摂取したときの痛みはほんのちょっと(手の甲をちょっと摘んだくらい)ありましたが「痛い!」ということはありませんでした。子宮頸部が痛みを感じにくい場所でよかった・・・(子宮体部の検査では飛び上がる程痛い、と聞きますよね)。

    採取は怪しい部分が数箇所あればその数箇所から摂取します。
    私の場合は7箇所から1mm~3mm、5mm~7mmの肉片を採取したそうです。

    「組織を摂取したので出血していますからガーゼが入っています。帰る前にトイレでガーゼの端が出ているか手で確認してお小水をしてみてください。たまにガーゼが尿道を圧迫してお小水が出にくいことがありますので、その場合は婦人科受付にお声を掛けてください。今日はシャワーにして寝る前にガーゼは取り出してください。検査結果は1週間後に出ますので1階受付で次回予約をして帰ってください。私でもいいですし、別の先生でも構いません。」とまたカルテに何かを記入しながらおっしゃいました。
    そして、「今見た感じでは、「がん」になってはいないと思います。」と言われ、それまで緊張していた私は少し安心しました。診察室に入り、出るまでの時間は30分位でした。

    先程言われたことをトイレで確認して、会計で約7,000円を支払い次回の予約をして帰宅しました。

    コルポ診と組織診の結果:高度異形成

    2005/04/10
    12時の予約時間に来院しましたが、婦人科というのは診察以外に診察台に上がる準備と下りて着替えるのに5分前後掛かるせいでしょうか、予約時間とは予約順番という役割は持つものの時間は2時間程遅れ、14時にようやく前回と同じ医師の診察室に入室しました。
    ぼーっと待っていた頭が急に緊張を感じます。結果はどうなんだろう・・・

    そして私は今日、高度異形成であることを告知されました。
    「前回の検査結果ですが・・・」と医師は子宮頸部異形成から癌へと進行する過程が載ったプリントを指しながら説明を始めました。

    正常細胞が異形成~癌になるまで(イラスト)

    正常細胞から癌細胞になるまで

    軽度異形成中等度異形成は可逆性であるので行ったり来たりしますが、高度異形成というのは軽度・中等度とは違い、軽くなることはありません。軽度は1~2%、中等度は20%、高度異形成は40%が子宮頸がんへと進行します。」その医師はプリントに数字を記入しながら丁寧に説明を続けました。

    高度異形成は「がん」の一歩手前ですが癌ではありません。2ヶ月に一度検査を受けて、1年経っても変わらないようであれば手術をお勧めします。円錐切除術といって子宮頸部を円錐状に切り取りますが将来の妊娠や出産に影響はありません。」

    私は、「40%は「がん」へと進行して残り60%は高度異形成は無くなるのでしょうか?」と質問したところ、医師は「いえ、60%は異形成のままで「がん」に進行しないのです。」と答えました。

    プリントを手に診察室を出ると、待合室にいる女性達の注目を浴びます。「この人「がん」と告知されたのかしら・・・?」そんな風に見られるのがイヤで(多分誰もそんなこと思っていないでしょうが)、私は平気な顔をして婦人科を後にしました。
    こうして2ヶ月後に1度、国立がんセンター中央病院で精密検査を受ける生活が始まりました。

    中等度異形成への可逆

    2ヶ月後の子宮頸がん再検査:異形成の進行は遅い

    2006/06/06
    初めて子宮がん検査を受けて約半年が過ぎ、私の生活はすっかり変わっていました。
    「がん」になる日が近い・・・そんな不安に駆られて仕事中に突然泣き出したり、自宅でも何かをしていないと落ち着かずネットサーフィンをして色んな患者さんのHPを拝見してみたり・・・
    そうすることで安心することもあれば余計不安を感じてしまったり、不安定な精神状態でした。

    私の場合、仕事が心と体の大きな負担になっていたこともあり辞職し(家族の支えに感謝しています)、なるべく安定した気分で毎日を過ごせるように好きな時に無理なくできる仕事に切り替えました。
    そうやって2ヶ月を過ごし再検査を受けました。

    2ヶ月ぶりの国立がんセンター中央病院でしたが人は多く、前回同様、予約時間を2時間程過ぎて診察室へ呼ばれ、細胞診コルポ診組織診を行いました。

    「見た感じどうですか?」と不安そうに質問する私に医師は、「「がん」にはなっていないと思います。そんなに急に進行することはありませんからね。」とカルテに記入しながら答えてくれました。

    高度異形成から中等度異形成を行ったり来たりすることもある

    2006/06/13
    再検査から1週間後、国立がんセンター中央病院の診察室で検査結果を聞いて”異形成”の難しさを実感しました。前回の精密検査から2ヶ月、高度異形成から中等度異形成になっていました。

    「異形成が軽くなったというよりも、組織診で高度異形成の一番怪しい部分を採取したことにより今回の検査では中等度異形成になったという感じです。こうやって取り続けることで異形成がなくなることもありますので様子をみていきましょう。」と医師は検査結果を説明しました。

    私はこのとき迄に4回細胞診を受けていましたが検査結果票に毎回書いてあった「消炎後の再検が望まれる」という内容に疑問を感じていたので質問してみたところ、
    「炎症があるようですがそのことと異形成とは関係ありません。」と医師は答えました。

    “消炎後の検査が望ましい”とあるのに炎症の原因が何なのか?という検査はしないのです。
    炎症を消す薬を処方されるわけでもなく、ここでは「がん」の検査だけしかしないんだなーと思いながら診察室を後にしました。

    早く手術をしてすっきりするか、2ヶ月に一度の検査を1年間続けるのか・・・手術の決断をすることもできずまた2ヶ月後に検査か・・・そんなやるせない、どこにも動けないような気分でした。

    これまでの私は、自分で決断をしてサクサクと物事を決めてさっさと行動する生活を送っていたので、2ヶ月に一度受ける検査結果の様子を見ながら1年間ただ待つことしかできないという現状をもどかしく感じていましたが、同時に、自分でどうすることもできないことがあることも体験しました。

    高度異形成 円錐切除術の勧め

    下腹部のモヤモヤ感

    2005/08/15
    3度目の国立がんセンター中央病院にすっかり慣れ、最初は戸惑っていた私も病院内を探索し売店でお茶を買いました。予約時間から2時間待たされることも予測し本まで持参。

    4月くらいからずっと下腹部にモヤモヤとした違和感のようなものがあり、それがだんだん強くなってきているような自覚がありました。
    医師にそれを訴えると、「子宮頸がんでは初期症状は全くないし、不正出血がないのであれば関係ないです。」と言い切られてしまい、気にしすぎかな・・・と思うことにしました。

    今回も細胞診、コルポ診、組織診を行い「見た感じでは「がん」ではないと思います。」という医師の言葉に安心し、診察室を後にしました。

    子宮頸部異形成は癌ではない

    この日は1階にあるスペースでお茶をしてみました。ふと1人の女性が目に入りました。
    すごく小柄な女性で頭に布(スカーフ?)を巻いてあり抗癌剤治療で頑張っているんだな・・・と当たり前のことですがこの国立がんセンター中央病院に入院して闘っている癌患者さんもいる、という姿に初めて気が付きました。
    私なんて前癌病変(前がん病変)。仮に進行してもごく初期で発見・治療できる・・不安に駆られて突然泣き出していた頃の自分が恥ずかしく思えました。

    転院先の病院を紹介される

    2005/08/22
    国立がんセンター中央病院で精密検査を受けるようになって3度、半年が過ぎました。
    診察室で担当医師を前にしても緊張することもなくなり、前もって疑問に感じたことを聞けるようになりました。
    以前は検査結果を聞くだけで精一杯で質問はどこかへ飛んでしまい、ただ「・・・はい。」という返事をしているだけでした。

    「検査結果は・・・高度異形成ですね。円錐切除術をご検討されたほうがいいかもしれません。他の病院では0期の「がん」と診断されるかもしれないというギリギリのラインです。
    ですが当病院では円錐切除術を行っていないのでここで受ける場合は子宮摘出になります。
    あなたはまだ若いし、妊娠出産をご希望されるでしょうから、円錐切除術を行っている他の婦人科病院を探した方がいいと思います。」

    国立がんセンター中央病院はその病院柄、「がん」の根治を一番に考えるようです。将来子供を希望するか?よりも「がん」の元が微量でも残らないように子宮を取ってしまおう、というわけです。

    この担当医師は他の婦人科病院で円錐切除術を受けることができると教えてくれたので私は国立がんセンター中央病院の病院としての目的を知ることができ、別の病院を探して子宮を守ることができましたが、もし担当医師がそう言ってくれなかったら・・・私は子宮摘出しかない、と思い込んでしまったかもしれません。
    医師とのコミニュケーションの大切さと、病院には目的があるということを知りました。

    国立がんセンター中央病院からは、東京女子医大病院への紹介状を渡されました。

    転院前の注意:これまでの検査結果データをもらう

    大学病院への紹介状を用意してくれましたが、私はこれまでの検査結果データが欲しいと思いその旨伝えると、コピーを用意してくれました。
    この次の病院で過去の検査結果データの大切さを体験するのですが、医師に「検査結果データが欲しい、と言い難い」という話も聞きます。
    しかし、実際にコピーしてきてくださるのはほぼ看護士ですし、何より自分のデータを自分で保有するのは当然なことだと思います。

    検査結果は高度異形成でもデータの中にはそれ以外の情報も記載してありますし、同じ高度異形成であっても中等度異形成寄りなのか0期に近いのか?手術に踏み切るべきか?そういう細かい情報が記載してあることもあるのではないでしょうか。
    自分の体のデータを自分で保有するのは当たり前のことだと思うし、病院にとっては「患者=お客」です。ためらわずに堂々と言って欲しいと思います。

    国立がんセンター中央病院からの転院

    転院先病院を探す:女性誌「ドマーニ」の子宮頸がん検診特集記事

    国立がんセンター中央病院での治療ができないことが判明し、転院することになり病院探しが始まりました。

    丁度この頃本屋さんで1冊の女性誌をなんとなく手にし、ある記事を目にしました。
    「子宮頸がん検査を受けよう!」という主旨のその記事は、女性誌編集部女性2人が子宮頸がん検査を受けに行くという目線で体験し記事にしてありました。以下、女性誌で掲載されていた記事の一部です。

    早期に正確な診断ができる、より精密な検査を導入!
    △△病院、○○先生
    「精度の高い検診が頚がんの早期発見のポイントです」と話す○○医師。
    そのため、子宮頸がん検診で行う通常の細胞診に加え、コルポスコープ(膣拡大鏡)を用いて、わずかな病変を見逃さないようにしています。また、細胞診で異常が出た場合に行う組織診でも、コルポスコープの導入だけにとどまらず、あまり行われないヒトパピローマウイルス(HPV)検査も行い、あくまでより確実に短期間で判定がつく検査にこだわっています。
    「”悪いものがあるかも”と言われながら、判定が出るまで長期間通院するのは精神的にも肉体的にもつらいことです。意味のない経過観察や通院を可能な限り減らし、がんなのか、そうでないのかをより早く確実に判定できるようにと思ったのです。
    治療時も同じで、早期で発見できれば簡単な円錐切除術が可能なため、無意味に入院する必要はないと日帰り手術を実行。患者の負担を減らしたいとの思いが伝わってきます。』

    引用元:女性誌「ドマーニ」より

    記事が充実していたこともあり私もその病院に行ってみよう!と予約を取ることにしました。

    予約の電話をすると、「”婦人科検診”という理由で予約をお取りすることになると2ヶ月先まで予約で埋まっています。ですが、”調子が悪い”という理由でしたら1週間後にお取りできます。」と感じのいい話し方でその女性(看護士)は言いました。

    「ご希望の医師はいらっしゃいますか?」という質問に私は「いいえ、とくにありません。」と答えたのですが女性誌に載っていた医師を指名すればよかった、と後々思い知ることになります。

    転院先の病院:山王メディカルクリニック

    2005/10/24
    女性誌で知ったこの病院を訪れ、有名な病院なんだなー、ということは待合室で順番を待つ女性の多さで実感しました。しばらく待つとある診察室に通され、女性誌に載っていた医師ではありませんでしたが、にこやかに「どうされましたか?」と対応してくださいました。

    子宮頸がん検査をお願いしたい、ということと去年末頃から続いていた下腹部のモヤモヤとした違和感があることを告げると、「女性で下腹部の痛みというとクラミジア感染を婦人科では考えます。子宮頸がんの検査と同時にできますし痛みも全くありませんので検査してみましょう。」と、国立がんセンター中央病院の担当医師には無かったにこやかな顔で診察台へと導いてくれました。

    看護士も優しさを感じさせる表情で行動しており、働きやすい環境なんだなーと、明るく丁寧な印象を受けました。

    高度異形成が2ヶ月で消える!?

    2005/10/31
    転院先病院での細胞診結果は、なんと正常でした。

    医師:「子宮頸がんの検査は細胞診クラス2で正常でした。」

    てっきり高度異形成か、もしかして初期の子宮頸がんに進行しているかも・・と不安で受診したのに。。拍子抜けすると同時に、「高度異形成だった細胞がたった2ヶ月で正常に戻るのか?」という疑問が湧きました。

    高度異形成から正常細胞に戻る事はあまりない、と国立がんセンター中央病院で説明を受けていたので、尚更、頭の中が???になっていました。

    コルポ診を併用しない細胞診結果の不確定さ

    帰宅後、知り合いの子宮がんを専門としている婦人科医に「高度異形成が2ヶ月で消えることはあるのか?」と質問してみたところ、「あなたのおっしゃるように2ヶ月で高度異形成が消えることはありません。恐らく細胞診のみでコルポ診を行っていない為、病変が分からずにたまたま正常細胞の部分を採取したのでしょう。」という回答でした。

    これまでの経緯を医師に全く話さずにただ子宮頸がん検査をお願いした私がいけなかったのだと思います。また2ヶ月後に、今度は女性誌で名医として紹介されていた医師を指名して経緯をお話しして再検査を受けることにしました。

    クラミジア感染症の発覚

    更に今回の受診では、クラミジア・トラコマチス抗原DNA結果が陽性であるとの報告を受けました。まさか自分が性病にかかっていたとは・・・!

    この日はクラミジア治療の抗生物質クラリスを2週間分処方してもらい帰宅しました。

    クラミジアはクラリスを2週間飲めば100%完治するのですが性病であることからも分かるように、パートナーも一緒に治療をしなければなりません。片方だけ完治してももう片方が完治していなければまた自分に感染してしまうからです。(ピンポン感染

    しかし男性は自覚症状があまりない為、なかなか自分も感染しているとは思いたがらずに病院(性病科、泌尿器科)に行く事も拒むことが多いようです。

    以前はパートナーの分もクラリスを処方してくれていたそうですが、現在は保険の関係でパートナーの分のクラリスは同時には処方できないそうです。病院によっては1ヶ月後のクラミジア再検査時にパートナーの分を処方してくれることもあります。

    子宮頸がんと異形成に詳しい主治医との出会い

    2005/12/03
    この日、私が円錐切除術をお願いすることになる主治医と初めて会うことができました。

    午後最初の時間を予約していたということもあり20分程度待つと名前を呼ばれ診察室へと通されました。

    この病院婦人科に来る女性の大半はこの医師の評判を聞きつけてこの病院へやってくるということもあり大変忙しそうで、2つの診察室を交互に行き来されて診察をされていました。

    婦人科の場合女性が診察台に上がる場合、個人差はあるでしょうが3分~5分程度の時間が掛かります。その間、この医師は隣の診察室で別の患者さんに対応しているのです。

    忙しさが伝わる分、話しかけにくいのでは?と思う方もいらっしゃるでしょうが私が診察を受けた医師の中で一番口数が多く、理解しているかどうかを知る為に先生から質問をされます。

    この日受けた超音波エコー検査で「これはなんだと思う?」とエコー画像を指して言い、私が考えていると「卵巣です。ここに卵が見えるでしょ?1個2個・・・。この黒く写っているのがお小水です。」と丁寧に、だけどテキパキとテンポよく診察してくれます。

    又、PCに用意してある膣~子宮周辺の画像を説明に使用し、必ず顔を見て目を見て私の名前を何度も口にして対応するのです。そして最後には必ず「質問はない?どんなささいなことでもいいですよ。」とおっしゃってくださいます。

    ヒトパピローマウイルスDNA型判定検査(HPV検査)を受ける

    この日私は、異形成の告知を別の病院で受けたこと、2ヶ月前にこの病院の別の医師の子宮頸部細胞診で正常だと告知を受けたことをこの医師に話し、再度、細胞診、コルポ診と、この病院で力を入れているヒトパピローマウイルスDNA型判定検査を依頼しました。

    検査の前に子宮や卵巣の状態を診る為に腹部エコー検査を行い、「今日は左卵巣がよく見えない(便が邪魔)ので次回また診てあげます。」と言い、「コルポ診で病巣を確認できたので組織診も行いました。」と報告を受けました。

    この医師は私が今までに出会った医師とは全く違い、医師にありがちな自分の担当の病気だけを見ていればいいという考えは感じられず、この日私は風邪を引いていたのですが診察台で検査をする際に咳をしていた私に「風邪?その咳気になるねー。ちょっと熱っぽいんじゃない?」と気に掛けたりして、婦人科だけを診るというよりはその患者さん個人全身を診る、という考え方の医師でした。

    「前回、別の医師にクラミジア治療のパートナー分のクラリスを処方してもらえると言われたのですが・・・」と言うと、快く処方してくれたのもこの病院の特徴かもしれません。

    低用量ピルは子宮体がんや卵巣がんの予防になる

    私:「トリキュラー(低容量ピル)はありますか?」

    主治医:「ピル飲んでるの?偉い!僕はもう500人以上の女性に勧めてますよ。低容量ピルの副作用を心配してる人もいるけどそんなこと全くないし、むしろ子宮体癌や卵巣癌の予防になります。子宮頸がんはウイルスが原因だから性病の癌だからね。」とおっしゃいました。

    「当医院をお知りになったきっかけは?」と質問を受けて、女性誌で紹介されていた医師の記事を読んで予約しました。と話すと、「あー!読んでくれたんだ。嬉しいねー」と私の顔を見て少年のようにニコニコして言いました。

    >>女性誌の特集記事内容はこちら

    通常、細胞診、組織診の検査結果は1週間で判明しますが、HPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)には2週間必要だということで2週間後に予約して帰宅しました。

    ヒトパピローマウイルスDNA判定検査(HPV遺伝子検査)結果:陽性/リスク型/51型の感染

    2005/12/17
    「ええと、sarryさん・・・前回の検査の結果ですね。」とHPV-DNA判定結果表を差し出され、「まず最初にどこを見る?」と主治医。

    「DNAの型・・・?」と答える私に、「まず最初に名前を見なきゃ!僕が間違えて別の人の結果を渡してるかもしれないよ。」と、HPV型が気になっていた私の緊張を解してくださいました。

    異形成がある人はHPVに感染している、HPV消滅で異形成も自然治癒する

    「まず、HPVには感染しています。子宮頸部異形成がある人は必ずHPVに感染しています。HPVがいなくなると異形成もなくなります。あなたは51型と”未知の型”2種類のHPVに感染しています。」

    HPVは約100種類のウイルス型があり、その中でも子宮頸がんの原因になるのは数種類です。

    「未知の型、というのはイボを作る型だと思います。子宮頸がんを引き起こす型はもう出尽くしていて、16・18・31・33・52が高リスク型です。あなたの51型はその次にリスクのある型です。」

    組織診の結果が中等度異形成ということもあり、3ヶ月後まで様子を見ることになりましたが、HPVの型や51型はしつこいという性質も考慮して円錐切除術を考えたほうがいいと仰いました。

    この日はクラミジアの再検査も行い、始終咳をしていた私に「風邪?前回も咳してたね。」と気に掛けてくれ、この頃私は風邪を1ヶ月もひいて別の病院の内科を2ヶ所受診していましたがなかなか治らないことを伝えると、
    「ちょっと高いけどすごくよく効く薬があるから処方しましょうか?僕はあなたの主治医だから頭痛でも風邪でも何でも言ってください。薬も処方できるし、紹介してあげますから。」と今までどの医師にも言われた事がない言葉を頂きました。

    この後、主治医処方の抗生物質(ジスマロック)で1ヶ月治らなかった風邪(咳)は4日程で治りました。

    円錐切除術の選択:病院に目的があることを知る

    2006/01/16
    前回受けたクラミジア再検査の結果は陰性でした。

    この日私は、これまでに他院と国立がんセンター中央病院で受けた細胞診、組織診の検査結果データを主治医に見てもらおうと思って持参していました。

    「これまでの結果データを持ってきてみたのですが・・・」と言うと、「是非見せてください!今迄の経過が分かると尚いいです。」とおっしゃって目を通し始め、「これ…国立がんセンター中央病院だよね。。こんなことするんだよねー。ちょっと見て!」と研修医の医師にもデータを見せて、「ね、こんなことして許されるのは国立がんセンター中央病院だからだよ。何先生が担当でした?」「○○先生です。」と言うと、「あー、知ってますよ。悪い人じゃないんだけどね、病院の性質上、「がん」にならないと治療しない病院だから。」と説明を始めました。

    子宮頸部高度異形成と診断されると円錐切除術を勧めるのが婦人科癌治療の通例のようで、その理由としてはコルポ診、組織診で検査できるのは子宮頸部表面の組織である為、内部で高度異形成が初期癌(初期がん)に進行していても表面に現れていなければ発見できないからだそうなのです。

    従って円錐切除術を行った後の病理検査結果で0期や1a期の子宮頸がんに進行していたことが判明したりするのも珍しくなく、主治医が年平均120例行う円錐切除術のうち3例程は高度異形成から子宮頚癌初期(子宮頸がん初期)に進行しているそうです。

    そういう理由で私が提出した国立がんセンター中央病院の検査結果で約1年前に高度異形成が判明しているにもかかわらずfollow up(経過を診る)していたことに主治医は驚いたのです。

    しかし国立がんセンター中央病院の性質上、「がん」だけを治療することが目的なので高度異形成の治療は行われず、仮に「がん」に進行すれば治療するのです。

    「円錐切除術を行って中で進行してたら、あなたは国立がんセンター中央病院を訴えれますよ。1年も前に高度異形成が判明していたのに放置してたんだから。」そう主治医は仰いました。

    主治医の説明を聞いているうちに自分の中で進行しているんじゃないか?約1年放置してのだから・・・と不安が出てきました。

    異形成の治療:円錐切除術を予約しました

    主治医は約1年前に高度異形成が出ていることとヒトパピローマウイルスDNA検査結果もリスク型に感染していることを考慮して円錐切除術を受けることを勧めました。

    約1年間2ヶ月に一度精密検査を受け、1週間後に結果を聞き、「次の検査で「がん」に進行しているかもしれない・・・」という不安を抱き続ける生活にも負担を感じていた為、主治医の執刀で円錐切除術を受ける決心をしました。

    電話で手術の予約を取る事ができないらしく、本日手術日を決めることに。

    手術前検査の内容

    主治医執刀の予約は1ヶ月先まで埋まっていました。手術前に受ける検査を今日受けることになり(この病院では術前1ヶ月であればOKだそうです)、尿・血液検査・心電図・下腹部レントゲンを行い、手術承諾書・入院依頼書・円錐切除術を行う方へ、というプリントを手に病院を後にしました。

    以前、胃癌(胃がん)の手術を受けた家族を持つ友人が「手術が決まるとトントンと進んでいくもんだよ。」と言っていたことを実感しました。

    異形成の治療【円錐切除術】日帰り手術:当日

    2006/02/13
    円錐切除術を受けることに決め、手術当日まで約1ヶ月の期間があったのですが手術日3日前から気持ちが落ち着かず、いつも眠れないことはない私が昨夜は寝付けずにいました。全身麻酔で行う、ということに不安があったのだと思います。

    当日は朝食を取らずに、午前9時に受付で入院手続きを済ませ10時から行われる手術に備えて個室で看護士に手術の説明や検温・血圧を測ったり・最後に食事と水分を取ったのはいつか?という質問に答え、手術着(薄手のバスローブのような形)に着替えて10時前に手術室へ歩いて向かいました。

    手術室では看護士2名と麻酔科医1名が準備をしており、私は手術台に上がり両手両足に万が一暴れた場合に備えての措置をされ、点滴や心電図もつけられました。

    全身麻酔:円錐切除術にかかる時間は20分

    執刀主治医が到着し「sarryさん緊張してますか?手術は20分で終わります。不正出血はありませんでしたか?」と会話を交わし、全身麻酔の為にマスクを掛けられ――――――――――――

    気が付いたのは病室でした。

    体が重たく、下腹部に軽い違和感を感じ、あーここを切除したんだなー、と思い時計に目をやると11時ちょっと前で、しばらくすると主治医がやってきて「sarryさん、どうですか?動けるようでしたらどんどん動いていいですからね。TV観ていいですよ。」と丁度放送されていた冬季オリンピックにチャンネルを合わせて出て行かれました。

    他の病院ではどうかわかりませんが、手術後に執刀医師が様子を見に来るとは思わなかったので心強く感じました。

    12時過ぎに看護士が点滴の量を見に来て、「点滴が終わったらお手洗いも歩いて行っていいですよ。14時位にお食事をお持ちしますね。」と穏やかに言って「点滴が終わる頃また来ます。」と出て行かれました。

    13時には麻酔も完全に覚め1人で歩いてお手洗いにも行きました。下腹部にある軽い違和感以外は全く元気で、「翌日から出勤できますよ。」と言っていた主治医の言葉を思い出しました。

    14時に食事をし(麻婆豆腐とご飯、スープ、春雨サラダで量は多めでした)、15時にはおやつに紅茶とプリン(手作りだと思う)までペロリと食べました。

    15時には主治医の内診を外来で受ける予定でしたが、外来の患者さんの対応で時間が掛かり16時位に着替えをし、看護士と一緒に外来へと行きました。

    「ほら!見せれないのが残念なくらい綺麗な処置です。」と診察台のカーテン越しに主治医が円錐切除術を行った傷口についておっしゃいました。

    「もうなんともないでしょ?日帰りで充分だと思わない?これが大学病院だと(電気メスなのに)1、2週間も無駄に入院させるんですよ。」

    円錐切除術後の切り取った子宮頸部を見た感想

    「切った部分見たい?」という主治医に”やめた方がいいよ”と看護士は言っていましたが私はデジカメで撮影したいと思っていたので(持参するのを忘れ実現できませんでしたが)「是非!」と見せてもらいました。

    液体(ホルマリンかな)に漬かっており、電気メスで焼いたせいか黒っぽい肉片でした。大きさとしては焼肉サイズ・・・かな。

    一度病室に戻り、荷物を持って会計を済ませ、18時には帰宅しました。

    円錐切除術を受けた当日の感想:日帰りでもいいけど1泊してもいいかも

    車の揺れが多少響く感じと、出血はないものの下腹部の軽い痛みがあったので1泊くらいはしてもいいんじゃないかなあ・・・と思いました。入浴はシャワーのみで湯船に浸かることは1週間後までお預けです。

    この日はパートナーが仕事を休んで送り、術後も病院に居てくれたので助かりました。

    明日朝一番で傷口を見せに行くことと昨夜あまり眠れなかったこともあり、早目にベットに入りました。ようやく一山越えたような安堵感を感じながら・・・

    円錐切除術:翌日の診察

    2006/02/14
    午後、昨日行った円錐切除術の傷口を診てもらいに病院を訪れました。

    主治医の手術が長引いているようであと1時間程待つか、他の医師にお願いするか尋ねられ、1時間待つことを負担に感じた私は別の医師(女医でした)にしたのですが、他に3名の女性が同じ質問をされて3人とも主治医を待つ、とおっしゃっていました。

    私も主治医にすべきだったかな、と思っていると診察室へ呼ばれ、4月から常勤務するという女医が待っていました。

    傷口を見て「出血も殆どありません。とてもよい経過です。」と言い、下腹部に軽い違和感のような引きつった感じがすることを伝えるとロキソニン(痛み止め)を処方してくださりました。

    円錐切除術で切り取った部分の病理検査結果が10日後に判明するそうで、次回の予約をして電車で帰宅しました。
    昨日手術を受けたとは思えない程体も軽く、ほんの少し感じる下腹部の違和感以外は全く健康で、これなら仕事(オフィスワーク)に行けるなぁと思いました。

    病理結果で一番大事なのは「末端陰性」=病巣を全て取りきれたかどうか

    2006/02/23
    診察室に呼ばれ、円錐切除術で切り取った部分の病理結果に目を通しながら「よかったね、完璧に切り取れてますよ。ほら、これみてごらん。」とプリントに載った子宮頸部組織写真を指します。

    「『組織学的に12分割して検索した切除検体の6切片に高度異形成を認める』とあります。術前の組織診では中等度異形成だったけど実際切ってみたら中では高度異形成でしたよ、ということです。そして重要なのは『切除断端は陰性である』ということです。

    病巣が広い/深そうな場合は、追加切除も併せて行う

    切り取った部分の端が陽性であれば切り残しがあるということだから、そうなると異形成は取りきれなかったことになります。今回保険として追加切除を行っていますが、始めに行った切除で既に陰性ですので、尚安心ですね。」と説明を受けました。

    円錐切除術後の下腹部の違和感・引きつり感

    傷口を診せて「気になることはありますか?」と聞かれ、「右側下腹部に引きつり感のような軽い違和感があります。」と伝え、触診。

    「電気メスで骨盤まで傷付くということは考えられないので・・・この辺痛い?響くような感じする?」「ええ、響きます。」「傷口がくっつく際に周りの内膜が引っ張られてる感じがあるのでしょう。」とおっしゃいました。

    席に戻り、「ちょっと出血があるようでしたので縫合しておきました。全く分からなかったでしょ?溶ける糸で縫合してるので抜糸しなくていいです。次は3ヶ月後に一応再検査を行いますが正常細胞になっていると思います。」と言われ、お礼を言って立ち上がると「あ、もういつ妊娠してもいいですよ」と言われました\(^o^)/

    参考:円錐切除術後の妊娠と性交渉はいつからできる?

    円錐切除術から2週間後くらいに多めの出血がおこる

    看護士から「円錐切除術後10日~2週間後にちょっと多目の出血が起こることがあります。傷口が治る過程で”かさぶた”ができるのですがこれが剥れるときに出血が起こる場合があるので、この時期は出血が増えるかもしれないと思っていてください。生理2日目以上に出血が続くようでしたら連絡してください。出血は大体1ヶ月位で治まります。」と説明を受けました。

    手術で抵抗力が低下した為か、口唇ヘルペスが発症していたのでバルトレックス錠500を処方して頂き帰宅しました。

    これで2ヶ月に一度の検診を受ける生活は終わり♪

    これまでは旅行や何かを計画するときに検査の日程を考慮したりしていた煩わしさが無くなると思うと本当に「すっ」と心が軽くなるのを感じました。

    円錐切除術:術後3ヶ月後の子宮頸部細胞診

    2006/05/16
    円錐切除術を受けて3ヶ月が経ち、念のため子宮頸部細胞診を受けることになっていたので来院しました。平日午前中にも関わらず婦人科の待合室はいっぱいで、予約時間から40分後に名前を呼ばれ診察室へ。

    「sarryさん、その後、生理はいかがですか?量が極端に少ない、とかない?」生理は普段通りだったことを告げると、「円錐切除術を行うときに子宮に道を通しておかないと、術後傷の治る過程で子宮に繋がる道が狭くなることがあります。他の病院では手術の際にそうした処置を行わない場合があるので、月経血が出てきにくくなったり月経痛が重くなったりするんですよ。」と説明を受けました。やっぱりいい主治医を探してよかった。

    診察台に上がり酢酸で子宮頸部を染めてコルポ診を行い、病巣が現れていないかを目認し、「大丈夫!」の一言をもらいました。

    念のため細胞診も行い、「ここまでする必要はないんだけど僕はするんですよ。」と言いながら超音波検査も行いました。「これが子宮ね、この黒いとこは尿、両卵巣とここに卵子が見えるね。2つ筋腫があるけど、あなたは低容量ピルを服用してるから、飲んでる間はこれ以上大きくなりません。」と画像を頂きました。

    私は以前クラミジア検査で陽性が出ていたことがあり、服用後の再検査で陰性になっていましたが、「クラミジア菌は子宮には存在することはなく(月経で流れるから)子宮頸部と卵巣、お腹に存在します。

    前回は子宮頸部で検査しましたが抗体ができてるかを血液検査で調べていた方がいいので(卵巣に菌が残ってる場合不妊の原因になる)、今日採血しましょう。」と言われました。

    私の母は甲状腺疾患だったこともあり遺伝する場合があると聞いていたので、主治医にそれを伝えると「それは調べておいたほうがいいですね。男性には遺伝しないけど女性には遺伝しやすいので検査項目に追加しておきましょう。」と追加してもらいました。

    以前に口唇ヘルペスがあったこともカルテを見返して指摘されビタミン剤(ビタメジンカプセル25)を半年分(1ヶ月分のところ半年分頂きました。肌にもいいので)と低容量ピル(トリキュラー28)を半年分処方して頂きました。

    今回は薬や検査が多かったので会計も高め!でしたが銀行口座引き落としを使えるのもこの病院の便利なところです。「結果だけを聞きに来院するのは大変でしょ?」と、後日郵送してくれることになりました。

    術後3ヶ月:子宮頸部細胞診の結果

    2006/05/26
    夕方ポストを覗くと、自分で書いた見覚えのある字があり検査結果だ!と思わずその場で郵便をあけてしまいました。以下表記します。

    子宮頸部細胞診:高度異形成は治りました。
    血液検査―甲状腺ホルモン:異常なし
    クラミジア:陽性、完治していない可能性があります。

    クラミジアは以前陽性で2週間薬を飲み再検査で陰性でしたが、膣にはいなくても腹部や卵巣に残っている場合がありその場合不妊の原因になる、ということで膣からの採取ではなく血液検査で詳しく調べていました。来週早速、薬を処方してもらいに来院することになりました。

    ここまでのふり返り:3a発覚から異形成の治療(円錐切除術)を受けた感想

    2006/05/29
    病院の予約システムが変わり、午前中を予約・午後は来た順番に外来を受ける、ということで主治医の予約は6月末まで一杯。。仕方なく午後からの診察待ちで受けることになりました。
    2時間弱待つと診察室に呼ばれ、忙しそうだけどイキイキとしている主治医に再会しました。

    「あ、クラミジアね。前回は2週間薬飲んだと思うけど、今回は3日で2週間持続する抗生物質(ジスロマック)を処方します。なんで前回もそうしなかったんだ?って思うでしょ?種類が違うんですよ。」と説明をしてくれます。先週末から風邪なのか咳だけが止まらず、そのことを伝えると「この薬で風邪も一緒に残るよ。」とおっしゃいました。

    ビタメジンの副作用

    前回、ビタミン剤(ビタメジン)を頂いていたのですが3日程服用すると激しい頭痛と吐き気、目の奥に感じる刺すような痛みがあり、昔、市販の総合ビタミン剤を飲んで同じ反応があったのを思い出しました。

    薬の説明書には副作用として頭痛等は書いてありませんでしたが尋ねると、「あーー、ごく稀に合わない人がいます。飲んでた方がいいんだけどね。。1日2回だったのを1日1回にして飲んでみません?何で処方したかというと口唇ヘルペスが再発しないように・・・。

    sarryさん繊細なんですよ。見かけは元気そうだけど(笑)ほんとごく稀だから珍しいですよ。」と言われ、とりあえず原因は分かった事もあり服用を減らして飲んでみることにしました。

    軽度の炎症性変化=新陳代謝や免疫活動

    子宮頸部細胞診の結果はクラス2でした。所見に”軽度の炎症性変化が見られます。経度に核肥大した扁平上皮細胞が認められます。”とあり気になったので尋ねると、「大丈夫ですよ。若い人はみんな炎症があるんです。」と仰い、次回は6ヶ月後・・・ということになりました。

    “若い人はみんな炎症がある”というのは…つまり性交渉や新陳代謝、入浴などで入った雑菌を体が退治してるので炎症がある、という意味のようです。

    異形成の恐ろしさは、内部での進行が外から見えないこと

    主治医は看護士や見習い?の医師に、こういうこともあるんだよ、ということを伝授することがあります。今回のビタミン剤のことや、私の円錐切除後の病理結果を見せながら、「彼女は中等度異形成だったんだけど51型に感染してたから切ってみた。そうしたらもう殆ど「がん」ですよ。悪さしないウイルス型であれば放っておいていいんですよ。

    だけど51型だから勧めたの。去年別の女性も軽度異形成で3年様子見てたんだけど切除してみたら1期の「がん」で・・・検査で採取するとこは決まってるからね、中は採取できないから。なんとか子宮残して頑張ってますよ。あなたみたいに若いと命が助かっても子宮を無くしたら嬉しくないですからね。」と。

    自分が感染しているHPV型を知る大切さを感じ、「あのまま国立がんセンター中央病院にいたら「がん」になってから治療を受けたんだろうな・・・」と思い、改めてあのとき病院を移ってHPV-DNA型判定検査(HPV遺伝子検査)を受けたこと、主治医に出会えたことを感謝しました。

    病室を出る前に婦長さんから「今度咳が1週間以上続くことがあれば内科のアレルギー科で検査を受けてみたほうがいいですよ。」と助言を頂きました。

    HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)は性行為で移る、というと確かに受けるイメージはあまり良くなく、なるべくなら言いたくないしパートナーがいれば伝えるかどうか・・・と子宮頸がんや異形成以外にとてもナイーブな問題が伴います。

    こういうことを表立って語り合う場所はあまりなく、たとえネット上であっても言いにくい内容もあります。

    今後ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンや薬が開発され日本で実施されるようになる日がくることを願い、子宮頸がん・子宮頸部異形成が無くなる日まで、同じ経験や不安を抱える女性の為に当サイトを運営していきたいと思っています。

    円錐切除術:術後1年検診(コルポ診併用の細胞診)

    2007/01/16
    術後3ヶ月検診後に、6ヶ月後に子宮頸部細胞診を受けることになっていたので約1ヶ月遅れてしまったものの久しぶりに来院しました。
    3月迄で建て直しのために閉館するとbbsで報告してくださった方がいましたが、改めて見るとエレベーターも古いし女性患者が多い病院なだけに新しくなるのが待ち遠しいですね。

    しばらく来ない間に予約制度も変わっていて平日午前中のみが予約でき、午後は13時~は先に来た順に外来を行っていました。私は午前最後の予約をしていたのですがやはり押しているようで1時間ほど置いてある女性誌を見ながら呼ばれるのを待ちました。

    診察室に入ると相変わらず主治医は忙しそうで、カルテに一通り目を通して私のこれまでの経緯を確認し、

    主治医:「その後、生理の量はどうですか?少ないかなって思います?」

    私:「少ないと言われれば少ない気がしますが低容量ピルを服用しているのでこんなものかな、と思います。実は生理3日目なんです。」

    主治医:「それでは診てみましょう。」と診察台に勧められました。

    久しぶりの検査だったので器具が入る違和感なんかをすっかり忘れていたためか、少し痛みを感じました。まずコルポ診で病変がないことを確認し、子宮頸部細胞診を行ったようです。

    主治医:「大丈夫ですよー!完璧に治ってます。傷口もキレイです。子宮頚管が塞がっていないか検査しましたが、こちらも大丈夫ですよ。」と言い、超音波エコーで子宮と卵巣のチェックも受けました。

    多膿胞性卵巣(たのうほうせいらんそう):PCOの発覚

    主治医:「sarryさん、生理はきちんと来ていますか?」

    私:「それが、11月に生理が来なかったので妊娠したのかな?と思って不安だったので低容量ピルの服用を止めているんです。12月半ばに遅れて来たんですけど・・・」と言うと、

    主治医:「これが卵巣ね。中に卵が見えるでしょ?ちょっと多すぎるんですよ。」

    多すぎる?!

    通常、卵巣には1個~3個程度の卵子があり、毎月どちらか片方の卵巣から排卵日に排卵されます。

    今生理中ということは約2週間前に排卵しているはずなのに卵巣に卵子が溜まりすぎているということは…排卵していない?診察台から下り、椅子に移り、先程撮影した卵巣画像を示しながら説明が始まりました。

    主治医:「これがsarryさんの卵巣だけど、1234…ざっと8つの卵が見えます。」

    見ると、真珠のネックレスのように数珠繋ぎになった卵が映っています。(通称:ネックレスライン

    主治医:「こういう場合、排卵していないことが考えられます。PCO(多嚢胞性卵巣)といい、ホルモンバランスが崩れていることが主な原因です。今日はホルモンバランスも調べておきましょう。それから、基礎体温つけてる?」

    私:「いえ…」

    主治医:「明日からつけてください。詳しい説明は婦長さんが説明してくれますから。」

    主治医:「sarryさんは他の検診は受けていますか?乳癌検診(乳がん検診)もちゃんとやってる?」

    私:「いえ…まだ一度も受けたことないです。」

    主治医:「25歳過ぎたら受けておいたほうがいいですよ。ついでに今日予約しておきなさいよ。」

    私:「そうですね。実は、ブラジャーをつけた状態で左胸を寄せるときになんかコロっとしたものに当たるんです。でもブラジャーを外して自分で探そうとすると見つからないんですけど…」

    主治医はちょっと困ったような顔になり、

    主治医:「私の知人の専門医を紹介してみてもらう?それとも当院でとりあえず検査受けてみてその結果で考える?」

    私:「とりあえずこちらで検診を受けてみます。」

    主治医:「そうだね。じゃあ次回は基礎体温を1ヶ月半くらいつけて、その間に乳癌検診(乳がん検診)もやって、2週間くらいで結果も郵送されるからその結果も一緒に持って来てください。」

    こんなやり取りをして、基礎体温表記入シートをいただき、婦長さんに説明をしてもらいました。
    婦人科を後にし、ホルモンバランスを診るための採血、乳癌検診(乳がん検診)の予約をして帰宅しました。

    子宮頸部細胞診:結果クラス1

    2007/03/09
    この日は、前回の1/17より毎朝付けてきた基礎体温表を持参して来院しました。
    朝起きが苦手なので、同じ時間に基礎体温計を舌下で計りそのまま二度寝…をすることもありましたがなんとかグラフ化できました。
    予約時間を1時間待つのは当たり前になっているのでのんびりと構えて女性誌を読みながら順番を待ちました。診察室に入ると、カルテに目を通し前回までの流れをチェックし、

    主治医:「sarryさんですね…子宮頸部細胞診結果はクラス1、正常ですよ!これは処女と同じです(笑)全くヒトパピローマウイルス(HPV)が存在しないということです。よかったですね。」

    私:「はい!ありがとうございます。」

    ここで、主治医からいいお話を聞くことができました。

    HPV(ヒトパピローマウイルス)は石鹸で洗えば落ちる!

    主治医:「パートナーが他の女性と関係を持ったり、あなたが新しい男性と関係を持てばHPVに再度感染することはあるけど、性交渉前に洗えばいいからね。」

    私:「?!洗えばいいんですか?!」

    主治医:「HPVは女性の子宮頸部にしか生存できないウイルスなんです。あまりよく知られていないけれど、男性器にHPVがついても石鹸で洗えば落ちるんですよ。」

    私:「え…!普通の石鹸で洗えばいいんですか??」

    主治医:「そう、普通の石鹸で大丈夫ですよ。花粉も払えば落ちるのと同じで、HPVも手や皮膚、男性器についても落とせばいなくなって、その状態で性交渉すれば女性にも移らないんです。知らなかった?」

    私:「そうなんですか…全く知らなかったです。。」

    主治医:「いかに多くの男性が男性器を石鹸できれいによーく洗っていないか…ですよね。」

    私:「そうだったんですね…HPVに再度感染しないか?を不安に思うことがあったので聞けてよかったです。」(詳しくは、HPVと男性HPV感染予防についてをお読みください)

    そして、持参した基礎体温表を主治医に見せると「怪しいですね~」といい、診察台で卵巣の状態を診てもらい、再度椅子に戻りました。

    主治医:「前回の血液検査結果では女性ホルモン、男性ホルモン共に基準値内で問題ありません。が、今日も前回同様、育っていない卵子が卵巣に残っているので…基礎体温も怪しいからね…ホルモン数値には出ていないけど、何かがおかしいです。」

    PCO(多嚢胞性卵巣)の治療法の1つ:低用量ピルの服用

    私:「2年半くらい飲んでいた低用量ピルの影響とかあるんでしょうか?」

    主治医:「いえ、それは全く関係ないですよ。この状態はピルで治療できます。」

    私:「ちょっとよく理解できていないんですけど、ピルで排卵を止めるんですよね?それで治療になるんですか?」

    主治医:「ピルで排卵を止めて眠らせてあげると、ピルの服用を止めたときに、眠っていた反動で活発に排卵するようになるんですよ。」

    私:「そうなんですか…全然関係ないんですけど…」

    主治医:「何々?関係ないことでもなんでも言ってください。」

    私:「実はここ1ヶ月くらい前から治らないニキビが胸元と背中にたくさん出来て…」

    主治医:「あら、ホントだ!ちょっと背中も見せて」といい見せると、「こりゃかわいそうに…よし、すぐ治る薬を出しますからね。漢方飲めるよね?」といい、考え込んでる私に、「飲めるよね?飲めるでしょ?」と念押しされました。。

    主治医:「背中や胸元のニキビは関係あると思います。数値には出ていないけど、その前の症状が出てると思います。もうしばらく基礎体温つけてください。」といい、漢方を処方してもらいました。また来月、今度は移転先の間借り診療を行う病院へ訪れることに。

    一難去ってまた一難…すぐ子供を作る予定はありませんが、ホルモンバランスが崩れはじめているのか…とにかく薄着になる夏前に胸元と背中のニキビは治したいです。。

    円錐切除術:術後1年半検診(コルポ診併用の細胞診)

    2007/11/05
    円錐切除術を受けて1年半が経ち、病院へ来ることもほとんど無く過ごせるようになりました。私が子宮癌検査(子宮がん検査)を受けたのはたまたまでしたが、受けていて本当に良かった…と実感しています。

    主治医の診察を待つ外来は相変わらず混んでおり、私はそれに慣れているので気長に1時間ほど待つのですが、慣れていない方やお仕事を抜け出したり午前休で来ている方などは「予約時間の意味が無いじゃないですか!」と婦人科受付に詰め寄るシーンも見られます。午前一番目を予約しない限り、ある程度予約時間は過ぎてしまうでしょうね。。

    でもそれはそれだけ「医師と患者の交流(会話)がある」ということです。1人の患者が抱える不安や疑問に対応するから結果的に1人が診察室に居る時間が長くなってしまう…んでしょうね。

    主治医は以前より更に忙しそうで、2つの診察室を行ったり来たりして診察していました。

    主治医:「もう円錐切除術やって1年半ですねー!その後、生理の量は極端に少なくない?」

    管理人@sarry:「はい、特に気になることも無くて調子もいいです!」

    主治医:「じゃあ内診台へどうぞ」

    早速、膣側から器具を挿入し、エコー検査を行います。画面を見ながら、「ここが子宮です。ここが膀胱ね。卵巣も異常無しです。」と説明してくれます。

    さらにコルポ診による子宮頸部の拡大観察では「傷口もキレイに治ってるし、全く異常ありません。よかったですね」と言い、子宮頸部細胞診を行いました。

    PCO(多嚢胞性卵巣)の自然治癒

    前回受診したときに腹部エコーで見えた“卵巣に未熟な卵子が真珠のネックレスのように写っていた症状(ネックレスライン)”=PCO(多嚢胞性卵巣)も自然に治ったようで、今回は正常な卵巣の画像でした。

    同じく前回処方してもらった漢方を服用して間もなく背中と胸元のニキビも出てこなくなり、2ヶ月程でニキビ跡もキレイに無くなりました。薬ってすごいですね~。

    前回、新たな一難がやってきたかと思っていましたが、この半年程で自然に治っていたようで一安心です。
    細胞診の結果は郵送してもらうことにして(1,050円かかるそうです…)病院を後にしました。

    2回連続、細胞診結果クラス1

    2007/11/14
    検査って異常が無いとは予測できていても、受けると結果を知るまでドキドキするんですよね。検査日から10日ほど経って結果が郵送されてきました。

    『異常ありませんでした。子宮頸部細胞診結果クラス1、次回は6ヶ月後に受診してください。』の結果にほっとしました。

    異形成治療後のHPV再感染が怖い女性へ

    当サイト子宮頸部異形成専用bbs掲示板や管理人@sarryに寄せられるメールで「術後の再感染が怖い」という相談が寄せられます。

    管理人@sarryは高度異形成発覚前から同じパートナーと続いていますが、術後再感染することなく細胞診結果クラス1を維持できています。

    「せっかく手術して異形成ヒトパピローマウイルス(HPV)を排除できてもまた感染してしまうんじゃないか…」と不安になる気持ちも分かりますが、マイナスに考えるのではなく、「仮に再感染しても自己免疫力で自然排除してやる!」という強い気持ちを持つことが大切だと思います。(詳しくはHPV感染予防についてをお読みください)

    私もこの結果に甘んじることなく、体力や免疫力を維持できるようさらに規則正しい生活を送ろう!と思っています。

    円錐切除術:術後2年半検診(コルポ診併用の細胞診)

    主治医による最後の細胞診?

    2008/08/01
    円錐切除術を受けて2年半が経ちました。本当は前回の検査から半年後に再検査を受けることになっていたのですが5月の予約をしようとした時には既に6月分くらいまでの予約が終了しており…唖然として、身の回りが落ち着いているであろう8月に予約を入れたのでした。

    予約は午前中のみなので午前中に予約を入れ、比較的早い時間だった為か待合室で25分ほど待った頃、診察室へと呼ばれました。「今日は早いわぁ~♪」と思っていたのですが…「先生がおいでになるまでちょっとお待ちくださいね」という看護士の発言の後、診察室内で約25分待ちました。。

    しかもお話をしている最中に電話に出られたり、この日は外来処置も担当しているとかで処置室へと移動されたり…体調を崩されたとbbsに書込みしてくださった方がいらっしゃいましたが、復帰してすぐ忙しそうな様子です(でもお元気そうでした)。

    主治医:「お元気ですか?もう手術して2年半だねー!生理の出血量とか気になることは無い?」

    管理人@sarry:「はい!元気ですし大丈夫です」

    主治医:「じゃあ内診台で見てみましょう!」と言い、また外来処置へ行かれました…

    10分程待ったでしょうか。その間、看護士さんがバスタオルを掛けてくれていますがあの診察台で待つのはちょっと辛いですね。。

    主治医:「お待たせしました!」と再登場し、酢酸を塗ってコルポ診併用の細胞診をされたようです。

    器具を入れている違和感はありますが痛みなどは全く無いので「今、酢酸塗って時間置いてるな」とか「細胞診でこすってる」などと想像します。
    そして膣内エコーを入れて診察台にあるカーテンを開けて、モニターに映るエコーの様子を見せてくれます。

    子宮筋腫が3つある

    主治医:「あれ!以前筋腫あるって僕言ってたかな?」

    管理人@sarry:「はい、聞いてます」

    主治医:「ピル飲んでる?」

    管理人@sarry:「いえ、結婚したので、子供はまだ作らないけど服用は止めてます」

    主治医:「あ、結婚したの?おめでとう!はい、終了です」

    この後、私が着替えている間にまた処置室へ…。。いつもは2つの診察室を掛け持ちでしたが、この日は処置室も担当されているので3つ掛け持ちですからね…大変です。

    その間に看護士さんが「検査結果は聞きに来ます?郵送にします?」と尋ねられ、「郵送にします」ということで、住所氏名などを書きながら10分程待ちました。

    主治医:「お待たせしました!そうか~、結婚したのかー。苗字は○○になったのね。」と先程私が書いた検査結果郵送先の宛名を見て仰いました。

    主治医:「まだ子供作らないの?どうして?」

    管理人@sarry:「彼が子供嫌いな人で…私もまだ欲しくないかな~と思ってて…」

    主治医:「最近多いね。片方が欲しくてもう片方が要らないって夫婦。男女どっちがってわけじゃなくて女性が欲しくないけどご主人が欲しいとかね。」

    管理人@sarry:「あ~、そうなんですかぁ~。」

    主治医:「ホントは妊娠するといいんだけどね。筋腫も大きくならないし。」と先程の膣内エコーの写真を見ながら仰いました。

    管理人@sarry:「3つあるんですか?筋腫」

    主治医:「ここに映ってるのは3つだけど、3つあるってことはもっとあるってことなんですよ。」

    管理人@sarry:「!そうなんですか~。前もあるって言われたんですけど大きくなってる…?」と言っていると

    主治医:「うんうん、(前回のエコー写真を見ながら)大きさは全く変わってないね。気をつけて1年に一度は経過を見ていきましょう!生理は順調に来てる?」

    管理人@sarry:「はい、ぴったり28日周期で(笑)」

    主治医:「じゃあ大丈夫でしょう。乳腺の方は診てもらってる?」

    管理人@sarry:「昨年受けてもう1年以上経つのでそろそろ受けようかと思ってました。」

    主治医:「受けておいた方がいいよ。リスクがあるからね。今日この後予約して帰ったら?」と…
    後で思ったのですがこの「リスク」ってどういう意味だったんだろう?と…。。

    管理人@sarry:「あ、こちらに乳腺科あるんですか?」

    主治医:「あるよー、ここの乳腺科は日本一だよ!乳がんは判断が難しいからね。予約して帰りなさい、ね?」

    管理人@sarry:「はい、そうします!因みに、他の検診とかも全く受けてないんですけど…もう3~4年位…会社員じゃなくなってから…」

    主治医:「あぁ、そうか。sarryさんは会社員じゃ無くなったのか(笑)ここにも検診あるから予約して帰ってもいいけど…実費だから…。来年ね、病院完成するんですよ!それで、僕が取り仕切って、女性の体を全て検査できるシステムを作るんですよ。婦人科だけじゃなくてね、胃とか腸とかも含めて全部検診できるようにするの。よかったらそっちにおいでよ!それとも今何か気になるところあるの?」

    管理人@sarry:「いえ、ここ数年で一番かも?と思うくらい元気です(笑)」

    主治医:「じゃあ、そうしよう!いい?そして今日は血液検査を受けて帰ったら?以前クラミジアが出てるからその経過も診たいし…で、他にも色々項目追加しといてあげようか?(笑)」

    管理人@sarry:「はい!お願いします(笑)」

    検査は症状がないのに依頼すると保険適応外になる

    血液検査って例えば「クラミジア感染の経過を知りたいので調べてください」といって血液検査を受けると実費扱いになり、1項目につき3,000円程度お金がかかります。ですが、今回のように既に理由があって受診している科で検査をする場合、保険適応となりかかる費用を抑えることができるんです。

    この辺の判断は医師によるので融通の利かない(いえ、真面目な医師?)だと【クラミジア+その他の項目】は追加してもらえない場合があります。

    異形成に詳しい医師はsarryの主治医だけではない

    主治医:「それから、今度そっちの病院が完成したら、sarryさんがどうしても僕じゃなきゃイヤだ!って言うならアレだけど(笑)再検査や検診の人など特に異常の無い人は他の先生に担当してもらうようになるから。でも検体は僕も診るからね!僕も診るけど、今みたいに僕一人で多くの患者さんを…っていうのはちょっと限界があるからね。でも僕が先生を指導して診てるからね、その辺は安心して。で、何か異常があったら僕が診るように…ってなると思います。」

    なるほどー、と思いました。確かに今のように細胞診3aで経過を診ている人も子宮頚癌で命の危険がある人も1人の医師が全てを受け持って診るのは限界だと思います。この日は私は待たない方でしたが、通常2時間は待つので診察の待ち時間をみてもよく分かりますよね。

    細胞診3aの人は放置していい、ということではありませんが、この医師以外にも異形成や子宮頚癌に詳しい医師は沢山いますし、私が信頼しているこの医師に教授を受けている医師ならば同じように安心なのかもしれません。

    実は少し前から、管理人@sarryも考えていたことがあって、それは私のように術後の定期的な検査を受ける人が主治医を独占するのではなく、他に今病気と闘っている女性に主治医の診察時間を譲った方がいいかも?ということです。

    この医師に診てもらっていれば安心、というのはすごくよく分かります。

    私も上記のように思いつつもこれまで主治医の診察を受けてきましたから。でもきっとこのままでは主治医は近い将来、限界を通り越してミスをしてしまう可能性が出てきてしまうのではないか?とも思います。(私が心配する必要は無いでしょうが、ミスされるのは患者側ですから…気になります)

    新しくなった病院でどんな風な診療体型・システムになるのか?は今のところまだ分かりませんが、私のようなイチ患者に話していらっしゃるのでかなり具体的に決まっているのではないかとも思います。

    私はこのサイトを通して、体験談を公開し、その際に病院名や医師名を実名で記載してきました。

    「お陰で助かりました!」というお声をいただく一方で、他県・遠方からわざわざ受診に駆けつける方もいらっしゃるようで、実名で記載しておいて何ですが、「そこまでしなくても近くにこの医師と同じように良い医師がいるはず…!」と思うこともあります。

    sarryの執刀・主治医を非公開にします

    [2009/07/27追記]
    個人情報の観点から、実名での病院・医師名の記載を修正しました。

    不安になる気持ちはよく分かりますし、医師を替えることに不安が全くないわけではありません。ですがやはり自分はもう治療を終えたのですから、お次の治療が必要な方に主治医の受診時間を譲って差し上げて・・何かあったときにまた診てもらう、というシステムに管理人@sarryは賛成・協力したいと思います。

    主治医:「じゃあ次回は1年後でいいよ!・・・検査結果に何も異常が無かったらね(笑)」と明るく見送ってくださいました。

    子宮頸がん検査:細胞診結果クラス2

    2008/08/22
    郵送で細胞診結果が届いたのは検査日から20日ほど経過してからでした。今回は血液検査もお願いしていましたが異常無し。細胞診結果もクラス2、正常でした。

    管理人@sarryに寄せられるメールや質問の中に、「細胞診クラス2だけどクラス1にならないので不安です」というコメントがあります。

    ですがクラス1も2も正常細胞です。今回、私は細胞診結果クラス2でしたが1でも2でも正常という結果なので心配する気持ちは(当然といえば当然ですが)ありません。

    私の場合、今回の細胞診結果クラス2は、今年に入ってから生活が変わったり多少無理をしなければならない状況だったので疲れが出てきている結果だと思います。現在少し夏バテ中なので…ゆとりのある生活リズムに切り替えていきたいと思います。

    次回の検診は12ヶ月後になりました!

     

    円錐切除術後3年:妊娠中の子宮頸がん細胞診

    2009/02/14
    前回の細胞診時に、「何も異常が無ければ1年後の定期検査で良い」と言われていましたが、今回、予定外に細胞診を受けました。

    なんと!予定外でしたが自然妊娠が判明し、円錐切除術後の妊娠・出産について正しく理解している産科医を紹介して貰う為に主治医を受診したのです。

    折角だから…ということで細胞診も受けることになりました。(円錐切除術後の自然妊娠・出産については『円錐切除術後の妊娠と出産』に記載しています)

    異形成は妊娠中に進行しない:検査結果の確認は産後でOK

    主治医:「結果は、次回受診された時で構いません。仮に異形成があったとしても、妊娠中は進行しないからね。次回は、産後4ヶ月過ぎたらまた再検査に来て下さい。」と仰いました。

    これを書いている今、既に産後4ヶ月を過ぎ、もうすぐ6ヶ月になりますが、実はまだ細胞診を受けに行けずにいます。

    赤ちゃんを一緒に連れては行けないでしょうし、何より予約をしていても待ち時間が長く時間が読めないので、授乳の関係もあり難しそうです。

    1~2回分、ミルクで対応してもらって子供を主人に預けて受診することになると思いますが、そうなると土曜日の受診になるでしょうから予約も取り難く、待ち時間も余計に長くなりそうなので…といった具合にタイミングを図っているところです。

    次回、細胞診を受けた際にはまた更新したいと思います。

     

    円錐切除術:術後4年半検診/聖路加国際病院予防医療センター人間ドックにて

    第一子出産後、初めての子宮頸部細胞診

    2010/06
    2009年秋に第一子(長男)を出産し、初めての育児を夫婦2人で行う中、身内の突然の不幸等もあり何かと慌しく、心身共に喜怒哀楽する日々でした。

    [sanko href=”http://www.okiraku.tokyo/” title=”オキラク子育て♪~円錐切除術後の妊娠と出産、そして育児!” site=”オキラク子育て♪~円錐切除術後の妊娠と出産、そして育児!”]

    前回の細胞診は、妊娠中に主治医から受けたのですが、『仮に今、異型成があっても妊娠中は進行しないから、産後4ヶ月したらまた検診においで』と言われ、結果は知りません・・・。

    結果を郵送してもらう事も出来るのですが、送料・手数料で1,000円必要で、「結果を聞いて万が一、異型成があった場合、不安な気持ちを抱えて妊娠生活を送るのは自分にも胎教にも良くないだろう」と判断し、結果を聞きに受診することもしませんでした。

    そういうわけで、産後4ヶ月後に細胞診を受けに受診しようと思っていたのですが、何だかんだで落ち着いたのは産後9ヶ月前の事でした。

    私は会社員だった頃に一度、とても簡単な健康診断を受けただけで、その後、6年間程、健康診断など受けたことが無かった(円錐切除術を受ける際の術前検査や、何かのついでに血液検査を何度か受けた事はありましたが)ので、『出産もした事だし、きちんと検査して欲しい』というパートナーの強い要望で人間ドックを受けることになりました。

    家族が勤めていた会社の契約で、『聖路加国際病院予防医療センター』を予約(配偶者補助金が出ました)。流石、日本一の病院と称される聖路加国際病院の人間ドックなので、予約も一杯でしたが何とか予約出来ました。
    (こちらは託児所(予約制)も用意されていますが、今回は主人と自宅でお留守番していてもらいました)

    私はミルクと母乳の混合で、授乳中だったので乳癌検査は受けられず(理想は母乳を与えなくなってから一年は空ける、最低でも半年は空けないと正確な検査結果が得られないそうです)、乳房自己視触診指導を受けました。

    聖路加国際病院予防医療センター:人間ドック検査項目

    他には、身体測定(身長、体重、肥満度、BMI、体脂肪率、腹囲)、内科診察、尿一般検査(比重、PH、蛋白、糖、ウロビリノーゲン、潜血、白血球)、便検査、血液生化学検査(総蛋白、アルブミン、A/G比、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、総ビリルビン、空腹時血糖、HbA1c、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、GOT(AST)、GPT(ALT)、アルカリフォスファターゼ、LDH、γ-GTP、Na、K、Cl、Ca、P)、血液一般検査(白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、MCV、MCH、MCHC、血小板数、白血球百分率、血液型(ABO、Rh式))、血清学検査(CRP、RF、HCV抗体、HBs抗原、HBs抗体、VDRL、TPHA、PSA)、甲状腺機能検査(TSH、FT4)、生理学的検査(血圧、心電図、眼底、眼圧、視力、聴力、肺機能)、胸部X線検査(こちらは授乳中でも問題なく受けられるそうです)、上部消化管X線検査、腹部超音波検査(上腹部超音波検査(肝臓、胆のう、腎臓など))、婦人科検診(子宮頸部細胞診、婦人科診察)、骨密度検査(骨塩量)・・・という検査項目でした。

    私が今回受けた人間ドックは標準的なもので、婦人科検診ではヒトパピローマウイルス(HPV)検査をオプションで受けることが出来ますが、術後の細胞診・コルポ診結果は正常だったので今回は受けませんでした。

    一通りの検査が終わると、用意された軽食を頂き、1時間弱待ち、面接・生活指導(結果説明、生活指導、栄養指導)を受けます。私は産後太りで困っていたので相談してみましたが、やはり授乳中ということで食事制限は母乳卒業まで待った方が良いとの事・・・分かってはいますが、自分のベスト体重を大幅に上回るのはツライですよね~。。

    それでも、標準体重の範囲内(ギリギリでしたが…)だったので、「母乳卒業したら断食してやる!今の私は仮の姿…」との思いで自分を落ち着かせました(?)

    最後は総合判定(各種検査データをもとに、医師による総合判定)。担当医師による今回の人間ドック検査結果についてのお話です。

    一部、眼底圧(だったと思う)と婦人科の子宮頸部細胞診結果は本日出ないので、後日郵送で他の検査結果データと共に届きます。

    私の番号が呼ばれ、優しそうな男性医師から結果が告げられました。

    脾臓(ひぞう)が2つある!副脾(ふくひ)

    担当医師:『本日はお疲れ様でした。今回の結果ですが、一つ除いて全てALL A(正常)です!

    管理人@sarry:「なるほど。一箇所って・・・?」

    担当医師:『腹部超音波検査で一箇所引っ掛かってます。ですが、異常ということでは無くて、実はsarryさんは、”副脾(ふくひ)”です。

    管理人@sarry:「副脾、って何ですか??」

    担当医師:『脾臓(ひぞう)が2つあるんですよ。本来は1つなんですけど、10人に1人くらいの割合で副脾の方がいらっしゃいます。特に悪さをすることはありませんので問題ありませんが、検査結果としては引っ掛かっちゃいます。』

    管理人@sarry:「へぇ~~~」と思わず笑ってしまいました。

    実は、私のパートナーも”副脾”なんです。10人に1人の体質の人とパートナーになっているなんて、なんだか不思議な気分~。第一子も副脾だったりするのかも??
    (副脾で引っ掛かるってことは、今後も一生、人間ドックでALL Aになることは無いんですね…)

    そういう訳で、管理人@sarryの初めての人間ドック体験は終わりました。

    細胞診結果クラス1=正常

    後日、2~3週間後に全ての検査結果データ票が届きました。
    眼底圧も、そして、子宮頸部細胞診もクラス1で正常 でしたヽ(´▽`)/♪

    乳幼児が居ると、一人で自由に病院を受診することが難しいのですが、母親であり、妻であり、一人の女性であるこの体が不調になってしまうと家族全員に支障が出てしまいます。だからこそ、日々のメンテナンスが大切なんですよね。

    子供が居なかった頃とはまるで変わってしまった管理人@sarryの生活ですが、そのうち保育園等に預ける時期が来るのですから・・今は自分のやりたい事をペースダウンして育児や家事を優先して・・。

    でも、私ばかりが我慢を感じるのはツライので、その分、自分へのご褒美を手厚くし、育児や家事の負担が少しでも減らせるように便利になるグッズや方法はどんどん取り入れ、少しでもストレスを減らす環境を整えて日々の暮らしを楽しんでいきたいと思っています。

    sarryの執刀主治医は独立開院しました

    前回まで再検査を受診していた執刀主治医は、産科主治医から聞いていたように独立開院されたそうで、無事の出産の報告も合わせて受診したかったのですが・・・今回は人間ドックで済ませました。

    また一年後に再検査と乳癌検査を受けるつもりですが、今後、第二子妊娠も検討中なので、タイミングによっては空いてしまうかもしれません。ですが、これからも定期検査は忘れずに、合わせて乳癌や体全体の検診も続けていきたいと思っています。

  • 子宮頸がん・異形成~リンク集「子宮頸がんと異形成ブログ」

     

    サイト名 管理者名 サイト説明
    子宮頸がんの原因と予防を知りましょう! machiさん 自分の経験から、子宮頸がんの原因や自覚症状、予防接種について説明します
    ジュウハチ lunaさん 私は18型感染し、今フォロー検査も半年毎に落ち着いています。その経験を友人たちに話すことによって彼女たちが検査を受け始めました。その経験をもとにしたブログです
    3日坊主ママの☆頑張るお弁当日記☆ naomamanさん 2008年6月に高度異形成を円錐切除術で治療されました。日々の暮らしをブログで公開されています。
    まさか、ワタシが子宮がん?! ひーちゃんさん 子宮頸部上皮内癌で2008年8月に円錐切除術を受けられました。(8/5現在入院先病院から携帯で日々更新中されています)
    早期発見!早期治療!~子宮のこと~ にゃおさん 2008年7月、子宮頸部高度異型成で円錐切除術を受け治療されました。その後の経過など公開されています。
    目指せ!ゆるゆるLife♪ ゆるりーさん 2008年4月子宮頸ガン1b1期で準公汎子宮頸部摘出術を受けた記録です。
    フモフモ記録簿 フモさん 子宮頸部高度異形成で2008年1月8日に円錐切除術を受けられています。
    ウサギさんのぼやき~異形成になちゃった~ ささゆうさん 異形成のこと以外にも日々のよろず日記が掲載されているブログです。
    ひよこのおうち ひよこさん 子宮頸部癌とPDT治療について体験談も含めて詳しく掲載されています。
    癌々行こうぜ ひみ子さん 2001.10に円錐切除術、12月に広汎子宮全摘・両側付属器切除(卵巣温存)されました。
    もなみの赤い靴 もなみさん 2001.09~10に放射線治療と抗癌剤による化学療法を受けられました。
    今を大切に笑って生きる事 理恵53さん 2005.09に子宮頚癌(腺癌)で広汎子宮全摘術を受けられています。2005.05には甲状腺癌の手術も受けられています。
    グミの家 グミさん 2006.02に子宮頚癌1a-2期を2度の円錐切除術で治療されました。
    ひまわり~NAOxxx@web site~ NAOxxxさん 子宮頚癌0期で2004.11に円錐切除術を受けられました。
    Honeyd-U ヒカコさん 2007年、28歳で子宮頚ガン(腺扁平上皮ガン)1a期で円錐切除術、拡大子宮摘出術を受けられました。
    26歳、癌と闘う。 あきゃみさん 子宮癌検診で細胞診クラス4が判明し、円錐切除術を受けています。病理結果は0期の子宮頚癌でした。
    私に子宮をください!!~子宮癌闘病記~ yucaさん 不妊治療中に子宮頸部腺ガン1b期で円錐切除術、子宮摘出手術を受けていらっしゃいます。
    お気楽闘病記 shiyohさん 2006年8月に子宮頸がん2b期と診断され、広汎子宮全摘出術と化学療法で治療されました。
    負け犬の子宮頸がん闘病記 プアさん 2007年3月に子宮頸がん(腺癌)1b-2期と診断され、広汎子宮全摘出術(卵巣温存)と化学療法で治療されました。
    ひまのページ ひまさん 子宮頸癌1a期で2005年1月20日準広汎子宮全摘&リンパ節カクセイ手術後、リンパ節転移で2005年2月~3月に追加治療・放射線治療を受けていらっしゃいます。
    ひとごとだと思ってました。~子宮頸がん治療日記~ せとゆきこさん 子宮頸がん1b-2期を術前化学療法と、2007年2月に広汎子宮頸部切除術(子宮・卵巣温存)を受けられました。
    Happy Life ミルさん 2006年4月子宮頸ガン1b期・扁平上皮ガンを子宮広汎子宮頸部摘出術+リンパ節郭清で治療されています。
    オレンジクローバー 子宮頸がんを考える市民の会 2005年3月設立された子宮頸がん予防のために子宮頸がん検診の受診を奨励する活動を行う団体のサイトです
    ふっと力を抜ける瞬間・・・あればいいな ihatovさん 2006年4月に子宮頸がん1b-2期を広汎子宮全摘出術と化学治療で治療されました。
    婦人科ガンのサポートグループ「オレンジティ」 河村裕美さん 1999年7月に子宮頸がん(腺癌)と診断され、広汎子宮全摘出術で治療されました。治療後5年経過されました!
    20代☆子宮ガンと私の希望 JUNさん 2006年11月子宮頸ガン1b期、小細胞ガン腺ガンの告知を受け、2006年12月に広汎子宮全摘出(子宮+卵巣)、化学療法(抗がん剤治療)を経て現在は経過観察中です。
    あかねcolor あかねさん 2006年3月子宮頸ガン1b1期・扁平上皮ガンを子宮広汎子宮全摘出術+リンパ節郭清で治療されています。
    Trachelectomy maikoさん 2003年10月子宮頸ガン1b2期・扁平上皮ガンを子宮広汎子宮頸部摘出術+リンパ節郭清で治療し(子宮温存)、現在不妊治療継続中です。
    猫さんのように★子宮頚ガン治療中 ウキコさん 2007年9月子宮頸がん1b1期で子宮温存できる新手術法、広汎子宮頸部摘出術で治療されました。
    子宮頸部腺ガン1b-2 すみさん 2006年4月26日子宮頸部腺ガン1b-2で広汎子宮全摘術(両側付属器切除+骨盤内リンパ節全郭清)、化学療法治療を受けていらっしゃいます。
    子宮ガン治療の話 らいだあさん 子宮頚ガン2a期で2004年12月に広汎子宮全摘手術(子宮・卵巣・リンパ節の摘出)後、放射線と抗がん剤の治療を受けていらっしゃいます。
    がん闘病記 けろりんさん 子宮頸がん(扁平上皮癌)1b期で化学療法で癌を小さくしてから子宮広汎摘出・周辺リンパ節・排尿神経の切除を行う。手術後の病理結果は「神経内分泌腫瘍 小細胞癌」という別の癌でした。その後、抗がん剤治療を受けていらっしゃいます。
    癌ばっていこう! なるりんさん 腺癌で2004.08に広汎子宮全摘・リンパ郭清、2005.02に転移が見つかり検査を受けていらっしゃいます。→2007年2月にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
    たどりついたらいつも雨降り 鈴木なちさん 2000.05に円錐切除術を受けられています。
    turning Point みほなさん 腺癌で2004.09に円錐切除術、10月に単純子宮全摘されています。
    Sara’s Cafe Saraさん 2003.09~広汎子宮全摘出術・抗がん剤治療・放射線治療を受けられました。
    From her 30's はるもあさん 2003.08に円錐切除術、9月に準広汎子宮全摘・リンパ郭清されています。
    Yosuke the Parrot ゆりさん 2000年夏に円錐切除術を受けられ、2002.04に出産されています。
    diary* kumiさん 1999.07に円錐切除術を受けられ、その後、出産されています。
    明日はもっとハッピーディ!! hayafuuさん 2003.11に子宮頸がんの告知を受け現在も治療を続けていらっしゃいます。
    はじめの一歩♪ 姫ひめさん 2005.12.20に子宮頸がんで広汎子宮全摘手術・リンパ節郭清を受けられています。
    smile! はるおさん 2002.12円錐切除術を2度受けられました。
    あっち あっちさん 2002に子宮頸がんで広汎子宮全摘・リンパ節郭清・抗がん剤治療を受けられています。
    ◆告知されちゃいました◆ makiさん 2005.04に子宮頸がんを治療されています。
    One Bad Apple Jack Dancerさん 子宮頸がん2b期で2005.05に広汎・放射線・化学療法を受けられています。
    闘うオメメ! ひなさん 子宮頸がん0期で2003.07に子宮全摘手術を受けられました。
    赤星コム 赤星たみこさん 子宮頸がん1a期で1997.02に広汎を受けられています。
    みさとの子宮癌体験記 みさとさん 子宮頚癌0期(子宮頸がん)で円錐切除術を受けられました。
  • 東京新聞・中日新聞紙面に管理人@sarryの体験談が掲載されました!

    東京新聞・中日新聞紙面に管理人@sarryの体験談が掲載されました!

    東京新聞(主に首都圏で発行)と中日新聞(主に中部・北陸地方で発行)の生活面で毎週金曜に見開きで掲載している健康・医療の情報コーナーでは、がんについて2年ほど前から連載を開始されています。

    当初はがん治療に関する総論(がん難民、がん検診の有効性etc.)を順次取材・掲載されていましたが第二段階として、部位別の最新治療を取り上げるようになりこれまでに肺がん、胃がん、肝臓がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどについて最新治療の治療法が掲載されたそうです。

    そして2008年7月に子宮頸がんの治療法について3回に分けて掲載できればと取材者の方は仰っていました。

    内容は、若年層に早期がんが見つかるケースが増えているという実情をふまえ妊娠・出産の可能性を残すという視点から「子宮頸部円錐切除術」「広汎性子宮頸部切除術」「PDT」、進行した状態の手術以外の治療法として化学・放射線治療(併用)について掲載したいということでした。

    今回、管理人@sarryに「子宮頸部円錐切除術」についての体験談の取材協力をお願いしたい、という打診があり、取材をお受けしました。

    後日掲載された新聞を郵送してくださいましたので当サイト上でも公開致します。

    [say name=”管理人@sarry(さりぃ)” img=”https://indivi.net/wp-content/uploads/2018/05/iconsmall-1.png”]取材依頼はメールにてお問合せください。[/say]

  • 子宮体がん~リンク集「子宮頸がんと異形成ブログ」

     

    サイト名 管理/運営者 サイト説明
    相互リンク うさぎの本宅 ぴょんぴょんさん 2000.04に子宮体癌(子宮体がん)で準広汎子宮全摘・両卵巣摘出・骨盤内リンパ節全郭清されています。私も術前にHPVコンテンツでお世話になりました。
    相互リンク 私鉄沿線 あんなさん 1998に準広汎子宮全摘・両側付属器切除・リンパ節郭清されています。
    ローズ&ウイッグのはなまるガーデン ローズ&ウイッグさん 子宮体癌(子宮体がん)1b期で1995.08に準広汎(右卵巣温存)、1998に再発し、手術・化学療法・放射線を受けられています。
  • 子宮頸部異形成とは?子宮頸がん一歩手前の「前がん状態」

    子宮頸部異形成と子宮頸がんの違い:異形成は前がん状態(がんではない)

    正常細胞から子宮頸部異形成、子宮がんになるまでの細胞の変化イラスト
    正常細胞から子宮頸部異形成、子宮がんになるまでの細胞の変化

    子宮頸がんは、異形成上皮(軽度 → 中等度 → 高度 )→ 上皮内がん → 浸潤がん と進行します。

    正常な細胞が「がん」になる場合、細胞(さいぼう)の核(かく)の形に変化が現れます。

    子宮頸がんでは無いものの、正常細胞では無い変化した状態のことを「異形成(いけいせい)」と言います。

    HPV(ヒトパピローマウイルス)」の感染によって生じた異形成の大半(90~95%程度)は、免疫力でHPV(ヒトパピローマウイルス)を自然排除し、自然治癒しますが、一部は、軽度→中等度→高度異形成にゆっくりと進行し、やがては「がん」になります。

    子宮頸がん・異形成の原因は何?

    子宮頸がんや異形成の原因は、HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)の長期感染。

    性交渉で移る性感染症です。

    参考ブログ記事:HPVについて詳しくはこちら

    子宮頸部はどこ?場所と役割をイラストで見る

    子宮頚部の位置

    「子宮(しきゅう)」は中身がカラの洋梨型をしており、下方の狭い頸部と上方の広い体部の2層に分かれています。

    「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」は、子宮の下の方にあり、直径は約2~2.5cmで、膣または産道の中へ2.5cmほど円筒状に突き出していて、子宮体につながっています。

    子宮頸部は普段、ぴったりと閉じていて、子宮内への異物、水やウイルスなど病気の感染源が入るのを防いでいます。子宮から出てくる月経血やその他の組織を通す弁の役割をし、精子は子宮頸部を通って受精にいたります。妊娠中には出産まで、子宮頸部が胎児が子宮の外に出ないように保護しています。

    [memo title=”子宮頸部の役割”]

    • 子宮への異物や水、ウイルスの侵入を防ぐ
    • 生理中には弁の働きをする
    • 胎児が落ちないように子宮頸部でせき止めている

    [/memo]

    異形成はHPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)の消滅で自然治癒する

    子宮頸がんの一歩手前の状態「異形成」になる原因の1つは、HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)の感染です。

    >>HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)について詳しく読む

    いま子宮頸部にある異形成も、自己免疫力で「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が消滅した場合には、異形成もほとんどが消滅することが知られています。自然治癒です。

    仮にHPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)に感染(再感染)しても免疫力でウイルスを体外へ排除してしまえば異形成に進行することがありません。

     

    軽度異形成(3a/LSIL/as-cusアスカス)は大部分が自然治癒する

    異形成は、将来、「がん」になる可能性のある病変(前癌病変)ですが、「がん」ではありません。

    異形成の程度が軽い「軽度異形成」は自然に治り、大部分が将来消えてしまうことが多いので通常は治療は行いません。

    又、高度異形成で「高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)」に感染している場合、子宮頸がんへ進行してしまうことがありますが、全てではありません。

    正常細胞から癌細胞になるまで

    私が国立がんセンター中央病院で頂いた資料(上図)には、異形成から子宮頸がんへ進行するのは軽度異形成では1~2%、中等度異形成では20%程度、高度異形成では40%程度と書かれていました。(2006年当時の資料)

    異形成は高度→軽度へ可逆する

    また、異形成は「可逆性(かぎゃくせい)」であるため、高度異形成から軽度異形成になることもあるそうです。

    これは一度、「組織診(そしきしん)」を行い、高度異形成と診断され、定期的(2、3ヶ月に一度)に組織診を受け続けることで、異形細胞が採取されることと関係しています。

    異形成は定期検査で取り切れてしまうこともある

    又、「組織診」で怪しい細胞・組織を採取しつづけることで、無くなってしまう場合もあります。(病巣が浅い場合、定期的に取り続けていくうちに取り切れてしまう)

    高度異形成はまれに0期の上皮内癌(初期がん)を含む

    国立がんセンター中央病院では、「高度異形成」が一度判明した場合、「2ヶ月に一度の組織診検査を1年間続けても異形成が消えない場合は、治療(手術)を行った方がいい」という考えでした。

    別の病院では、「一度、高度異形成が出て、リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)感染がある場合は、治療(手術)を行うのが通常だ」と言われました。

    又、婦人科の治療指針の教科書のようなもの(婦人科学会の定める治療ガイドライン)では、「高度異形成は稀(まれ)に、上皮内癌(0期の初期癌)を含む場合があるので、治療(手術)を勧める」ことになっているそうです。(ガイドラインはその時の治療技術などで変わります)

    コルポ診・組織診で確認できるのは、目で確認できる範囲の検査結果で、目に見えない部分・届かない部分・内部(子宮の奥側)では、進行している可能性が出てくるからです。

    実際、高度異形成で手術を行い、病理検査の結果で、0期の「がん」が発見されることも珍しくありません。

    異形成は経過観察(フォローアップ)を必ずすること!

    多くの人は子宮がん検診(子宮頸部細胞診)の検査結果で引っ掛かった場合、「「がん」かもしれない・・!」と焦って検索すると思います。

    そして、「異形成って癌じゃないんだ・・90%は自然に治るんだ・・!じゃあ気にしなくていいや」と楽観的にみて放置する人も存在します。

    異形成のうち90%は自然治癒するのはこれまでの結果として統計が出ている事実です。だからそんなに深刻になる必要はありません。ただ、だからといって定期的な再検査を受けずに放置することはおすすめしません。

    医療機関から指示される「3ヶ月後に再検査しましょう」は必ず守るようにしてください。

    本当に極まれにではありますが、「再検査を放置して、年1回の婦人科検診もさぼっていたら・・子宮頸がんに進行していました(>_<)」というとっても悲しい経過報告を頂いたことがあります。

    異形成は子宮頸がんではないので、いますぐ治療(手術)が必要ではありませんが、万が一のこともあるので、定期的な検査(フォローアップ)は欠かさないようにしてください。

     

    \その他の「異形成に関する記事」はこちら/

    カテゴリ「子宮頸部異形成について」記事一覧をみる>>

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  • 子宮がんとは、子宮体がんと子宮頸がん、どちらも指す総称

    子宮頸がんと子宮がんの違い

    「子宮がん」と聞いて、きちんと理解している女性はどのくらいいるのでしょうか?

    私自身、告知を受けるまで「子宮がん」という がん があるのだと思っていました。でも実は、子宮がんという がん は存在しません。「子宮がん」とは、「子宮体がん」と「子宮頸がん」の両方どちらも指している総称です。

    [memo title=”子宮がんは2つのガンの総称”]

    • 子宮体部にできるガン → 子宮体がん
    • 子宮頸部にできるガン → 子宮頸がん

    [/memo]

    子宮体部(しきゅうたいぶ)に発生するガンを「子宮体がん」、子宮頸部(けいぶ)に発生するガンを「子宮頸がん(しきゅうけいがん)」と言います。

    子宮頸がんと子宮体がん、どちらも30代女性に増えている!

    以前の日本では、子宮がんの大半は子宮頸がんであり、子宮体がんは少数でしたが、最近は30代での体がん発症も増えています。子宮頸がんも子宮体がんも、症状が出る前の検診が重要。何も症状はなくても、性交渉をするようになったら年に1回の子宮がん検診は受けるようおすすめしています。

    >>子宮頸がん検診について

    >>子宮体がん検診について

    >>子宮頸部と体部の場所、子宮頸部の役割について

     

    尚、当サイト管理人@sarryが経験・治療したのは「子宮頸部高度異形成」なので、子宮頸がんや子宮体がんについての詳しい情報・体験談は、リンク集ページより訪れてみてください。

    [kanren id=”390,394″]

     

     

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  • 子宮頸がんの原因、症状、進行期分類、手術、新しい治療法について

    子宮頸がんは子宮頚管(しきゅうけいかん)にできる「がん」

    子宮頸がんのできる場所

    子宮頸がん」とは、子宮頸部(頚管)に発生する「がん」のこと。

    子宮頸がん」には、子宮粘膜を覆った扁平上皮にできる扁平上皮癌(へんぺい じょうひ がん)と頚管粘液を分泌する腺組織にできる腺癌(せんがん)の二つの種類があります。

    • 扁平上皮がん
    • 腺がん

    子宮頸がんは進行が遅いけれど油断は禁物

    「子宮頸がん」は非常に進行が遅いのが特徴で、10年も表面細胞に限局している事があります。

    しかし時には1年以内に進行性になることもあり、「がん」が表面細胞を越えて拡がりはじめると、その進行は速く、治療をしなければ、2~3年で死に至ります。

    子宮頸がんは、予防できる「がん」

    現在、日本では毎年約2,700人の女性が子宮頸がんで命を落としていますが、子宮頸がんは他のどの「がん」とも異なり予防できる「がん」です。

    子宮頸がんは非常にゆっくり進行し、初期の段階では 前がん病変 と呼ばれる がん細胞 に至らない異型細胞の状態でとどまっています。

    正常細胞から異形細胞に、異形細胞から がん細胞 になるにもそれぞれ半年から数年かかるので、何の症状がなくても年に一度、子宮がんの検査を受ければ子宮頸がんは早期で発見でき、半年に一度検査をしていれば異形細胞の段階で発見することができます。

    子宮頸がんは、前がん病変である「異形成」や、がん が上皮内にとどまっている初期段階(上皮内がん)で治療できれば、5年生存率はほぼ100%です。

    子宮頸がん は子宮の入り口で発生するため、産婦人科で簡単に検査することができます。妊娠検査や他の婦人科の症状で検査するときに、一緒に発見されることが多いです。

    >>子宮頸がん検診について

    子宮頸がんになる原因(要因)

    「子宮頸がん」になる原因は、「扁平上皮がん」と「腺がん」で異なります。

    1、扁平上皮がんになる原因:高リスク型HPVの長期感染

    子宮頸がん」のうち、「扁平上皮がん」の原因は、他のどの「がん」とも違い、ほぼ100%高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の長期感染であることが判明しています。

    [kanren id=”221″]

    しかし、高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しても、長期感染しなければ「異形成」や「子宮頸がん」になることはありません。

    長期感染させてしまう要因には、「喫煙」や「ストレス」などによる「免疫力低下」などが関係しています。

    又、「クラミジア感染」をはじめ、性感染症(STD)に感染していると性器に炎症があるために他のSTDにも感染しやすくなります。

    性器を不衛生にしたり、栄養不足(特にビタミンA、ビタミンC、βカロチン)があると免疫力の低下につながるので注意が必要です。

    2、子宮頸がん(腺がん)の原因:不明

    一方、「腺がん」の原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)以外の理由も考えられ、詳しいことはまだよく分かっていません。

    子宮頸がんの自覚症状

    • 初期・・なし
    • 進行すると、不正出血、性交後や月経以外の出血、褐色やピンクのおりもの
    • 末期・・腹痛、背部痛

    初期の「子宮頸がん」の自覚症状は全く無いので見逃すことが多いです。

    人によっては初期の段階でも性交渉後に出血があったり月経以外の不正出血が起きたり、褐色やピンクのおりものが増えるといった症状が出ることがあります。

    進行するにつれて不正出血、性交渉後の出血などがあり、さらに転移が起こると腹痛と背部痛が加わることもあります。

    子宮頸がんの進行期分類について

    子宮頸がん」の進行期は、「子宮体がん」とは異なり、手術をしなくても治療前に診断できます

    0期・・非常に早期の「がん」。子宮頸部の上皮内にのみ認められる

    1a1期・・筋層浸潤の深さが3ミリ以内、広がりが7ミリ以内
    1a2期・・筋層浸潤の深さが3ミリを越え5ミリ以内、広がりが7ミリ以内
    1b1期・・「がん」が4センチを越えない
    1b2期・・「がん」が4センチを越える

    2a期・・「がん」は膣内に広がっているが、子宮頸部の周辺の組織(子宮傍組織)には広がっていない
    2b期・・「がん」が子宮傍組織に広がっているが、骨盤壁または膣壁下方部分1/3を越えていない

    3a期・・膣壁下方部分1/3を越えるが、骨盤壁には達していない
    3b期・・骨盤壁にまで達している、または尿管が潰れ水腎症や無機能腎を認める

    4a期・・膀胱や直腸の粘膜へ「がん」が広がっている
    4b期・・遠隔転移をしている

    子宮頸がんの治療法について

    「子宮頸がん」の治療法は、一般的に手術・放射線治療・化学療法です。

    受診している病院の設備や医師の技量、病状や進行度合いにより治療法の選択には個人差があります。

    [kanren id=”566″]

    子宮頸がん分類期ごとの治療法(めやす)

    子宮頸がん0期

    基本的に子宮摘出は不要で、膣から子宮頸部の「がん」病変部だけを円錐状にくりぬく「円錐切除法」か、或いはこれにレーザー治療を追加します。子宮を温存できるので治療後に妊娠・出産もでき、お腹を切らないので術後の回復も早い。

    子宮頸がん1期

    進行期が細かく分かれるので注意が必要で、0期に近い極初期のものから実質2期より進んでいる1b2期までが1期になります。妊娠希望の場合は1a1期は子宮温存可能。

    子宮頸がん1a2期

    子宮摘出が必要で、1a2期は準広汎性子宮全摘出。

    子宮頸がん1b期

    広汎性子宮全摘出で骨盤内リンパ節廓清も行います。

    子宮頸がん1b2期

    リンパ節は骨盤だけでなく更に上方の大動派リンパ節廓清も必要です。1b2期は全例、1b1期でも約半数は術後に補助治療(化学療法か放射線照射)が必要です。

    子宮頸がん4期

    根治は不能と考えた方がよく、化学放射線療法、腔内照射と外部照射の併用などの治療を行う。

    子宮頸がん4b期

    痛みなどを軽減させるための放射線治療や全身的化学療法など。

    新しい治療法(1):術前化学療法

    術前化学療法(じゅつぜん かがくりょうほう)という新しい治療法もあります。手術の前に抗がん剤を投与して「がん」を小さくする方法です。

    子宮頸がん3~4期では1~2期の状態に戻す事ができ、その後に手術または放射線の治療を行います。手術前の化学療法で約80%の患者に効果が認められ、1b2期以上から用いられることが多いです。

    新しい治療法(1):広汎子宮頸部摘出手術

    広汎子宮頸部摘出手術(こうはん しきゅうけいぶ てきしゅつしゅじゅつ)は、「がん」がやや進行した1a2期から1b1期までが対象になります。

    通常、1a2期から子宮摘出が必要になりますが、「がん」が2センチ以内か腺癌(腺がん)、周囲のリンパ節への転移が無い場合には、子宮を残すことができる広汎子宮頸部摘出手術を受けることが可能です。

    広汎子宮頸部摘出手術とは

    子宮頸部と膣の一部、周囲のリンパ節と子宮をお腹の中で支える組織(基じん帯)を切り取り、残した子宮体部と膣を繋ぐ方法

    子宮を温存できるので、術後、妊娠・出産することも可能。日本での出産例もあります。この新手術は欧米でも約18年前に始まり、既に100人以上の赤ちゃんが誕生しています。

    ただ、妊娠しても早産しやすい傾向があり、子宮の入り口を縛り直す緊急手術を行う場合もあります。

    欧米データでは「がん」の再発率は子宮全摘出手術と変わりませんが、妊娠中も画像診断などで再発していないかチェックする必要があります。

    広汎子宮頸部摘出手術が受けられる病院

    慶応大学病院では、2002年から2005年4月までに女性20人に実施しており、術後の出産例もあります。

    「広汎子宮頸部摘出手術」を実施している医療機関は、倉敷成人病センター(岡山県倉敷市)、札幌医大、東北大(仙台市)、九州大(福岡市・2005年掲載時、計画中)などです。

    みんなの異形成体験談』で広汎子宮頸部摘出手術を受けた方の体験談を掲載しています。

    [kanren id=”438,417″]

     

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